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カテゴリ:兼業主夫効果
数ヶ月前にTVで評判のヨコミネ式の横峯吉文氏の講演会に行って
(その時の感想はこちら) その時に感じた疑問を解消したくなり 子どもの成長における 臨界期-能力ごとに身に着く時期が決まっていて、その時期を逃したらその能力は身に着かない について勉強しようと思いました アマゾンで検索しましたが、目的に合いそうな本はそれほど多くなく とりあえず、この本を読んでみました 本当はA能力が身につく時期は○歳ごろ B能力が身につく時期は○歳ごろ C能力が身につく時期は○歳ごろ というのが知りたかったのですが 残念ながら そういうことは全く書いていませんでした この本は、3歳ごろまでの早期教育についてがテーマのようです まずは、なぜ早期教育が流行りだしたのか? 『幼稚園では遅すぎる』井深大(ソニーの創業者)がきっかけだそうです 乳幼児期の臨界期を活用して (脳の神経細胞の数のピークは8カ月から12カ月でその後は減少) 早期(生まれる前から幼稚園までに)教育をすれば 「生まれた赤ちゃんをどんな人間にでも育てることができる」 という考えです。 僕も長男がお腹にいるときに読みましたが その時点ではなるほど~っと思いました (今では早期教育には興味はありませんが) では、その臨界期という考えがどんな経緯で発見されたかというと・・・ と少しお勉強チックで眠たい話がつづき、 要は、研究者の意図とは別に教育産業に利用された感があります。 結論からすると 臨界期という考えを早期教育産業が、拡大解釈や誤用して利用している 早期教育の短期的な効果はあるとしても、長期的な効果は証明されていない(できない) シナプスが多く神経回路が密なことと、脳の機能が発達することとの間の関係は証明されていない 脳のある部分に血流が多くいくからといって、その部分が発達するわけではない。 ということです。 早期教育のデメリットとして もともと刺激に敏感な乳幼児の脳にさらに負荷をかけすぎる可能性があり 脳の発達のプログラムが障害される可能性がある。 早期教育への過剰な期待が、子どもに大きな身体的・精神的ストレスを与えてしまう可能性がある。親子の愛着関係が重要な時期に厳しい訓練や練習を強制された子供たちの中には情緒障害を引き起こしてしまった例がある 早期教育に対する著者のアドバイス 子どもが嫌がっていれば無理にやらない 無理に強制を続ければ、ストレスによる情緒障害などを引き起こす(実例がある) 子どもの能力が思った通りに伸びなくても、それを子供のせいにしない。 それが原因で自分の親から愛されていないと子どもが感じると、子どもにとってつらいことになる 著者が言いたいことは 早期教育には、乳幼児期にしか身に付かない特別な能力を恒久的に身につける効果は証明されていない。しかし早期教育を受けている乳幼児の親は、子供に何かしてあげているという満足感あるいは達成感を持つことはできる。これは子どもにとっても重要。 ただし、子どもたちの発達は、早期教育をやろうがやるまいが、それによって大きく進路を狂わせることが無く、人として生きていくための知識とスキルを獲得するように調節されている。 僕の感想 臨界期ではなく、 敏感期-ある能力を獲得しやすい時期。その時期を逃したからといってその能力を獲得できないわけではない は確かにありそうですが、 結局、この本ではどの時期にどういう能力が獲得できるかということは 書いてありませんでした。 ○歳はA能力を身につける臨界期と 言っている著者たちはいったい何を根拠にしているんだろう? 自分たちがやってきた教育の実績かな? もしあるなら、彼らが根拠にしている本が知りたい。 まあ、基本的にはモンテッソーリのごとく 子ども自身がやりたがる時期が、敏感期なのかなという気もしますが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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