－唯一無二－

不幸か幸福か、なんて自分の基準でしかない。

僕も、自分の基準しか持たないちっぽけな人間だけど、ただ…例えば誰かを羨むのはやめよう。そう、思った。

羨めば同じ位、きっと同情されて“可哀相”な人になるような気がする。

ただ、あるがままに受け入れよう。


今年の、春。
母を亡くしました。
春のはずなのに酷く寒い日々の中、の事。

元々、確かに病を患ってはいたけれど…こんな別れ方をするなんて思ってなかった。

孫も生まれて、喜んでくれてたのに。
数時間前まで、笑って孫に話し掛けてたのに。

幸せだって、言ってたのに。


何を間違えたんだろう。

母は、逝ってしまいました。


僕の世界、だった。
どんな悲しい事があっても、苦しい事があっても
孤独でも、惨めでも
母が居れば昇華できた。
どんな時も母は傍に居てくれた。どんな時も味方、してくれた。

愛してた。
愛してる。

だけど僕は、生きていくしかない。
なんて、世界は優しくないんだろう。

父と連れと、子供と僕。

母の居ない世界でも


時間は過ぎて、日々は流れて、

僕はこれからも生きていく。

生きてくしか、ないよ。

最愛の母は居ないけど、最愛の親父と連れと何より、子供が居てくれてる。

僕ももう親、だから。

しっかりしなきゃ。


そんな日々を僕は生きてる。