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カテゴリ:自然農
どうして、農業をやってみたかったのか?を自分に問い直してみた。
仙台の国分町で商家の次男で育ち、農業には全く縁がなかった自分にとって いったい何がしたくて農業をやりたいと思ったのか、実は自分でもよく分からない。 明治時代にチッソが化学肥料を合成して以降、日本の農業は飛躍的に進歩し、ともなって、 農薬も進歩?してきた。 農薬と化学肥料は切っても切り離せない相身互いの存在的な関係なのだろうと 漠然と思っていたのだが、実際に無農薬有機栽培を手がけてみると、その関係性が 見えてくる。 綺麗で立派な野菜を作ろうとすれば手っ取り早いのは化学肥料に頼る事になる。 雑草に肥料をとられ、光を採られるので排除するために除草剤を使う。 柔らかくて見た目の綺麗な野菜を作るには硝酸態窒素が有効。 虫が付きやすいのでこれも農薬で排除するのが手っ取り早い。 かくして、農薬付けの綺麗な野菜ができあがる。 こんな風に現在の農業を見ていた。 食いしん坊の自分は農薬漬けの食料は食いたくない。 しかし、求めても市場には見つからない。あったとしても信用ならない。 すると、自分で作るしかない。 結論は自分で納得したいが為に農業をやってみたかったと言う事に落ち着く。 石巻の山の中に一部居を移して、足かけ6年になる。 その間、農業では試行錯誤を繰り返し、山林の整備と農地の改良に明け暮れ ながら、作付けを続けてきた。 当初はビギナーズラック?予想外にタマネギが上手くできたのだが、その後 は思うように出来ず、6年目の今年、漸く、完全な無農薬と完全な自作有機肥料のみで 販売されているようなタマネギが出来た。 去年はとう立ち一昨年はこつけ一昨々年は凍害で3年連続でろくなものが出来なかったが 作付けを続けることにより、土壌が変化し同じ条件下でも出来が相当違う。 有機栽培のタマネギは切っても涙が出ない。生でも辛さが少なく、甘い。 毎年、慣行農法でのタマネギと我が家のタマネギを比べてみるが、甘さも 生での食味も加工時の涙も大きさや出来不出来に関係なく明らかに違う。 6年目にして、漸くまともな野菜ができはじめた♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.06.10 23:10:46
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