にこにこ♪ラクラク♪楽しい我が家

おお、5回目ですね。

前回は、高校１年の夏休みに無理やり道場に連れていかれ
一か月だけやってみろ、ということで初日終了でしたね。

小学校の子が大半を占める道場で、高校生の私は異彩を放っていました。
むっちゃ浮いている。。。
小学生の好奇に満ちた視線を浴びせられ、どうしたもんか、
おとなしく１時間が過ぎるのをまとう。
それしか考えてなかったね。

しかし、親父はそんなことを許すわけがない。

みっちりと１時間、バシバシに稽古をつけられるわけですよ。

最初の2-3回は、一か月だけ、一か月だけと自分に言い聞かせて
適当にやるわけですが、適当にやるとケガをするから一生懸命やんなさい
と家に帰ってからまた説教をくらうわけです。

自分としてはケガをするのは嫌なので、不本意ながら
集中してやらざらるを得ないことはわかるのですが
どうも納得がいかない。

そんな心境を見抜いていたんでしょうな。

次の稽古のときに、受け身を取るのが難しい投げを
していただいたんですよ。

それはそこ、昔々に少しだけ仕込まれていたんで
瞬間に反応して自分でもわからないうちに受け身をとって
回避してました。

何すんねん！

と抗議の視線を送ったのですが、親父さんはニヤッと笑い

よく受け身を取ったな。

と一言。

一応褒めたつもりらしい。

頭を打ちそうになったショックのほうが大きかったんで
まったく頭にも入ってこないし、心にも響かないし
何してくれてんねん、と怒りが先が立ちましたさ。

後ほど自分が有段者になって、周りを見ていると
ショック療法みたいな感じでギリギリのところで
頭を打たない、ケガをしない、というラインで
お灸をすえる方法があるということは知りました。

気を抜いたり、集中を切らすと危ないよ

ということを体に覚えさせるということですな。

それをやられたってことです。

以来、気の抜けない１時間に早変わりでした。

しかし。。。
幼い時に仕込まれていたせいか、なんとなく覚えているし
なんかこれ、見たことある、みたいな感じでぼんやりと
枠組みがつかめているわけです。

運動音痴で何をやっても駄目だった私が
合気道もまた同じだろう、どうせ、どうせ
さらし者になって恥ずかしい思いをするだけだ。

１か月さらし者になって刑期を終えれば、終了だ。

なんてことを心のどこかに思っていて、早く夏休みよすぎておくれ
私を牢獄から解放しておくれ、と思っていたのですが
なんかよくわからんけど、できてるんとちがうか？

ついでに師範代からも「筋がいいですね」と褒められたりする。

あれ？これは今までとは何かが違う。。。

体を動かす系統でこんなに褒められたことはないし
できる！という感覚をつかめたことはない。

これは、、、

ちょっとがんばってみようか。

1か月をクリアして新しい道着をゲットしよう。

少しづつ、絶対いや～と凝り固まっていた自分の中身が
ほぐれていくような感じでした。

少し褒められる、というのは、すごいことですね。

続く