テーマ:暮らしを楽しむ(384249)
カテゴリ:Q輔とU子と「机と椅子」
僕の妻U子さん、最近愛犬ウリちゃんのお散歩のしつけに熱心です。
興奮した犬が、リードをぐいぐい引っ張って、先へ行こうとしたら、 リードさばきでそれを制して、「ダメ!」と言って散歩を中断、 犬が落ち着いてきたら、「よし!」の合図で散歩を再開。 これを繰り返し繰り返し行い、歩行ペースを人に合わせるしつけをしているのだと言う。 でさ、昨日、そのしつけの成果を是非見てほしいというので、 僕ら夫婦とウリちゃんで、近所を散歩して来たんですけどね。 ウリちゃん、ダメ!・・・よし! ウリちゃん、ダメ!・・・よし! おお、なかなか順調じゃない?と思いきや、 普段から、なにかにつけて、ちょービビりな僕の妻。 この大事なしつけの最中も、セミの死骸を見ちゃ大騒ぎ、犬のフンを見ちゃ大慌て。 わ!わ! セミの死骸! ダメダメダメ! あたしダメ! てか、ウリちゃん、ダメだってば! てか、よし!だってば! わ!犬のフン! 無理無理無理無理! あたし無理! うわあ!見て! このアスファルトの凹み!危ない! ぬわああ! 蚊! ハエ! 蜂! だ、だ、だ、ダンゴ虫! ぶわああ! 人の手首!・・・かと思ったら干からびた軍手!! ウリ、きょっとーーーーん。 混乱しまくり。 あはははははは。 今回は、うちのダイニングテーブルを紹介しまーす。 まあ、以前妻がさらっと紹介しちゃってんすけどね。 見よ!この存在感! ソファと並び、我が家のリビングダイニングの東西横綱的存在でーす。 そんな、ちょービビりの僕の妻、U子さん。なのですが。 稀に、普段の彼女からは考えられないような、 とんでもなく肝っ玉の据わった行動をとったりします。 まだ結婚する前、妻の地元で有名な、行列のできるラーメン屋に行った時のこと、 小一時間ほど待って、やっとこさ二人でテーブル席に座わることが出来た。 でさ、その店では当たり前のシステムなのか、 「すみませーん、相席よろしいでしょうか?」なんつって、店員が客に聞いて回っていてさ、 なるべくお客を詰め詰めに座らせて、客回りをスムーズにしていたんです。 見ると、どのお客様も、相席OKの返事をしてんのね。 まあ、さっさとラーメン喰って出るだけだからね、まあ、しゃーないよね。 でもさ、そん時U子さん、相席きっぱり断ったんだよ。 いや、べつにいいけどさ、まじビックリしたよ。 店員) 相席よろしでしょうか? 隣の客) ああ、結構ですよ。 店員) 相席よろしいでしょうか? 隣の客) どーぞ、どーぞ。 店員) 相席よろしでしょうか? U子さん) ごめんなさい、嫌です。 私たち、このお店でラーメン食べるの、すごく楽しみにしてたんです。 二人の時間も楽しみたいので、相席は無理です。 僕) えー。うっそーん。すげえ。 「マルニ木工」の、HIROSHIMAチェア。 妻は、この椅子に一目惚れしてしまったようです。 おおおおお!この絶妙な曲線美を見よ!座り心地も、触り心地も、最高でーす。 結婚して子供が生まれる前、トリックアート展という展覧会へ二人で行った。 開催地は、名古屋の白川公園内だったと思う。 大盛況の展覧会で、公園内は人だかり、チケットを買うのに長蛇の列が出来ていた。 んで、いよいよ、僕らがチケットを買う順番が近づいてきた時、 長蛇の列から外れたところからフラフラと、 一人のうさん臭いオッサンが、僕のところにやって来てこう言った。 お兄さん、悪いけど、この金で、一緒にチケット一枚買ってくれないかなあ。 先に妻や子供が入場しちゃって、僕だけここに来んの遅れちゃって、いやあ、困った。 家族が待ってんだよ。ね、頼むよ、お釣りは君にあげるから。 んんん? 言っとる意味は、よく分からんが・・・。 何や知らん、困っているみたい。 まあ、しゃーねーなあ。これも人助けだなあ。 そう思って、僕がそのオッサンから現金を預かりかけたその瞬間、傍らから僕の妻が叫んだ。 絶っ対嫌です! 他の人に頼んで下さい! ていうか、 ちゃんと並んで買って下さい! 僕) えー。うっそーん。怖ええ。 結局、僕らが展覧会を楽しんで退場する、その入れ違いぐらいで、そのオッサン入場してた。 先に家族が入場しているってのは嘘ではないらしく、確かに中で家族が待っていた。 遠くから家族一同で、僕の妻を見て、何やらひそひそ話している様子だった。 僕) ねえ、ほら、君、なんか悪口言われてるみたいだよ。 だから何! 知ったことか! てか、この何百人の人だかりの中から、あのオッサンに、ピンポイントであんたが選ばれたのは何故?? あんたに、ああいう人を引き寄せる力があるからちゃうんか! ったく、アホみたいな顔して歩いとったらいかんに! 僕) ・・・うっそーん。 「宮崎椅子製作所」のダイニングテーブル、MM table(デザイン 村澤 一晃)。 サイズは、1600×820×710。 左のHIROSHIMAチェアに合うテーブルというコンセプトで、妻がテーブルを厳選した結果、 何と、まったく他のメーカーの、このテーブルに行き着いたらしい。 長女がまだ三歳ぐらいの頃、妻の実家の風呂上がりの脱衣場で、突然、謎の痙攣をおこしたことがあった。 僕が不在時の出来事であったが、妻は冷静に長女の口に自分の指を入れ、 真っ青になって慌てふためく義父・義母に向かって「早く救急車を呼んで!」とテキパキ処置をしたらしい。 義父は、119番に連絡するのを、オドオドためらってしまい。 ・・・お、おい、ホントに連絡せにゃならんのか?とか言って、妻にど叱られたり、 電話した後も、ご近所の手前ばかり気にして、あのぉ~、出来ればサイレンを鳴らさずに来ていただけますか? とか言って、これまた妻にど叱られていたらしい。 妻は、次女の出産は、たった一人で、ちゃっちゃと済ませた。 看護士さんは何度も「ご主人を呼びましょうか?」と訊ねたらしいが、 「あの人がいると、気が散る。」という理由で、立ち会わせてもらえなかった。 長女が生まれる前、妻は四回も流産した。 彼女自身、本当は悲しみのどん底であったであろうに、 「あんたは、一日でも多く働いて、お金を稼いで来てね。」 といって気丈に振る舞い、 いつもたった一人で病院へ行き、全てたった一人で処置した。 「柏木工」のベンチ。長さ1600のもの。 これも、まったく違うメーカーのものを選んだ。 なんだか懐かしい座り心地ですよ。これ、僕のお気に入り。 このように僕の妻は、時折びっくりするような肝っ玉の据わり方を見せてくれます。 普段、セミの死骸や蚊やハエに、ビビりまくっている人とは思えませんよ、まったく。 このダイニングテーブルのセレクトだって、そうだよ。 普通、テーブルやイスやベンチって、ひとつのメーカーの純正で揃えるんじゃないの? お気に入りとは言え、ばらっばらのメーカーのを組み合わるかねえ。一か八かだぜ? 買ってみたものの、やっぱ合うわなかったらどーしようとか、心配にならんかね? だいたい、これ、いくらしたんだよバカヤロー、僕、値段聞いてねーっての! てか、こちとら今更聞きたくねーっての! 怖くて聞けねーよ、聞いたらオシッコちびっちゃうよ、絶対。 ちびり続けて、パンパースだよ、絶対。 いつもいつも、買うと決めたらスパっと買いやがって、なあもう。 ったく、妙なところで、肝っ玉が据わってやがる。 と、いうわけで、 うちのテーブルの座り心地は、ちょー抜群なのですが、 うちの妻の肝っ玉の据わり心地は、 なんちゅーか、いびつな感じっちゅーか。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.07.16 06:53:07
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