ある服屋さんとパン屋さんとそば屋さんの不思議な共通点
先々週末、久しぶりに「うさと」の服の展示会があり大分県は九重町まで出かけてきた。 うさとの服は以前、ここのブログの読者さんに教えてもらい一着試しに買ってみた。この服は時々人からよく似合っていると言われるし、どこで買うんですかと聞かれることもある。(他の服を着ている時はそんなことは言われたことがないのだが(汗)) 展示会はよく日焼けした素朴な印象の男性とその奥さんが二人でやっていた。話を聞けば4年前に、この地にやってきて自然農をやっているという。 こんな風に普段は服屋さんが本業ではないけれど、うさとの服のファンになって展示会までやってしまう人がいる。 農業の話やら「きのこ」の話やらで、ずいぶん盛り上がってしまい、今度遊びに来てくださいと名刺までもらった。 1週間後のこの連休、たまたま家族サービスで再び九重町に出かけた。途中まで高速道路で行き、九重インターで降りたが、インター近くに週末だけやっているお気に入りのパン屋さん(にさんがろく)に寄った。 ここの天然酵母のパン屋さんは女性が手作りでやっている。食べるとしあわせな気持ちになってくるので大好きなのだ。何のごまかしもなく誠実に作られたパンだとわかる。 お昼はこのインターからさらに車で30分以上走ったところにある、以前から目をつけていた山の中にあるがまま舎という蕎麦屋さんに初めて行ってみた。 林に囲まれたのどかなお店だ。店に着くとうちしかお客がいない。 きらきら輝く、とっても美味しいお蕎麦が出てきた。 香りもいい、適度なコシもある食べるだけで元気になりそうな蕎麦だ。 しばらくしていると、もう一組お客がやってきた。 よく見ると、先週うさとの服の展示会をやっていた自然農のYさんではないか! まさか、こんなところで再びお会いするとは@@ 聞けばYさんが作っている蕎麦をここで石臼で挽き手打ちにして出しているそうだ。 なんたる奇遇!しかも、この日この時間帯にこの店にいるのがうちと先週初めてお会いしたYさん家族だけというのが何となく笑える。 そのYさんが私に「榎本さん、ところでパンはまだ残ってましたか?」と聞く。 「はっ?」(先週お会いしただけで一お客の私の名前を覚えてくれたのか) 「ところで、どうして私がパン屋に寄ってきたことがわかるんですか?!」 「さっきパン屋さんに電話したんですよ。そしたら榎本さんが来たって教えてくれたんです。」 「えっ?」(あのパン屋さんは一お客の私の名前をどうして知っているのだろうか?) 思い返すと私はあのパン屋さんに3回しか行ったことがない。2回目は夕方に付近を通った時、電話でパンが残っているか確認し、あと3つだけ残ってるというので、とっておいてもらったことがある。その時にたしか「榎本と申します」と名乗った。 あの時はお店で「実は私も自分で天然酵母のパンを焼くんですが、ここのパンは自分でお金を出してでも買いたい数少ないパン屋さんなんですよ。」などと話をしたのできっと印象に残っていたのだろう。 ん!しかし、どうしてパン屋さんと自然農の奥さんの電話に「榎本さん」が登場するのよ?! 実は、そのパン屋さんの女性もうさとの服のファンで、今回の私の服を見て一目で「うさと」とわかり、先週展示会をしたばかりの友だちの自然農の奥さんに「さっき「うさと」の服を着た人が来たわよ」「榎本さんと言う人」(パン屋さん)「ああ榎本さんなら先週展示会に来てくれて話をしたわ」(自然農の奥さん) などという会話を電話でしたらしいのであった。 で、何が言いたいかというと。 大分にも、パン屋さんも蕎麦屋さんも山のようにあるんですよ、服屋さんも。 私がそれぞれ個別に調べて尋ねて行って気に入ったと思っていた服屋さんと、パン屋さんと、蕎麦屋さんが実はいつも電話しあう仲の良い友だち同士だった。(笑) それぞれ違う業種の人たちと思っていたが、自然志向という文脈で通じていたのねぇ~ 世の中狭いなぁ~というか、ちょっとびっくりしたのであった。