カテゴリ:高齢者
超高齢者社会到来のニッポンだけれど.....
世界に誇る長寿国、ニッポン。敬老の日(15日)を前にした厚生労働省が発表した調査結果によれば、9月末時点で全国で百歳以上の高齢者は3万6276人。前年比3981人増え、過去最多を更新したといいます。 敬老の日を前にして久しぶりに、 亡くなった祖父のことを思い出しました。 「老人の背中」 ある日、街角で目にした老人の背中。 (少し曲がった背中に彼の人生が刻み込まれているように思えた) どんな人生を歩んできたのだろうか。 戦争も体験したに違いない世代の老人の背中に向けて 声にならない声で「今、幸せですか」と問っていた。 老人はゆったりとした歩みだが一歩一歩、同じリズムで歩いてゆく。 私は老人を目で追いながら、祖父を思いだしていた。 (今は、天国にいる祖父のことを....) 「年寄り扱いするな」が口癖の祖父は、晩年、ステッキをつきながら歩いていた。 (私はステッキ姿の祖父も好きでした....) 子どもの頃は厳しくて怖い祖父だった。 激動の時代を生き抜いた祖父には、私など軟弱な孫としか写らなかったに違いない。 「背筋を伸ばして歩け」とよくいわれた。 背筋をぴーんとして歩く祖父がカッコよく見えたこともあった。 (そんな祖父が自慢でもありました) そんな祖父の背中がいつの間にか、丸くなっていた。 祖父は私の人生の師だった。 そして、老人力を発揮しては「若い者には負けたくない」と言い続けていた。 街で目にした、見知らぬ老人と祖父が重なった。 「いつまでもお元気で」私は心からそう叫んでいた。 おじいちゃん、あの世で何していますか? ・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:.。.:*:・'゜☆。:'・.:*:・'゜☆。.:*:・'゜★゜'・:*:. 久しぶりに祖父を思い出しました。 入院している母の父親です。 最近、母を見て顔だけでなく、性格も祖父に似ているなって思います。 生真面目で、曲がったことが嫌いな母....。 (祖父譲りだったんだ.....) そんな母が言った。 「昨日、おじいちゃんの夢を何年ぶりかで見たよ」って。 (母のことが気になったのかな、おじいちゃんも...) 「私のところには、なかなか出てこないよ」って母にいうと 「おじいちゃん、あの世でも忙しいみたい」と母が笑った。 (その笑顔につられて、私も笑った....) 久しぶりの笑顔だった。 (おじいちゃん、また、遊びに来てやってねと、私は心の中でつぶやいた) その時、病室の窓のカーテンが風で動いた。 (おじいちゃんが「了解」って言ったみたいだった) ※ このブログは,女性のためのネットマガジン『エルバイエル』でも紹介されています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Sep 14, 2008 07:01:38 AM
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