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2006/01/30
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カテゴリ:陰陽師大好き♪

昨夜のNHK教育の芸術劇場で放映された陰陽師 『鉄輪恋鬼孔雀舞(かなわぬこいはるのパヴァーヌ)』ご覧になったでしょうか?

昨年6月にル・テアトル銀座で公演された創作舞踊劇場。
観たいな~って思ってたので、TV放送があると知った時は思わず飛び上がりました☆-(ノ゚∀゚)八(゚∀゚ )ノイエーイ☆
星組と月組のダブルキャストで公演されたんですけれど、TVは星組の尾上青楓さんの安倍晴明でした♪
「どうせ観るなら青楓さんの晴明がいいな~」っと思ってたので、メッチャ嬉しかったどす。

日本舞踊の舞台なので、セリフがないんですねぇ。
謡いを元にした唄と鼓や笛、三味線、雅楽器を用いての場面描写。
それと踊り手の表現力で、話の内容を魅せてくれました。

日舞に馴れてない私は、最初ちょっと違和感があったんですけど、場面が進むごとに舞台に釘付けに!
鉄輪のお話に博雅君の「葉ふたつ」や、晴明さんのお母様の話「うらみ葛の葉」の話を入れて上手く仕上げてありました。
ちょっと不服を言えば、主役級である晴明さんが本格的に出てくるのは、第二幕に入ってからなんですよね~。

尾上青楓さんの晴明さんは、なかなかサマになっておりました ・:*:・゚☆d(≧∀≦)b゚+.゚イイ!
そりゃ~、萬斎さんの晴明さんには及びませんけど、その次に晴明にピッタリの人ですヮ~。
呪をかけるときの二本指を立てるポーズも決まってます。
動きの(踊りの)キレも素晴らしかったですしね。
ちょいと最初は白塗りの顔に驚きましたが、いかにも「白狐のような・・」雰囲気でよぅございました。

で、観ていて思ったんですけど、何で「孔雀舞」なのかと。。
舞台でも孔雀が出てきました。
孔雀というか、「孔雀明王」なんですね。きっと。

人ならぬ、鬼や妖怪。ま、魑魅魍魎ですね。
そういう、おどろおどろしいものが都の民を苦しめている場面から始まって、そこに晴明様が登場して九字を斬りながら、孔雀明王を呼び出す。
孔雀が舞うと鬼どもが退散して、民が救われる。
何故に「孔雀」なんだろう。。
晴明様と孔雀明王って何か繋がりあったっけ?(勉強不足なので、ちょっと分かりかねます)
そこで「孔雀明王」を辞書で引いてみました。
『毒蛇を食う孔雀を神格化した明王で、一切諸毒を除くとされる。』んだそうです。
毒を取り除く。。 そうなんか!民衆にかけられた毒を孔雀舞で取り除いたんやね(* ̄0 ̄)/ オゥッ!!

最後、徳子姫が自害して果てる時も孔雀が出て来たんですけど、徳子姫の鬼の顔(なまなり)を取り祓いました。 そっか~。そういう意味で孔雀舞なんですね。

民と一緒に孔雀舞が行われる場面はとても神々しくて、アマテラスが雲隠れした天の岩戸を開ける為に、アメノウズメを筆頭に神々が踊ったという話とダブります。
音楽構成も良く考えていてね、この孔雀が出てくるシーンは雅楽器(篳篥や笙)の音が流れます。
いかにも神に捧げる音楽ですな。(納得~~)

徳子姫が生成(なままり)になって、兼家や綾子姫を襲うシーンは能の序破急の「急」のテンポのよい囃子になってるし、能楽やら雅楽やら舞踊やら、美味しいところをミックスした魅力ある舞台でした。

映画やTV。小説とはまた違った陰陽師の世界を垣間見られて凄く良かったです。

この創作舞踊劇場。
今年は「吉原」だそうです。
吉原といえば、映画「吉原炎上」が記憶に新しいですなぁ。
花魁道中とか。。すっごい映画だった。。 根津甚八さんが好きでした、あの頃。。

あぁ~あ。 映画「陰陽師3」
作って下さい~~。ものごっつう、欲求不満ぢゃ~。






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最終更新日  2006/01/30 04:58:33 PM
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