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2006/04/24
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■狂言  口真似
  
 ★あらすじ
  さる方から銘酒をもらった主人が、太郎冠者に誰かよい飲み相手を招いて来いと命じます。
  太朗冠者は何某を思いついて誘いにゆきます。
  主人とはまだ顔見知りではないと断るのですが、無理に連れて帰って来ます。
  主人がその客を見ると、酔狂人(酒癖の悪い人)として有名な男です。
  それで良い加減にあしらって帰そうと思い、太朗冠者に全て自分の真似をせよ
  (勝手なことをするな)と言い含めます。
  さて挨拶も終わり、主人が「お盃を出せ」と言いつけると、太朗冠者はその通り、
  客に向かって命じます。
  あと何を言ってもその調子で、文字通り主人の真似を客に繰り返します。
  困り果てた主人が、太朗冠者を引き回して倒し、客に挨拶をして入ると、
  太朗冠者もまた客を引き倒し、倒れている客にうやうやしく「それにゆるりとござれ。
  おっつけお盃を出しましょう」と主人の真似をして引き下がります。


九字ライン

いやはや、ただ単に面白い狂言でした♪
主人の正邦さんが太郎冠者の千五郎さんに酒の相手を探して来い!と命じたのに対して、「酒の相手ならこれここに、おりまするぞ」ってな感じで自分を推薦するんですよ。
その悪びれない言い方が可笑しくて、すでに会場は笑いの渦に(_≧∀≦)ノ彡☆バンバン!!!

「太朗冠者の分際で何をいうか!」と主人に一喝されて、しぶしぶ出かける太朗冠者。
千五郎さんはやっぱり太郎冠者が似合うなぁ。すっとぼけた間が最高にいいぞ!

薫殿(役名は“何某”ですが、演者の本名で呼びます)を呼んで来たはいいものの、主人に「あいつは酒癖が悪い奴じゃ。追い帰せ!」と言われる太朗冠者。
誰でもいいから呼んで来いといっておいて、連れてきたら「追い帰せ」では太朗冠者もやってらんないわよねぇ。
「追い帰すのは簡単ですが、後に出会ったときに気まずくなりませんか?」と主人に言ったら「それもそうだなぁ。では、しばらく体よく相手してそれから帰そう。お前は私の口真似をするように。」と主人。

この「口真似」という意味は「勝手な言動を慎むべし」という意味があったみたいですね。
太朗冠者は、快く承知して薫殿を主人に引き合わします。

二人が初対面の挨拶を交わし、主人が太朗冠者に「お盃を持て」と命じると。。。
太朗冠者はキッとした目つきで薫殿に「お盃を持て」と真似て言ってしまう(A゚∇゚)アセアセ・・ 

主人はこれまたビックらこん( ̄Д ̄;)
扇を二度ほど打ち、大声で「こらこら!お前に言っているのだ!お盃を持て!」
というと、太朗冠者もまた、薫殿に対して扇を打つと、薫殿はビックリしてひっくり返ります。
そのタイミングもバッチリで、薫殿の目を白黒させてる表情がとても面白かった~~(⌒-⌒;)

主人がどれだけ太郎冠者に戒めの言葉を言っても、同じ事を客人に言ってしまうので、とうとう主人は太朗冠者を引き倒して打ち据えるんです。
そして、薫殿に無礼を詫びて自ら盃を取りに奥に引っ込むのですがね。。。
これまた、太朗冠者は。。
「今度は難しいなぁ(会場、大爆笑♪)。どれどれ。。」と主人がした事をまた薫殿にしてしまうんですねぇ。
そして、詫びて盃を取りにゆく。

薫殿が「えらい目に遭った。。」と言って、退場して終わりました。
薫殿は一体、何しにはるばるやって来たのかしらね。気の毒に。。

主人は必死になって太朗冠者を戒めるのに、当の冠者は全くその意味に気付いてなくて、生真面目に主人の口真似をするのが滑稽でした。

「口真似をせよ」と言われ、ただそれを忠実に実行してたんですよね。
主人も太郎冠者の性格をちゃんと把握しなくっちゃ。
正邦さんの主人も良く似合います。偉そうに怒ったりしてても、どこか抜けてる感じが見え隠れして狂言の主人らしい主人だと思いました。
松本薫さんの持つ雰囲気も結構好きです。どこかお人よしを思わせる風貌と顔の表情。
今回の何某の役もうってつけだったかも。

比較的短い曲でしたね。15~20分って感じかな。狂言が終わった時点で14時25分くらいでしたから。
この調子だともう一つの能「巻絹」も見れそうだったので、見ることに決定~~。

赤タオライン

さて、またもや番外レポその2♪
最初の能が終わった時にたくさんの人がトイレに立たれて、狂言の途中でぞろぞろと席に戻られるという光景が繰り広げられました。
ま、半野外の会場ですのでエアコンなどはなく、この日は曇り空になってちょっと寒かった。
なので、トイレに立つのは仕方ないとして。。。
狂言が始まってるのに、ペチャクチャと話し声が聴こえて来たのには、ちょっと怒りモードヽ(# `Д´)ノ<ゴオォルアァァー!でしたわ。
能の時はシーーーーーンとしてるのにねぇ。もうちょっと辛抱出来んのか?

そんな理不尽さも感じつつ、狂言が終わった時に15分間の休憩になったので、私もトイレに行く事にしました。
でも、案の定、女子トイレは長蛇の列。。
「こんなの15分じゃ席に帰れないかもなぁ。」と思っていると、会館の方が「こちらのトイレに案内しますから~」と言われたので、ついていく事に。。
そこは博物館の展示場を抜けて行く所にあるトイレ。
通常なら、能楽鑑賞だけに来た者は入れない場所なんですよ。観覧料500円払えば入れますが。。

そこで得した事がひとつ!
この前、娘と訪れた時は展示されてなかった「国宝彦根屏風」(井伊家所蔵であったものを市が買い取った)が見れた事!
6枚ものの屏風絵で今は一枚一枚額装になってるのですが、これを一枚ものの屏風に仕立てなおすようで、額装の屏風の展示は今年で見納めなのだとか。
トイレに行ったついでいちゃっかり見て参りましたわ。
確かに黒ブチの額に入っておりました。
やっぱ、屏風なんだから繋がってる方がいいわね。

トイレが混んでいて得した出来事でした♪

次は 能「巻絹」のレポです~。もちょっと、お待ちゃれ★






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最終更新日  2006/04/24 09:49:01 PM
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