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テーマ:今日の出来事(292819)
カテゴリ:長次郎の日常
「ピンからキリまで」のピン、キリはポルトガル語であったなあ
ということを、山手線の電子版広告で「カルタはポルトガル語」というのが流れていたのをみて、思い出した。 昔、とある新聞をつくっていたとき、経費節減で、クロスワードパズルを業者委託をやめて自らつくる羽目になったときに、調べたことがあった。 ピン=pintaで、「カルタなどの目などの一つの数」(広辞苑)だそうで、もともとはポルトガルのカードゲームから発生したらしく、そのカードゲームは、熊本県の菊地地方に残っていると、広辞苑には書いてあったと記憶していたのだが、今日手元の広辞苑(第五版)を調べたらそのような記述はなかった。 そのときは、 正月に、村の長老たちが集まってきて、 「おー、留さん、今年こそ負けませんぞ」 「なんの、徳さん、返り討ちにしてくれよう」 とか言っている光景を思い浮かべて一人忍び笑いし、ついでに、熊本の菊地地方にも行ったことのある友だちに電話して聞いてみたのだが、彼女はそのゲームの存在は知らなかった。 こういう発生の実体から遠く離れ、実体のほうは日本から消えてしまった言葉は、どれくらいながらえることができるのだろう。 いまの日本は「まじに」「うざい」のような副詞や形容詞は日々生み出しているけれど、「ピンからキリまで」のようなある一定の期間、使われる慣用句は生まれるものなのかしら。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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