にこにこ♪ラクラク♪楽しい我が家

おお、６回目だ。

ええっと、どこまで話をしたっけ。。。

そうそう、１か月の刑期をクリアして、新しい道着をゲットする
というところまででしたね。

ええ、無事新しい道着を手に入れました。

新しいものというのは、いいわけで。
パリッとしていて、つい袖を通したくなるわけですよ。
親父のお古のヨレヨレの柔道着よりもぱりっとした
空手着のほうがいいに決まってますよ。

はい、見事に策略にはまりました。

新しい道着で機嫌よく稽古に行く様を
にやにやしながら生暖かく見守ってましたね。

そこでワリくったのが母親。

男二人分の道着の洗濯という行がまっていたわけです。
いつもキーキー言いながら洗濯してたな～

この経験が元にあるので、自分が息子と合気道するようになったときは
自分と息子の道着はミュラーが洗う、を通しましたので、嫁さんの不興を買うことは
少なかったのではないか、と思ってます。

夏休みが過ぎると、あれ？見たことのない若いけど袴はいている（有段者）が
男性がいる。。。
身軽で、受けがうまいわけですよ。師範の受けをよくやってましたさ。
その彼は私と同い年で隣の学区の高校に通う人だったのです。

彼は私が通っている高校の名を聞くと、二度と口きいてくれないぐらいの
勢いのある拒絶反応があり、彼からすると人間ではない、というふうに
見えるらしい。

でも、同い年だし、体格もそんなに差がないし、彼は有段者だから
教えを請いたいわけです。

しかし、彼は彼なりにプライドがあり、長年培ってきたものがあったわけです。
夏休みが明けて、フラッと稽古に来てみたら、隣の高校のヤツではないか。
ちっおもしろくねぇ。てなもんでしょうな。

彼は身体能力がすごく高かったので、道場でやる技はたいていできてるし
有段者向けに稽古をつけてくれるときも、きびきび動いて
おお、すげーーー！

でした。

でも、まぁ、あまり熱心には稽古に来ないわけですよ。
１か月に1-3回くらいかな。
時々顔を見せる程度。

ちなみに週３回の稽古です。

私はみっちりと週３回通ってました。

その時系列だけを見ていると、あるところを境にメキメキと伸びていくわけですよ。
どんどん昇級していって茶帯を巻くまでに至るんですね。

でまぁ、彼も私に少しは興味を持ってくれたのでしょう。

稽古で組んでくれました。
その当時の稽古は、最初の技で組んだ人ととずっと１時間やり続けるスタイルでした。

明暗が分かれたのは関節技の時間。。。

これって結構ですね、うまい、下手が分かれるんですよ。

うまい人にかかったら、死ぬほどイタイです。

下手にあたると何してんだか、とまったく効きません。

たぶん最初のころは私も下手だったから、彼からすると
何やってんねん？という世界だったと思うのですが
その時は違ってました。

がっちり決まるわけですよ。
おもしろいように決まるわけです。

それもそのはず、親父が指導に入る日の手本の受けは
私が指名されるわけです。

親父とは体格が似ているので、やりやすかったんでしょう。
解説付きで一つ一つの技の動きの意味とポイントを
技をかけられながら、よい例、悪い例までフルコースで仕込まれましたんで
あまり稽古に来ない彼にとっては、知らないうちに恐ろしい存在になっていたのでは
と思います。だって逆の立場だったら私だっていやですよ。

がっちりと決まって逃げようがない。
以来、彼は道場から足が遠のいてしまいました。。。

時系列的にここだけピックアップしていますが
そういう体験が（彼には悪いけど）ある意味、ものすごい
自信になっていっているところはあったと思います。

初めてみたときのあの動きの華麗さ、技のキレ、静から動に移る時の
速さというか瞬間の妙技は、憧れでした。

かくありたい、と。

そういうものすごい刺激を受けて、彼がまた同い年だと聞いて
ますますやる気になってがんばってしまったのは、親父の策の中に入っていたのか
イレギュラーだったのかは、計り知れないが。。。

そんな雲の上のような存在の人から、一本取ったような金星を挙げたわけです。

うれしかったというか、快感ですね。

そんな快感に浸っている暇もなく、次なるクエストならぬ
こわーーーーーーーい、大先輩が現れるのです。。。

つづく。