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テーマ:塾の先生のページ(7832)
カテゴリ:こどもたちへのメッセージ
「中学生の勉強は難しい」と大人に脅かされることは多いと思う。 確かに教科によって教わる先生は違うし、「中間試験」や「期末試験」だなんて耳慣れない言葉も聞かされることがあるだろう。断片的な情報が、何やら得体の知れない「怖さ」を君たちに与えているかもしれない。 でもまったく心配することはない。 中学でもしっかり勉強ができるようになるためには、ある「単純なこと」をしっかりやればいいのである。 これは『必殺の方法』である。
その『必殺の方法』というのは『ただひたすら反復すること』である。
中学生の勉強が難しいといわれるのは習う内容が難しいのではなくて、その大部分が今までに習ったことが前提になって教わることが多いからである。つまり「前に習ったこと」が分かっていないと、次に習うことが分かりにくいのである。 ゆえに「反復」して、しっかり一度頭の中に学習したことを叩き込んでおくことが必要なのである。 もう一つ。 中学になると、教科書に書いてある事柄がやたら難しいような気がする。それは小学生の教科書と違い、「語彙」のレベルが上がっているからだ。簡単に言うと、使う言葉や言い回しが難しくなっているのである。 だから教科書を一回読んでも何が何だかわからないというときも出てくる。中には難しいやと言って、投げ出す子もいる。しかしこれは「慣れ」の問題だ。慣れれば解決する。 「慣れる」ために、何度も何度も教科書を読む。そうするとだんだんと理解できるようになってくるものだ。「反復」していると、脳の中に新しくその分野の「回路」が作られて、理解がしやすいようになるのである。 多くの子は、魔法みたいにスラスラスラっと「分かりたい」と思っている。だから塾へ行って、分かりやすく噛み砕いて説明してもらいたいと考える。しかしすべてのことにおいてそれをしてもらうわけにはいかない。だから自分で理解できるようになった方が絶対にいいのだ。 誰よりも早くそうした考えを持って、「反復」することの大切さを知り、行動すれば、周りの子に先んじて成長することができる。 君たちが部活動を始めたって最初は「反復」ばかりのはずだ。毎日毎日放課後になると君たちはラケットやバットを振り続けていることだろう。 「反復」は「分かる」ためのものではなくて、「身につける」ためのものだ。君たちの体の「血」や「肉」となり、君たちのさらなる成長を引き出すものだ。 「反復」を侮るな。中1の間はこれさえできれば大抵のことはできるようになる。 頑張れ。 (これで安心だね?)
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Last updated
February 15, 2007 04:29:09 PM
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