さてさて、連日、天狗語録を抜粋しておりますが。。
今日は、爆笑シーン全開♪だった、異色の第6回「天狗と子守歌」の回です~。
まずは、匕首を持って、根岸家家臣を襲おうとする幾浜を止める典膳さんのシーン♪
「何をする!? 放せ!」(By幾浜)
「女ひとりで。。 侍三人相手に、何をするつもりだ。」
「そんな事。。 あんたには関わりないやないの!」
「幾浜だな!」
「亀福で、幾松とお吉が待っておる。 全てを話せ。 あの赤子の為にも。」
次は、赤子の行く末を心配している典膳さんのシーン♪
「み~んな、こんな時があったんやなぁ。
な~んにも出来ぃで、ただただ泣くのんと寝るのとばっかりで。。。
早よう、このボンをほんまの母様に会わせたげんと。」(By幾松)
「母様かぁ。。この赤子も。。幼い身で早々、家を離れ。。 かような境遇に晒されるとは。。
この騒乱の世に、旗本の家に生まれた事。。 この子にとって、良かったのであろうか。。」
「生まれた家なんか。。 関わりありません。
倉田様もわたくしも、元は公家。幾松さん姐さんは、侍の家で産声を上げはりました。」(By白菊)
「それが今では、み~んなお家を離れてますえなぁ。」
「けど、こうして幾松さん姐さんや倉田様とお話出来るのも、家を離れたからこそ。
わたくしは、今ものすご、楽しく過ごしております。」
=この時の、赤子を見つめる典膳さんのお顔の優しい事!目ジリの皺がなんとも艶っぽい=
はい、次は、新選組を引き連れてやって来た根岸家家臣たちから、宗龍禅寺に逃げ込んだ
幾松さんたちのシーン。
「吉兵衛。 女子(おなご)というものは。。強いものだなぁ。」
「へぇ。 女子を敵に回す事ほど、恐ろしい事はございません。」
「幾松さま。 しばらくここに、隠れておられよ。」
「いや~。そやけどぉ。いつまでも、こうして逃げてる訳にはいかしまへん。
うちらは、うちらの戦場(いくさば)でケリをつけまひょ。」
「戦場(いくさば)?」
「へぇ。戦場(いくさば)」
幾松はじめ、芸妓たちにコテンパンにやっつけられて、シッポを巻いて逃げ出した三人の侍。
そこに登場する天狗さん♪
「今宵のこと、生涯忘れぬ。武士として生きて来て、このような醜態晒すのは初めてじゃ。
目にもの見せてくれよう!」(By根岸家家臣:林幸兵衛)
=馬の蹄の音と共に登場した鞍馬天狗。 実にゆったりとした登場でした。=
「旗本。根岸家家中の方々とお見受けした。」
「いかにも。」
「何やら、お困りのご様子。。お力添えいたそうか?」
=この言葉を聞いて、柱の陰から出てくる三人組(どこまでも、怖がりなんだな~)=
「は。はははは。それは、かたじけない。
我等、主君の密命を果たさんが為、京へ入ったのだが、事もあろうに町人や芸妓風情に
邪魔立てされて、窮しているところ。
これより、武士としての意地を示すべく、斬り込みに参る所存。
ありがたきお申し出ゆえ、是非、助太刀いただきたい。」
「ほぉ~~。 武士としての意地と申されたな。」
「うむ。。武士としての。」
「そなた達には、荷が重かろう。。」
=そう言うなり、おもむろに扇を広げ、水平に投げる天狗さん。扇は命を吹き込まれたように、
回転しながら勢いを増して、侍達の頭上を一回り。キラリン☆と、光を放ちつつ天狗さんの掌中に見事帰還=
(これを、ウルトラセブンの必殺技「アイスラッガー」に例えて『扇子ラッガー』と、某所で呼ばれたのである♪)
「これで。 そなた達は、武士ではない。
赤子の命を取れという密命を果たす事は。。もはや、ご無用。」
「拙者。。鞍馬天狗と申す。 以後、お見知りおきを。 さらば。」
「ははははは。はははははは。」
=扇にて斬って落とされた髻を持って呆然と立ち尽くす3人組を尻目に、高笑いを残して
優雅に去って行く天狗さん=
どこまでも、遊びの効いた回でした(笑)
どんだけ~~。強いのか!?と思った、3人の侍が、意外や意外!
ムッチャ小心者で不甲斐ない連中だと暴露されていくおバカな物語の過程は、本当におもろかった♪
そして!天狗さんの活躍というよりは、幾松さん姐さんを筆頭にした芸妓さん達の大奮闘!には、
胸がスカッとしましたね。
天狗さんといえば、幾松さん姐さんの秘技、「投扇興」にスッカリ魅了されて、その技を密かに習得♪
それを、ダメダメ根岸家家臣に新たな必殺技として使い、退治♪
挙句の果てには、幾松さん姐さんの名乗り&口上までも真似ての、カッコの付けようには、
「ワルノリ天狗」の異名を与えたいくらいでした(爆)
原作にもない、全くのオリジナル作品。
作る側としては相当な冒険だったかも知れないですけど、存外に素直に笑えて、スカッとする単純な話で、
大人から子どもまで楽しめたお話だったと私は思います。
平成の世に甦った古典作品。原作ばかり追うのも手ですが、平成のオリジナル作品をひとつでも残せたのは
良かったんじゃないかな。
「女性はいつの世でも、強い」
それが根底にある作品かもね♪
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