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2005/08/12
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カテゴリ:陰陽師大好き♪

先日届いた「蝋燭(ろうそく)能 鉄輪」のDVDを見ました。

去年の8月。札幌メディアパーク・スピカで開催された「蝋燭能」の第一夜「鉄輪」。
野村萬斎さんの解説とアイ(狂言師が務めます)でのご出演。
ワキ(読みの通り、脇役です)は福王和幸さん。(背が高い!偉丈夫な方)
大鼓は亀井広忠さん。その亀井さんのインタビューも入ってる。
そして、私の好きな陰陽師:安倍晴明が登場する演目。

これだけ揃えば、文句なしに「買いっ!」でしょうな。

で、気になる萬斎さんの解説~。
正しくは、シテ方(お能の主役ですね)の観世喜正さんとのダブル解説です。

満員の会場にお二人が登場~~♪ 待ってました! 
黒紋付だーー。d_(≧∇≦)_b
フムフム。。萬斎さんのは光沢があるな~。夏だから絽の着物かな。

で、萬斎さんがお話された内容は、「狂言の鬼」とはどういうものなのか。という事と、能の中の狂言の役割。そして、この「鉄輪」での萬斎さんの役どころ、です。

まず、狂言の鬼は二種類あって、「人が鬼に姿を変えて、常日頃の鬱憤を晴らすタイプ」と、「本当の鬼(大層、マヌケだそうです)なんだけど、中身はとても人間らしくて、鬼に対峙している人間の方が鬼のように怖い。鬼を人間らしく見せる("パラドシカル”って言葉を使われてましたよ~(⌒-⌒;))」種類があるそうです。

お能の中の狂言の役割りは、「アイ語り」と呼ばれるもので、お話の途中(中入り後)で物語を語って聞かせるものや、「鉄輪」のように最初に登場して、重要な一役をかっているものなどがあると仰ってました。

そして、この「鉄輪」での萬斎さんの役と言えば「貴船神社の神職」
観世さんが「鉄輪には安倍晴明が出て参ります。みなさん、萬斎さんが晴明をやるのではないかと勘違いされてる方がいらっしゃるかもしれませんが、晴明ではありません。別の方が晴明をやります」
ここで、萬斎さんが呪のポーズ!キャー☆ o(>▽<*)(*>▽<)o キャー☆
やっぱ、ええね~、そのお姿。♪(ノ^▽^*)人(*^▽^*)ノ 似合ってるん♪

その別の方ていうのが、ワキ方の福王和幸さんなんですよ。
彼は背が高くて、がっちりしているタイプ。声の響きも素晴らしい方です。
萬斎さんが「私より男前で背が高こうございますから、よほど晴明らしいかと思います」と笑いながら仰ってました。

いえいえ、萬斎さん。晴明役で貴方の右に出る方はいらっしゃいません事よ~。
出来れば、萬斎さんの晴明が見たいくらいだけど、お能では無理ですね。
役が決まってしまってるから。


そして、いよいよ蝋燭能の始まりなんですが、囃子方の四拍子(笛、小鼓、大鼓、太鼓)が奏でられる中、舞台の回りの蝋燭に火が入れられてゆきます。
薄暗い舞台が少しずつほんのりと明るくなっていく。
フッと見れば、橋掛かり前の蝋燭は、普段の能舞台にある松の役目をしている。
「一の松、二の松、三の松」になぞらえて、蝋燭の大きさ、高さが違う。
ふうぅむ。さすがの演出ですな~。オモロイやん。(ちなみに蝋燭は“カメヤマろうそく”さんの特注だそうですよ)

全部の蝋燭に火が入ったところで、「鉄輪」の始まり、始まり~。
まずは貴船神社の神職@萬斎さんの登場~~~♪
(セリフなどは過去の日記で少し触れていますので、興味があればご一読くださいね。↓)
   安倍晴明 能「鉄輪」編

シテ方の登場を待つ時、萬斎さんがしきりに瞬きをしておられる。
それはもう、小ぜわしいくらい。
蝋燭の影響で乾燥してるのかな? 目が乾いてるのかしら?
そういえば、他の舞台でも待ちの時に、瞬きの回数が多いなと思った事があったっけ。
クセなのか?
セリフの時は普通なんだけどね。

萬斎さんの登場は少しだけなんだけど、女と話してる時の恐ろしげな様子とか見ごたえある役どころで、満足満足。o(*^▽^*)o

以前、テレビで見た「鉄輪」の晴明は、お年を召した方が演じてらしたので、今回の福王さんは随分、印象が違います。
力強さを感じました。力でねじ伏せるような術って感じかな。
お年を召した方の晴明は、老練な年季の入った術を見せてくれたような気がします。

どちらの晴明もいいけれど、やっぱ、晴明と言えば、萬斎さんですわね~。
う~~ん、また「陰陽師・陰陽師2」が見たくなってきたぞ!

この「鉄輪」DVD。まだまだ書きたい事が山積だけど、今日はこの辺で終わりにします。
くしくも、今日の「新・あなたの知らない世界」は丑の刻参りの話でした。
今でも、藁人形で呪いを掛ける人が後を絶たないそうですよ~。
通販で「丑の刻参りグッズ」が手に入るそうです。いらんは。。そんなもん。。。






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最終更新日  2005/08/12 03:48:12 PM
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