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2005/08/26
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カテゴリ:映画感想

前々から見たいと思っていた「亡国のイージス」
今日、やっと見に行けました。♪(ノ^▽^*)人(*^▽^*)ノ

なんてったって、日本映画を代表する俳優人が総集結してるんだもんね!
これを見ずして何を見る!です。

その前に原作を読もうと、お盆辺りから3日間かけて読みました。
う~ん、お話は壮大すぎるくらい壮大です。
この内容を二時間強の映画に収めるのは至難の業だよ~。どんな風に収めたのかも気になるところ。。。

で、感想ですが。。。
よくもまあ、あの話を上手く纏めたな~っていうのが第一!
そして、イージス艦や戦闘機が迫力あって素晴らしいのと、俳優さんの光る演技に流石!という思いですね。

ちょっと、話の持って行き方が急いてたり、無理にこじつけたりしている所も否めませんが、全体ではスジは通ってるし、音楽もCG映像も効果的かつ違和感なく使われているので、想像通り良い映画に仕上がってると思います。

ただ、人物背景の描写が少ないので、「何故、ここまでの経緯にいたったのか?」の部分が分かりにくいかもしれないですね。

その点、原作は事細かに登場人物一人ずつの詳細が書かれているので、原作を読んでこの映画を見ると、より一層深い部分で堪能出来ると思いました。
俳優さんの目の動き、その表情は何を語っているのか、心で何を思っているのかっていうのが、分かると思います。

分厚い文庫本2冊を読破するのは大変だけど、読んで損はしない大作ですよ。
その気のある方は、この映画をご覧になる前にTRYしてみてね。

まず、イージス艦“いそかぜ”の先任伍長役:真田広之さん。
原作読む時も真田さんを思い浮かべながら読んでたんですが、この役がピッタリな方ですね!
クルーのまとめ役の先任伍長。ともすると、艦長より船に詳しく、信頼の篤い人物。
体当たり的で、人情屋で熱い心を持っている。そして不死身。
アクションあり、人情あり。まさに真田さんが適役だと。。
事件解決して、船で受け取る絵(これはキーワードです)を見つめるその目一つで演技する。。素晴らしい~~~。
この目が全てを語っていて、その目に涙しました。

対照的なのが、日本を攻撃しようとしている北の工作員ホ・ヨンファ役:中井貴一さん。
常に冷徹な表情を崩さない。唯一、女工作員が命を落とした時だけ、哀しげな顔に。。
これには訳があるのですが、映画ではあまり説明がなされてません。
原作読まないと分からないシーンです。ただ、一枚の写真で見る側が想像しないといけない感じです。
それにしても、あの野球場で女工作員と出会うシーンの意味はなんだったのか?
あれは意味ないと思うな~。「で?ナンなの?」意味不明~。でした。
彼の最期と、化学兵器GUSHO(グソー)の真相は原作とは大きく変わる展開でした。
でも、映画ではあれで良かったと思う。原作はグロいし、GUSHOもややこしくなるから。。

そして、“いそかぜ”副艦長:寺尾聡さん。
原作では、艦長でした。別に映画でも艦長で良かったのに。
しかし、艦長を殺して乗っ取る方が説得力あるかもね。
難しい役どころだと思いますね。
なんせ、あれほど海を愛し、自衛官である事を誇りに思っていた人間が日本を攻撃する側に回るんですからね~。
映画ではその心境の変化を深く描写されてるわけでもないし、防衛庁が送り込んだ密使に亡くなった我が子を重ね合わせてみるというのも、少しのシーンでしか伝えられないし、それを思うと寺尾さんの演技は素晴らしかったです。
揺れる心、でも冷徹に推し進めようとする心。その表現がすごく光ってた。

そして、もうひとり、防衛庁が送り込んだ密使、如月行役:勝地涼さん。
若いです。ホンマに若い。キュートな子ですが、役は悲壮な役ですね。
「国の為に戦え!」と言われ、挙句の果てに「国の為に死ね!」と言われる淋しい青年。
そんな他人を受け入れられない青年の心をほぐすのが先任伍長なんですね。
先任伍長の言葉を思い出して一瞬躊躇したが為に瀕死の状態に陥ってしまう。
この青年の背景も複雑なんですが、頑張って演技してたと思います。
でも、やっぱり真田さんの前では霞んでしまうかな。。。
女工作員との水中キスもいろんな意味合いがあるんですが、映画ではこちらがいろいろ想像力を働かせて見るしかありません。

防衛庁内事本次長役の佐藤浩市さんは、もっと微妙な立場であり陰のある人物だけど、映画ではあまり目立ってないかな。
まぁ、仕方ないですね。事務方ですから、船上にいる人のようには活躍出来ないですね。

しかし、「亡国のイージス」
ギリシャ神話に登場する「無敵の盾」イージス。
確かに国を守る盾でありながら、その役目を発揮する場は今の日本の防衛システムでは不可能です。
本当にこのような事態に陥った時、日本は結局何も出来ずに指をくわえて見て受け入れるしかないのかも。。
それか、合衆国に頼らないと生きていけないのか。。
戦争は反対だし、軍隊は作るべきではないと思うけれど「有事」の時に臨機応変に対応出来る法も必要ではないのか?と思わせる内容です。

平和ボケしてるのかな。やっぱり。
かつて、かの国が「ノドン」だの「テポドン」だので打って出た時、結局何もキャッチ出来ず、なすすべなしだった。

この映画は、ただのエンターティメントで終わらずに、「日本とは!」「国家とはっ!」って、一人一人が考えなくちゃイケない事なのかもしれないです。






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最終更新日  2005/08/26 04:48:16 PM
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