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2005/09/16
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カテゴリ:映画感想

2003年 イギリス映画。『真珠の耳飾の少女』
公式HPは→コチラ

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有名なヨハネス・フェルメールの『青いターバンの少女』とも呼ばれている絵。
みなさんも何かでご覧になった事があるでしょうね。

映画の内容は、その絵画が描かれるまでのプロセスになっています。

フェルメール(コリン・ファース)の家に使用人として雇われた少女グリート(スカーレット・ヨハンソン)。
その少女の持つ美的感性が、主のフェルメールを刺激し、作品を仕上げていく事になるのですが。。

フェルメール家は6人の子だくさん。パトロン頼りの苦しい生活。
妻の母は締り屋で、とても厳しい人物。
騒々しい毎日を送っているフェルメールが、おのずと自分だけの世界を持つのは仕方のない事。
そこに自分の感性と呼応する少女が現れ、フェルメールは自分だけの心の世界に彼女を受け入れ、絵画を通して自然と通じ合うようになります。

しかし、立場は主と使用人。絵画の心だけでなく、真の心まで惹かれあう二人だけど、一線は越えられない。

妻や義母。あるいは、子どもの目を気にしつつのふ二人の視線の絡み合い。
これほどまでのエロスがあるだろうか。と思いました。
キスもしません。手さえ指さえ触れないのですが、それが返って切なく二人の心模様が手に取るように分かり悶々とします。

あの「真珠の耳飾りの少女」の真珠を巡ってのハラハラドキドキ。
真珠を付けた時に流すグリートの涙。セリフはなくとも、十分こちら側に気持ちが伝わって来ました。

フェルメールの妻は二人に猛烈なヤキモチを焼き、完成した絵を見て「何故、私じゃないの?」と言います。
分かりますね~、この気持ち。
夫婦でありながら。。。子どももたくさんいるけれど、自分が決して踏み入れられなかった領域にグリートがいるって事がこの絵を見ただけで感じてしまうんですよ。
フェルメールはグリートの心までも描いていたんです。あるいは、自分の心もね。
妻としては許せない事でしょうね。思わず、絵を切り裂いてしまおうとしますが、フェルメールが許しません。
当たり前ですね。今までは切り裂かれても耐えていたそうですが。。

結局、グリートは家から追い出され、フェルメールはそれを止める事もせず(出来ず)、グリートより絵が大事だったという結果となりました。

グリートを我が物にしようとする、フェルメール家のパトロンのエロじじぃ。
誰彼かまわず手を付ける奴がいるかと思えば、後生大事に清い関係を辛うじて保ってる男もいる。
どちらも結局、傷付くのかもしれないですね。

この映画は色使いというか、光の使い方が素晴らしかったです。
流石は、色の魔術師の画家を描く作品だなと思いました。
また、フェルメール役のコリン・ファースの男前な事!(←これが言いたかったのよ!)

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ロングカールのカツラを付ければ、あんなに男前に変身するとはね~。
ビックリです。そりゃ、あんなセクシーなご主人様だったら、惹かれるのも仕方ないですな。。

コリン・ファースと言えば「ブリジット・ジョーンズの日記」が有名だけど、あの時はそんなに男前とは思わなかった。
衣装や、カツラでガラリと変わるのねぇ。

青いターバンの色も冴えて、美しく仕上がってる映画でした。
もしこの目で「真珠の耳飾りの少女」の絵を見る機会があれば、この映画を思い出して物思いに耽りたいな~って思います。






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最終更新日  2005/09/16 10:26:30 PM
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