カテゴリ:五十肩
おお、連載7回目だ。
前回は、同い年の有段者との思い出を書いたっけ。 時系列があっちこっち行くんだけど、まぁそれはお許しください。 今日は、合気道を始めた高1の秋、県民文化会館で演武大会がある ということで、白帯ながら、イベント参加をすること。 というか、道場生ほぼ全員が参加するんですけどね。 合気道って上手下手はほぼないです。 演武ですから、お互い、受けと取りを交互にやりまして お互い練磨していきましょう、という武道です。 だいたい、県下の合気道の道場から集まって、 技を披露するわけです。 競い合ったりしないところが、運動音痴だった私でも 初めのハードルがクリアできた要因だったかも。 演武大会に向けて、直前の稽古は演目の技の稽古に熱が入り 道場自体もヒートアップして師範もヒートアップして 一丸となってがんばるぞーーー!という機運に満ちていました。 私も盛り上がって、よーし、やるぞーーー! と意気込んでいたわけですが。。。 当日の朝。。。 うっおなかが痛い。。。。 中学の時、いつもビリが定位置だったこともあり 陸上の大会といっても全く緊張することもなく、ああ、面倒くさい はよ、あんな時間過ぎてしまえばいいのだ。 あほくさ。と腐りきっていたのですが、それがどうしたことか。 緊張して腹痛を起こす。 なんという変わり様でしょう。 陸上の大会といっても全くプレッシャーも緊張も感じなかった私が 白帯で参加するといっても全体の演武で2種類ぐらいだったような気がする それだけの出番で、かつ、1-2分の演武だったと思う。 それだけのことで。 緊張する! 母親があきれたように お前の演武なんか誰が見てるよ。 誰も見てないから、緊張するほうがおかしい! わけのわからない悪態をつかれながら 必死で腹痛と戦ってました。。。 すかさず父親が いやいや、大事な舞台や。緊張するのが当たり前。 気にすんな。 口数の少ない照れ屋の父親が、一生懸命励ましてくれたことが 印象的でした。。。 そういえば、高校受検のときも、早々に会社にいってしまったのに。。。 合気道の初参加の演武大会のときは、えらく嬉しそうに励ましてくれた。 そらそうでしょうね。自分と同じ道を息子が歩もうとしているのだから。 そうこうするうちに、腹痛もおさまり、参加できる体調になりましたさ。 バスにのって県民文化会館にいって、控室で着替えて 出番を待つ。 出番がきて、演舞して。 道場の有段者の演武があり。 自分の所属する道場の演武が終わったら 観客席に移動して、他の道場の演武を観るわけです。 カッコいいわ。 ライトアップされた舞台で、舞うがごとき演武。 袴がとってもすてきに技を演出してくれます。 ああなりたい。 胸の奥からふつふつと湧き出てくる思い。 自分にもできるだろうか。。。 迷いもあります。 運動音痴だったから。 あんなに動けるようになるんかな~ とかいろいろな思いが錯綜する中 演武大会は滞りなく終了しました。 家に帰って父親から感想を聞かれた。 うん、よかったよ。 あんなになれたらいいな~と思った。 といったところ やり続けていけば、できるようになるよ。 父親の珍しく前向きな発言を聞いたような気がする。 母親は お前はすぐに感化される! と悪態をついてくるのですが うるさい!お前は静かにしとけ! これもまた珍しく父親が母親に怒るところを目撃してしまった。 父親にとっても合気道への思い入れは、強いものがあったんですな。 それについては、約12年後ぐらいに明かされることになる。 自分のために怒ってくれたことがうれしかったような気がする。 その日の晩御飯は格別においしかった。。 父親は晩酌が進みすぎて、母親から小言をくらうという オプションがついてきた。 ある秋の日の出来事でした。 考えたみたら、合気道への熱が入りだしたのは あの演武大会からかもしれないですな。 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年07月08日 10時00分09秒
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