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テーマ:癌(3550)
カテゴリ:その他
今日、父の手術の説明を聞くため、がんセンターに行ってきました・・・
今まで病気らしい病気をしたことがない父でしたが、 住民検診で引っかかり、検査の結果『前立腺がん』が発見されました。 PSA検査を受けたお陰で早期発見することが出来たようです。 現時点での診断は PSA 6.2 T1c N0 M0 (限局した前立腺がん リンパ節・遠隔転移なし) Gleason スコア 3+3=6 (中分化) ※前立腺がんの顔つき 数字が大きいほど未分化がんで悪性度が高い 画像診断等では周りに広がっておらず 限局しているため 根治を目指して 前立腺全摘術を行うことになりました。 現時点での診断では 再発リスクは低リスク群に当てはまるのですが、 実際に手術してみないことにはどうなるかわかりません。 限局した前立腺がんの治療には手術以外にも放射線治療があり 手術と同程度の効果が期待できます。 各治療のメリット・デメリットは ・手術(前立腺全摘) 根治が見込めるもっとも一般的な治療 手術後、再発時等に放射線治療(外照射)を実施することが出来る 合併症として『尿失禁』『性機能不全』がある 尿失禁は程度の違いはあるが、ほぼ全例に起こり 時間の経過とともに改善 多くの人は日常生活にある程度支障無いまで改善するが、運動時等にパッドが 必要となるなど 完全に元通りになるとは言い切れない。 (尿失禁が改善しないこともありえる) 性機能不全は ほぼ100%起こる(神経を取ってしまうので)。 ・放射線治療【外照射】 放射線を身体の外部からあてる 毎日、病院に通い(1ヶ月以上)放射線を照射する。 照射自体はそんなに時間はかからない。 直腸や尿道など前立腺以外の部分にも放射線が当たってしまうので 直腸出血や尿失禁・尿道狭窄などの合併症があるが、照射技術の向上により 頻度は少なくなっているとのこと。 性機能不全あり。 ・放射線治療【内照射(小線源治療)】 放射性物質をすごく小さな容器に密封したシード線源を前立腺に埋め込むことで 前立腺だけに放射線を当てる。埋め込みは数日の入院で可能。 腫瘍の状態に応じて外照射との組み合わせで治療。 しばらくの間は身体の外まである程度放射線が出ているため、小児や妊婦に 接するときに注意が必要。 尿閉等の排尿障害を起こしやすい。直腸障害もある。 性機能は他の治療より保持できる可能性が高い。 日本でも5年ほど前に認可された新しい治療で、実施できる施設が限られている。 アメリカでは広く実施されているが、ようやく治療後15年の安全性等の 報告が出たところらしい。 →施設によって治療対象の年齢を制限しているところもある。 某がんセンターでは、65歳以上しか実施しないとのこと 15年は安全→男性の平均寿命を80歳ぐらい →65歳以上なら平均寿命までの安全性は保障されている という考えで 手術による尿失禁がネックで 小線源療法が良いなぁ と思いましたが、 父の年齢が60歳ということもあって 手術という方法を選択しました。 あとは、手術が上手くいって、再発も起こさず、尿失禁も改善することを祈るしかありません。 前立腺癌については、このガイドラインで勉強しました。 前立腺癌診療ガイドライン(2006年版) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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