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テーマ:剣道やろう!(849)
カテゴリ:講習編
鬼道場三十周年記念誌には、すごく為になる話がある。 初代舘長先生の話から、武専の話、門下生の論文‥ ブログネタに困ったとき時々、使いたいと、思っています。
今回は、F先生が切り返しについて載せていたので、一部、紹介いたします。 前回のブログの動画(F先生と、自分の稽古)を見るとF先生のメン打ちは軽く打っているが、無駄な力は入ってないしスピードもある。 自分もF先生のように速いメンを打ちたいのだが、どんなに速く打って行っても、F先生が先にメンを取るもんなぁ~-。 これは、F先生が若い頃、切り返しと打ち込み稽古ばっかりやっていたから、この様な、打ち方が出来るようになったものだろう。 切り返しは、単に準備運動(昔、自分が、思ってました。)ではなくて、剣道上達の近道なのだ。 今、鬼道場では、(特に自分)正しい切り返しが出来てないと言っておられる。 正しい切り返しとは、F先生の論文によると、この様なことになる。 ★F先生の論文より★ 切り返しは、左の拳が、正しい握りで身体の中心線を外れず頭上、額の上まで振り上げる。 降り下ろす左右面の打突時も左拳は、正中線を通り正しく左右打ちが出来るようになると掛り稽古を許された。 基本重視の稽古のお陰でその後の稽古はどんなに厳しい稽古や激しい稽古でも楽に乗り切れる様になった。 今、鬼道場で気がかりな事がある。 すべての技の基本である「切り返し」がなおざりにされ、正しい「切り返し」が見られない。 間違った切り返しの積み重ねに見える。 右手・右腕の力で振り上げるから頭上で右腕が曲がりそしてその右手、右腕で打ち込むから右手首が自由に使えなくなる。 その結果左拳は、正中線からはずれ頭上の真中にある筈の左拳が右・左とぶれた打ちになり、しかも右拳が頭上の真中に来るという全く逆の誤った切り返しとなっている。 左肩で竹刀を振り上げると、中心線は外れず右手は自由に使え切り返しも楽に打てるようになる。 切り返しは右手首が自由に動くことが肝要です。 さらに「切り返し」は四十五度の角度から元立ちの左右面を打つことです。 元立ちの竹刀を打つのではありません。 また、身体の上下動が無いように打つことが肝心です。 初代舘長も生前、左肩で竹刀を上げるように指導された。 さらに打ちこんだ際、右手首は押し切り、左手首は引き切りと、指導された。 高野佐三郎先生は「正面を撃ったとき右手は押し手、左手は引き手となる。右手は伸びる丈伸ばす。左手は、逆に引ける丈引く。その合力で断ち切るのである。」と切り返しの指導で言われたそうです。 いずれも、左肩で振りかぶり左拳が中心線をはずさないように打突しなければ実現しない。 武専の剣道を「継承」するのであれば、正しい修錬方法で「真」を追求しなければならないと考えます。 皆さん、初心に返って鬼道場の設立の趣旨、基本中の基本「切り返し」を研究し、立派な道場にしましょう。 かなり難しい事、書いてあるけど、是を手本に、がんばりましょう~ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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