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Sep 13, 2008
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カテゴリ:高齢者
超高齢者社会到来のニッポンだけれど.....

びっくり世界に誇る長寿国、ニッポン。敬老の日(15日)を前にした厚生労働省が発表した調査結果によれば、9月末時点で全国で百歳以上の高齢者は3万6276人。前年比3981人増え、過去最多を更新したといいます。 

 敬老の日を前にして久しぶりに、
 亡くなった祖父のことを思い出しました。



「老人の背中」 

 ある日、街角で目にした老人の背中。
(少し曲がった背中に彼の人生が刻み込まれているように思えた)

 どんな人生を歩んできたのだろうか。

 戦争も体験したに違いない世代の老人の背中に向けて

 声にならない声で「今、幸せですか」と問っていた。


 老人はゆったりとした歩みだが一歩一歩、同じリズムで歩いてゆく。

 私は老人を目で追いながら、祖父を思いだしていた。
(今は、天国にいる祖父のことを....)

「年寄り扱いするな」が口癖の祖父は、晩年、ステッキをつきながら歩いていた。
(私はステッキ姿の祖父も好きでした....)


 子どもの頃は厳しくて怖い祖父だった。

 激動の時代を生き抜いた祖父には、私など軟弱な孫としか写らなかったに違いない。

「背筋を伸ばして歩け」とよくいわれた。

 背筋をぴーんとして歩く祖父がカッコよく見えたこともあった。
(そんな祖父が自慢でもありました)

 そんな祖父の背中がいつの間にか、丸くなっていた。


 祖父は私の人生の師だった。

 そして、老人力を発揮しては「若い者には負けたくない」と言い続けていた。

 街で目にした、見知らぬ老人と祖父が重なった。

「いつまでもお元気で」私は心からそう叫んでいた。


 おじいちゃん、あの世で何していますか?
 

・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。:'・.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.

 久しぶりに祖父を思い出しました。

 入院している母の父親です。

 最近、母を見て顔だけでなく、性格も祖父に似ているなって思います。

 生真面目で、曲がったことが嫌いな母....。
(祖父譲りだったんだ.....)

 そんな母が言った。

「昨日、おじいちゃんの夢を何年ぶりかで見たよ」って。
(母のことが気になったのかな、おじいちゃんも...)

「私のところには、なかなか出てこないよ」って母にいうと

「おじいちゃん、あの世でも忙しいみたい」と母が笑った。
(その笑顔につられて、私も笑った....)

 久しぶりの笑顔だった。

(おじいちゃん、また、遊びに来てやってねと、私は心の中でつぶやいた)

 その時、病室の窓のカーテンが風で動いた。

(おじいちゃんが「了解」って言ったみたいだった)


※ このブログは,女性のためのネットマガジン『エルバイエル』でも紹介されています。





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Last updated  Sep 14, 2008 07:01:38 AM


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