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2006/01/21
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カテゴリ:陰陽師大好き♪

つきうさ 立ち読みシリーズです(* ̄m ̄)プッ
久々に立ち寄った本屋さんで立ち読みしたもの。。(買えよ)それは…

「オール読物 2月号」の「陰陽師 龍神祭(夢枕 獏)」

2月号ですが発売は1月ってことで、内容はお正月に相応しく大変お目出度いものでした ・:*:・゚☆d(≧∀≦)b゚+.゚☆!

博雅君がなんと!鬼から貰い受けた龍笛「葉ふたつ」を失くしてしまうんですヮ。
失くすっていうより、いつの間にか「失せた」のですけれども。

今回は神泉苑の龍船にのって、天竺に行くというスケールの大きさ!
そこで八百万(やおろず)の神々が出て来て、喜びの舞を舞うというもの。
凄いです!ホント。読んでいるだけで、その光景が目に浮かぶの。
夢枕さんの才能には、本当に敬服いたしますぅ~。
早く書籍になって出ないかな~。(本当は安価な文庫本が欲しいけど、年月がかかるし、待てない( ̄∀ ̄;))


で、ここで出てくる神泉苑。
平安時代好きな方は良くご存知だと思いますが、かの空海が雨乞いの呪法を行った所で有名ですね。

時は天長元年(824年)夏。淳和天皇の御代。
カラカラ天気で雨が一滴も降らず、ホトホト困った淳和天皇は、東寺(とうじ)の空海と西寺(さいじ)の守敏に「雨乞いを祈念してちょ~だい!」と勅旨を出します。
東寺と西寺は朱雀大路を挟んで対峙していて、空海と守敏もライバル関係にあったと言われてるんですねぇ。
そいで、この雨乞いはどちらが勝ったかと言いますと。。

空海は必死に祈祷しますが、一向に雨が降りません。
「おかしいやないか!」と空海がよくよく調べてみると、守敏が雨を降らせる龍神達を一つの瓶に封じ込めてる事が判明!
「何すんねん!」と、空海が守敏の呪を破っため、3日3晩雨が降って空海が勝利を収めたのでした~~♪

汚い手を使った守敏はその後、落ち目になり、それは顕著な現実として現れております。
今の京都に東寺は実在しますが、西寺はなくなりました。。チーーン( ̄▽ ̄;)

でね、守敏に封じ込められた龍神さんの中で『善女龍神さんだけは、抵抗して瓶の中に入らなかった』ってのが、今回の夢枕さんの小説で書かれてるんです。
(空海和尚の雨乞い伝説では、善女龍神が瓶の中に閉じ込められたってのが通説ですけれど)
空海の祈祷に反応して天竺に住む善女龍神が神泉苑に来て雨を降らしたその道を通って、晴明さんや博雅君が天竺に行くのです。

その折の描写も素晴らしいですよ。
神泉苑の水面に晴明サマが唱えた呪が浮かび上がるんだって!
想像するだけで、ワクワクしてしまいましたぁ。
現在の神泉苑に行った事のある私には、想像も膨らむ膨らむ~~。

あまり詳しい内容を書くと、出版社(文藝春秋)からクレームが付くとイケないので控えますが、獏さんの陰陽師ワールドがスケールアップして良い立ち読みタイムとなりましたよ。

夢枕さんの「陰陽師」は最高です!






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最終更新日  2006/01/21 10:42:32 PM
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