いま　ここにあるもの

ＰＷＳ（プラダーウィリー症候群）。
聞いた事有りますか？

遺伝子異常の病によって、脳の満腹中枢が機能していないので、
どんなに食べても満腹感を得ることができないという症状なのだそうです。

テレビでやっていたので見てみました。

１６０kgもの体を持つ女の子の話でした。

食欲が止まらず病気だからを理由に食べ続けるのです。
もちろん、それを抑制しようと努力はするのですが・・・。

その子がそのＰＷＳの治療の為に入院した病院での
食事を見てあぜんとしました。

カロリーを抑える事だけに重点を置かれたメニューは
あらゆるバランスというものが明らかに欠けており、
食事というよりはエサでした。

だからもちろんそこには食べたいと思えるような
食べて欲しいと思っているような愛情のあるものは
全く感じられないのです。

生のママ無造作に皿に載せられた野菜。
タンパク源という肉は１日５７gという
何の根拠が有るのか解らない数字でした。

代謝が落ちているからとジムにあるような運動具を使っての運動や
水泳をやって２０数キロのダイエットに成功しましたが、
それはもちろんあっという間に元に戻りました。


小さい頃未婚の母が生んだのが彼女でした。
若くして生んだから遊び足りない母親は子供を放って
遊びドラッグ等に手を出してしまい、
母親の母親（祖母）が自分の娘から親権を渡し
自分はボーイフレンドを作って出て行きました。

そう、病気の彼女はお婆ちゃんが育てて来たのです。

何度も母親と過ごす事を願いつつ、
毎回裏切られて来たようです。

得られない愛情を食べる事で埋めるという傾向も有るようです。
日本なら過食症の原因の一つですよね。

得られない愛情を食べる事で埋める、
けど太るのが嫌と思うから指を入れても吐くようにする。
それを繰り返すと体は混乱する。
体が混乱するから心も混乱してしまう。

きっと日本なら太る事よりもそっちに走るのでしょうけど、
なんせアメリカ人は日本人よりも太る事が出来ますから
そういう風に体に表れたのでしょうね。



それにしても、入院した先がもしマクロビを導入していたら
もう少しマシになっていたんじゃないかって思うのです。

味は薄くなるかもしれませんが、愛情込めて作る事や
本当にその人に必要な調理法によって出される火の通った
料理ですから食べて行くうちに体も心も変わって行くと思うのです。

対岸の火事と見る事も出来ますが、
欧米型食事が蔓延している日本ではそれが
いつ明日は我が身となるかもしれない。
恐ろしや・・・


若いお母さんは自分も遊びたいと思っている人が多いと思う。
私の同級生に、さっさと子供を産んで育てて
まだ若いうちに遊ぶんだーと息巻いていた人が居ました。

早いうちに子供を産んで育ててしまえば、
自分もまだ十分に若いから遊べる！と思ったのです。
事実、彼女のお母さんも２０歳そこそこで結婚し彼女を生み
育てましたから、確かその時点でボーイフレンドもいたはず・・・。

ある程度自分で決められる年齢になるまでは親が責任を持つけど
後は自分で決めた事は自分で責任を追うようにと彼女を育てたらしい。
ただし、２０歳までは法的に親に責任が生じるから
その辺をわきまえる事を条件にね。

その奔放な育て方を友人もとても気に入っていたので、
母親のボーイフレンドの事も受け入れていたし
自分も早く結婚して子供を産んで母親みたいに遊ぶんだーと
言っていたのです。

それならまだ良いですよね。
お母さんの勝手で早く世に出てるのかもしれないけど、
子育ては若い方が体力的には良いと言いますしね。


ＰＷＳの子も、お母さんがもう少し自分を見てくれていたら
もう少しマシになっていたんじゃないかと思うんです。

ちょっと自分の意に染まない事が有ると怒り出す。
我が儘が原因なのに「何で、皆私を怒らせるの！」と
泣いて講義する。

けど、それは病気のせいと家族も自分もどこか納得して
どこかで腑に落ちなくて・・・を繰り返しているようでした。


意に染まない事で怒り出す。
コレは低血糖症の現れですね。
砂糖の弊害です。

でももちろん周りではその事との関連は一切分かってない様子。

砂糖の弊害ですから、食べても食べても食欲は収まらない。
気分が落ち込むと食べたくなる。
お腹が減るとイライラする。



みていると失礼ながらこっちの方が気分が悪くなりますが、
これが今のアメリカの現状であり
それがやがて日本にも上陸する症状なのだと思うと
見ておかない訳にも行かない。

やっぱりお料理は大切ですね。
家族を結びつけ、体と心を丈夫にする。

マクロビに限った事ではない話ですが、
家族の健康を気遣う立場の方は是非とも気をつけたいですね。


そうそう！
出来たらやってみてください。
一口１５０回嚼み！！！

なかなか出来ないと思いますが、
それに慣れて来ると料理した人の調子が解るようになるそうです。

作っている時にイライラしたこととかちゃんと
噛み分けられるというか感じられるようになるそうですよ。

これが肉だと出来ないんです。
肉で１５０回も嚼むと多分筋等だけが残っていて味も何も無く
ただゴムのような物を嚼んでるだけになる。

玄米菜食だとそれが出来る。
お粥状態になっているからちゃんと味が残っている。

最初の一口だけでも１５０回嚼みやって見てくださいね。
と、人様に勧める私も１５０回嚼んだのは
あの３週間の合宿のうちの数回の食事だけでした。

ちなみに、１５０回も嚼むと食事の量が俄然減ります。
１５０回嚼むと時間が掛かりますが、小食となるので、
食費の節約にはなると思います。
大食漢の居られる家庭にはお勧めかも？！

食費の節約になってしかも胃腸には抜群に良い状態で
飲み込む事になるのです。

大食い選手権があるなら、
１５０回嚼み選手権みたいのがあっても面白いかも？！
でも、きっと視聴者的にはただ口をもぐもぐさせているだけなので
詰まらないかもな～～～・・・

いわゆるデブタレにやってみて欲しいな～
試してみる価値はありますね♪


あ！また話が逸れました。



愛情不足の彼女。
でも彼女の母親ももしかしたら、
お婆ちゃんから十分な愛情を貰ってなかったのかもしれないなと
思わないでも無いのでした。