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にこにこ♪ラクラク♪楽しい我が家

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2022年07月29日
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カテゴリ:五十肩
おお、10回目だ。
今週は体調を崩して、寝込んでいたので書けないかと思っていたのですが
なんとかなりました。

4級(白帯)でいたころ、三級(青帯)のS君という中学2年生の男の子とたまに
組んで稽古をしていたわけです。
彼は、非常に手首が柔らかい人で、二教という手首を極める技があるのですが
これがなかなか極まらない。

そのくせ、やたら二教がうまい。

私は当時、二教の壁にあたっていて、なかなかわからない、極まりそうで極まらない。
極まっているようなんですが、極まってない、という微妙な時期でした。

そこを見抜いていたのか、二教の稽古の時だけ、S君が私のところに来るわけです。
そして、はい、組んでやりましょう、となるわけです。

手首が柔らかいから極まらない。
年季が入った人ですから、力の逃がし方も心得ている。
とあっては、捕まえるのが大変でした。

極まらないものだから、全然効いてない!といって
フィードバックをくれるわけです。
そんなんじゃだめだ、まったく効かない、ちゃんとやれ!
二教はこうするんだ!といってお手本を見せてくれるわけです。

えらそうなことを言うだけあって、うまいです。
よく極まります。

さすが、中学生です。容赦がありません。
体格も大きく、年齢も上なのに、へたくそだ!とって
こき下ろされる。

仕方ないです。だって相手が上なんですから。

腹の中は煮えたぎってましたが。。。

彼は部活が忙しいらしく、しばらく詰めて通っていたかと
思ったら、しばらく稽古に来ない、といった形で
つかず離れずのスタンスで稽古に参加していました。

そうこうしているうちに、私も青帯に昇級し、稽古の相手も
いろんな人とこなし、いろいろと教えてもらって苦手としていた
二教を克服(?)したわけです。

ここで生きたのが、理屈で覚える、でした。
小学校、中学校までであれば、だいたいこうやってやるんだという
見本をまねしてだいたいできるんですよ。
高校生以上はここは、こうなってああなって、こうするんだ
という理屈がいるわけです。

これは25年後に中学生と高校生を教えることになった時に
絶大な威力を発揮したものでした。

私も高校生のときに、いろいろ見てまねて、どうも極まらないな~
と悩んでいた時に父親の理屈をつけて教える、をうけて開眼(大げさ)したわけです。

私は角度で教えてもらいました。

最後の形は、相手との立ち位置の角度、手首の角度、ひじの角度、
肩から脇の角度がだいたい120度の角度をとっていれば力が逃げないので
一瞬にして極まるという教えられ方をしました。

それを知ってからおもしろいように極まるわけです。

再現性100%!

シビレマシタ~

そんなある日、くだんのS君がふらりと稽古に現れたわけです。

へぇ~あの二教で昇級できたんや。

相変わらずの憎まれ口をたたきます。

おかげさまでね、とへらず口をたたく私。

二教の稽古の時間です。

彼はにやけながら、私のところに来ていっちょう稽古つけたろか
という気合が満々です。

120度の奥義を身に着けた私は一味違うぜ

というわけではないのですが、手首の柔らかい彼に
通用するかは疑問でした。

半信半疑でやってみたら

見事に極まりました。

それも一瞬で。

彼に「お前、何すんねん」ぐらいの勢いで
にらみつけられました。

そして手首を痛めた、ということでそれ以降の稽古は見学。
さんざん私を二教でいじめ倒したくせに、自分はさっさと
逃げるんか、と思ったりもしたんですが、溜飲は下がりました。

アドバイスをくれた父親は、後に知ることになるのですが
一時期仕事の関係で東京に単身赴任していた時期があるわけで。
その時に合気道の本部道場に仕事が終わってから入り浸っていたそうな。
当時の道主先生の植芝吉祥丸先生に直々に稽古をつけてもらっていたようです。

だから、父親は関節技系はものすごくうまかった。
他の指導員の方と比較しても抜群にうまかった。

理論的なところは当時の道主先生の教えの影響を受けているのではないか
想像したりしています。

時にかなって美しい。
稽古を通して、技の展開等を通して、境地や成長度合いをどれだけ見守られていたかと
思うと感謝しかないですね。

ケガをしないように、させないように細心の注意を払いながら
大事なところを伝え、再現させ、自信につなげる。

高校生の時に成績が急降下しても、しぶとくやり続けて
V字回復を遂げることができたのは、ひとえに父親の厳しくも
きめ細やかな愛情によるものであったと感謝しかないですね。

だからずっと合気道が好きなわけだ。
肩を壊そうとも回復させてなんとか復帰したいと
強く願うのは、自己形成の重要な部分があるからなんだろうな
とおもったりするわけです。

しんどいときほど、やりたくなる。

本当に不思議なものですね。

つづく。





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最終更新日  2022年07月29日 10時00分06秒
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