テーマ:コーラス(2701)
カテゴリ:合唱
今回から3回に亘り私の好きな合唱曲(オケ付き)を紹介していこうと思います。
ここでいう「好きな」とはどんなことか? 仕事抜きで歌いたい(楽しみたい)曲ということです。 声楽家などという仕事をしていますので学生時代から数え切れない程の合唱曲を歌ってきました。 9割が仕事(ギャラが発生)としてです。その中でも 「この曲だけはギャラもいらないから一合唱団員として歌いたい(歌わせて欲しい)」 という曲を3曲紹介します。 まずはモーツァルトの「レクイエム Requiem ニ短調 K.626」 この曲を初めてて歌ったのは大学2年の時、都内某合唱団のエキストラの仕事でした。 小林健一郎指揮でサントリーホールとウィーンの学友会ホールで歌いました。 ギャラは交通費と宿泊費。しかもその後「カルミナ・ブラーナ」を歌うため ハンガリーにも行ったんですから今思うと高いギャラでしたねバブリーな時代でした… この曲は1971年にモーツァルトの作曲した「死者のためのミサ曲」で彼の最後の作品です。 「死の世界からの灰色の服を着た使者に催促されて 自分自身のためにレクイエムを作曲した」 というエピソードが長らく語られてきましたが フランツ・フォン・ヴァルゼック伯爵が1791年2月に若くして亡くなった夫人の追悼のために、 モーツァルトにレクイエムを作曲させたというのが真相でした。 そしてモーツァルトの早すぎた死により「レクイム」は未完のまま残され、 彼の弟子フランツ・クサーヴァー・ジュスマイアにより補筆完成されました。 現在、上記のジュスマイア版の他にバイアー版、モーンダー版、ランドン版、レヴィン版など いくつかの改良版が出版されているが、私はジュスマイア版が好きです。 200年以上も名曲として演奏され続けてきたのは彼の功績によるものだと思います。 この曲を歌う時のなんともいえない緊張感が好きです。 第1曲目から張り詰めた空気の中で音楽が展開していく。 まさに神の音楽です。何度歌っても感動が無くなる事がない。 でも、この曲は聴くのも大好きなんです。 ステージで歌っている時いつも「この演奏を客席で聴けたらなぁ~」と思っています。 一昨年の年末、私の住んでいる地域で「モツレク」の演奏会がありました。 春に新聞で団員を募集していたので一般応募して歌ってきました。 きちんと月々の会費も払い、半年以上の練習にも参加しましたよ。 私や家内の合唱団の方々も来ていて早々に身元がバレ指導のお手伝いをさせられましたが… 周りの音楽家からは 「どうしてお金を払ってまで歌いに行くの?」と言われました。 「だって歌いたいんだよ!いいじゃん!」 最後に私が名盤だと思っているベーム指揮の「モツレク」のCDを紹介します。 こちらはDVD お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[合唱] カテゴリの最新記事
|
|