鬼道場日誌...(時々,温泉)
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12月22日(土) 母校の高校生と稽古する。 58才(来月で)ともなれば、打たれる。 オレも歳だし当然のことか。。。 打たしてやったふりをする。 (ただ、手を突っ張っているだけ) 道場で小学生と稽古。 強い子に打たれる。 打たしてやったふりをしたが本当は打たれている。 面目丸つぶれ。 オレも昔は、スピードが速くて強かったのに弱くなったなぁ~ 試合は、全く 勝てないし。 なんとかしなければ。。。 自分の部屋で 読まずに 飾っているだけの剣道時代 なんかいい方法ないかなぁ~と思い読んでみた。 剣道時代2011年10月号 引用 目から鱗の話があったぞ~ 国士舘大学名誉教授 矢野博志範士が丁寧に説明している。 「刀」を知れば「刃筋」が解る。 「刃筋」が解れば「鎬」が使える。 これだ~~~~ 極意さずけます 矢野博志の教科書にのっていない 鎬の使い方 今回のお話は、「鎬」がテーマと言うことで、大変良いことだと思います。 私も今年、古希をむかえました。 中学時代、なにげなく握った竹刀が縁となり長きにわたって剣道とともに過ごしてまいりましたが、近年、剣道の変容ぶりに若干とまどいをおぼえているところでもあります。 剣道の変容とはなにか。 それは「刀の観念の喪失」と言い換えてもいいかもしれません。 「刀の観念の喪失」と言うと仰々しくもありますが、端的に言うならば鎬を使った攻防、これが減ってきている気がするのです。 私は、国士舘大学にお世話になって以来、一貫して大野操一郎(範士九段)に指導をいただいてまいりました。 大野先生は、剣聖と謳われた高野佐三郎先生の弟子でもあります。 今でもつい先日のように思い出されますが、大野先生は鎬を使うことを大変重要視されていました。 どうやらこれは、高野先生に感化された部分が大きかったようです。 鎬を使わない剣道は、本物ではないと諭すような、大野先生の見事な応じ技の数々。 私もこんな技を使ってみたいと、ひとり道場に残って稽古したのを憶えています。 私は剣道を後世に伝えるもののひとりとして、この鎬の技術が風化してしまうことだけは避けなければならないと、感じています。 鎬を知れば剣道が強くなることはもちろん、剣道が深くなり、もっともっとおもしろいものになります。 今回は、高野先生、大野先生のエピソードを含め、私の鎬に対する剣道観をお話させていただきます。 みなさまもぜひ、いま一度剣道を学ぶとはどういうことか、この鎬をきっかけに考えていただければさいわいです。 高野先生の刃筋の話 大野先生から、高野先生のこんな逸話を聞いたことがあります。 大正十一年、大野先生は、高野先生を慕って東京高等師範学校に入学されました。 一度も教えをいただいたことのない高野先生を慕った理由は、高校生の頃、全日本剣道演武大会(現・京都大会)で高野先生の立ち合いを目のあたりにし、その強さ、気品に一目惚れしたからだそうです。 はじめての稽古の日、高野先生はまず、新入生を相手に元に立たれました。 大野先生は、勇んで高野先生にかかっていきましたが、予想とは裏腹に自分の技がつぎつぎと高野先生をとらえてしまったそうです。 不思議に思い他の一年生との稽古も見てみましたが、同じように高野先生は、打ち込まれていたようでした。 (なんだ、高野先生は強いと思っていたのに、こんなに当たったんじゃおもしろくないじゃないか) 大野先生は、心の中でそう思ったそうです。 しかし、その後、もっと不思議なことが起こります。 二年生、三年生と徐々に打ち込まれる数が減っていき、ついに四年生になると、だれも高野先生に触ることができなくなったのです。 この不思議な思い出を胸に秘め、大野先生は、四年生の時、高野先生にひとつの質問をしたそうです。 「高野先生、剣道は一生懸命やればやるほど弱くなるのですか?」 大野先生は、高野先生にはじめての稽古のときの印象を話し、自分は、この四年間で強くなったと自負しているけども、先生のことはどんどん打てなくなる、と言いました。 高野先生はその質問にこう答えたそうです。 「お前たちが私のことを打てなくなったのは、刃筋を意識し、正しい技で打つことを憶えたからだ。 一年生のときのお前たちの技は刃筋が立っていなかった。 もし、私がその技を押さえたり防いだりすれば、ますますお前たちは打ってやろうと崩れた技を出すだろう。だから私はあえて打たせたんだよ」 大野先生は、その答えに、なるほどと痛く感心されたそうです。 その一件以来、大野先生は、「刀の観念」を大事にし、研究を深め、高野先生と同じく打たせることで正しい剣道に導く指導法を実践されるようになったそうです。 そーか そーか そーなのかー 今の自分の剣道を考えてみると、たしかに刀の観念が不足している。 まだまだ自分の剣道は未熟だった。 これからが、強くなれる気がするのです。 続きは、その②で
鎬の使い方の極意 その③ 2018.12.24
鎬の使い方の極意 その② 2018.12.24