カテゴリ:国際関係関連
明けましておめでとうございます。
といっても年明け早々暗くなるニュースばかりです。 北朝鮮は水爆実験を成功させたと言っているし(おそらく嘘だが)、ISを巡るシリア情勢に大きな進展が見られないまま、サウジとイランの対立が激化。 今日にはイエメンのイラン大使館をサウジが空爆したというニュースが流れました。 もはやイスラム教の宗派対立という単純な構図ではなく、中東の地をめぐる覇権争いの状況を呈するに至りました。 この対立はISにとっては干天の慈雨とも取れる状況であり、未曾有の難民を目の前にして解決に苦しむ欧州各国も苦慮する状況にもなっています。これはフランスの同時多発テロに端を発し、各国が「対IS」で連帯しかかっていた環境を打ち砕いたことにもなります。 今最も大事なことはISを打倒することであり、そのためにシリアのアサド政権と反政府組織が話し合いをする直前のことでもありました。 これでこの会談は延期されることになるでしょうし、その機会は遠くに去ったとも考えられます。 つまり、各国が対ISで連帯することは非常に難しくなったと断ぜざるを得ません。 シリアもイラクもカオスの中で戦いが継続している上に、サウジとイラクの対立が乗っかることは、まさに中東発の世界大戦の勃発すら懸念されます。 古よりハルマゲドンはシリアの地で起こると言い伝えられてきましたが、それが実現する可能性が出てきました。 昨年正月に、私は持て余した列強は戦術核の使用も検討するだろうと予言しましたが、列強ではなく既に核を持った(あるいはどこかから調達した)中東の国家が使用する可能性は非常に高くなったと思います。 ※ただし、サウジとイランの対立は原油価格つり上げの出来レースの可能性もある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016/01/07 10:32:40 PM
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