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2008/11/15
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  メタボ狂言 『蝸牛』 (大蔵流茂山千五郎家)

   2008年11月15日(土) 13:30~14:30  湖北文化交流センター 

   出演:網谷正美(主人) 茂山宗彦(山伏) 茂山逸平(太郎冠者)

  =『蝸牛』あらすじ=
    大峯と葛城で修行を終えた羽黒山の山伏。朝、起きたのが早かった為眠くなり
    大きな藪に入って横になって一休みする。
    一方、主人は祖父への長寿の薬に蝸牛を贈ろうと思い立ち、太郎冠者に蝸牛を
    取って来いといいつけた。ところが、太郎冠者は蝸牛を知らない。
    そこで主人は蝸牛は藪に住み、頭が黒く、腰に貝を付け、ときどき角を出すもので、
    大きいのは人ほどもあると教えて、太郎冠者を送り出す。
    藪にやってきて蝸牛を探すうち、寝ていた山伏にぶつかった太郎冠者は、山伏の頭が
    黒いのを見て、てっきり蝸牛だと思い込んでしまった様子。あきれた山伏は太郎冠者
    をからかってやろうと、法螺貝を見せたり、スズカケを角のように見せたりして
    信用させる。そして、一緒に来てほしいという太郎冠者の求めに、囃子に乗ってなら
    行ってやろうといい、面白く浮かれてたわむれる。そこへ、主人が太郎冠者を迎えに
    やってくるが、太郎冠者ばかりか主人も浮かれて退場する。
     (『狂言鑑賞二百一番』より抜粋)



オモロー!な狂言が無料~で開催されると小耳に挟み・・ワタクシ。。
湖北町とは全然! ええ・・そうですとも! 全く関わりがないのだけども、「だれでもご覧になれます」という嬉しい言葉に惹かれて娘と一緒に見て参りました♪

そもそも、メタボと狂言がどのような関わりがあるのか~と申せば。。それほど、関連はございません(笑)
ただ、湖北町の若き町長さん(自治体の長としては若かったわ~)が100kg超級のメタボ体型で、自身の体質改善を兼ねてメタボ撃退の「どんまい教室」を開催されていて、その一環としての一般公開講座という事で、今回の狂言会に至ったそうです。
そのメタボ町長さんがまず挨拶に立たれて、この2~3年で15kgの減量に成功されたと仰ってました。
羨ましい~ねぇ。(でも、スタートが100kg超級だからな~)
そして、大いに「笑う」という行為は、体内の活性に大きな力を発揮して、心も体も元気になるっつー意味もあったようです。

そして、司会者のお姉さんがメタボ狂言に出演される演者の紹介(もっぴーは「ちりとてちん」いっぺちゃんは「だんだん」に出演って事もモチロン外してませんでしたよ)があり、いよいよメタボ狂言「蝸牛」のはじまり、はじまり~♪

まず、山伏のもっぴー(宗彦さん)がご登場~。会場拍手~。
隣の老夫婦が「小草若やな」「そうそう、小草若」と囁き合う(笑)  うん。小草若です♪
元々痩せてる人なのに、一時、「益々、痩せたな~」と心配しましたが、少し頬もふっくらとして元のもっぴーに戻ってホッとしました。

もっぴーの山伏さん。いかにも怪しげで見るからに売僧(まいす)です。
・・・うん? 肩に担いだ棒の先に何やら昔には無いような物をぶら下げている。。 あれは。。もしや?

今回の狂言「蝸牛」はメタボがキーワードになってまして、本来なら主人は祖父の為にカタツムリを獲ってくるように、太郎冠者にいいつけるのですが、今日は主人自身が「心の臓を患って、心配になって検診を受けた。胴回りが95cmあってメタボと言われた。カタツムリがメタボに効くらしい。カタツムリを獲って来い。」な~んていう風に、内容がアレンジされてました♪

太郎冠者のイッペちゃん。 ノンビリした雰囲気でお顔を見ているだけでニッコリ笑えてしまう。
カタツムリを見たことないって。。そんな人、いるのかな~。でも、イッペちゃんならあり得るかも。

藪に寝ている山伏を見て、すっかり「カタツムリ殿」と勘違いしてしまう太郎冠者。
そんな太郎冠者をからかってやろうと調子を合わせる山伏さん。
兄弟ならではの間合いと、息の合ったやり取りやお囃子で、凄く楽しかった♪

太郎冠者:「雨も風も吹かぬに 出な釜 打ち割ろう 出な釜 打ち割ろう」(大蔵流詞章)
山伏:「でんでんむしむし でんでんむしむし でんでんむしむし でんでんむしむし~」

太郎冠者の様子を見に来た主人が山伏をとっ捕まえようと近づいたら、山伏の法力によって
その場に倒れるのですが。。
主人はメタボです。心臓を押さえて、その場にぶっ倒れた!

いわゆる、心配停止状態(笑)
さて、どうしてくれる!と太郎冠者が山伏に食ってかかったら。。
ここで登場するのが、山伏が肩に担いだ棒にぶら下げていたもの。
それは、AED! 最近、良く目にしますね。あらゆる施設に常設されるようになりました。
電気ショックで心臓を動かせる優れもの。誰でも操作出来るっていう、例のやつです。

『これは何であるか知ってるか? AED(エーイーデー)というものじゃ。 心の臓が止まってから五分以内なら助かる。』(By:もっぴー山伏)
大爆笑~です。

山伏がフタを開けるとガイダンスが使い方の流れました。
実際にスイッチは押しませんが、AEDのおかげで一命を取り留めた主人。

開口一番、『ここはどこ? 私は誰?』というのが面白く、会場も笑いが絶えませんでした。

そして、「酒は一日五合、タバコは五箱。野菜も運動も嫌い」と主人が言うのを聞いて山伏が、『お前・・死ぬぞ!』とたしなめて、

「酒とタバコを控えて 野菜をたっぷり摂り 適度に体を動かせば」
「メタボとんでゆく メタボとんでゆく~」

と、本来の蝸牛の謡いの節に乗せて、替え謡いでみんなで浮かれて退出~。
モチロン、会場内は拍手喝采の雨アラレ~♪

上手くメタボと狂言をアレンジさせて、飽きのこない庶民感覚の笑いを堪能させてもらいました♪

舞台の後、再び網谷さん、もっぴー、イッペちゃんが登場してくれて、『笑いの伝道』っつーことで狂言の笑い方を伝授していただきました。
会場のみんなで「う~~、はーっ!はーっ!はっ、はっ、はっ、はっー」と声を出して笑い合うのです。
気持ち良かったよ~。そして、最後にメタボ撃退の謡い、「酒とタバコを控えて~」をみんなで大合唱して講座は終了しました。

わずか1時間でしたけど内容の濃い講座だったわ~。 湖北町民じゃないのに、参加させてもらえて(それも無料だし)儲けもんでしたわ、マジで。

そんでもって、講座以外に嬉しい事もありました。
会場について玄関に通じる道を歩いていた時、喫煙場所でタバコを吸っている若者が目に入りました。
自転車で会場に来たご近所のおばあちゃま方がその若者に「こんにちは~」と声をかけている。
「こんにちは~」と返事をする若者。
他には「宗彦さん」という声がチラっと聞こえた。

そうなんっす。タバコを吸っていたのは、もっぴ~でした☆(≧∀≦)☆
ゆるいよなぁ~~(笑) そこしか吸うとこ無かったのかぁ。 それほどにタバコが吸いたかったのか~?

まんちゃんだったら、絶対、ありえんやろな~。ファンが接近出来る距離にいないもんなぁ。
ガード固いしぃ~。
と、思いながら、背を向けていたもっぴーに私も通りすがりに「こんにちは。頑張って下さいね。」と声をかけてみる。
わざわざ、こちらを振り向いて「あっ、はい。」とペコっと頭を下げてくれました♪

その「近さ」が魅力的なんだよね。茂山家~。
明日も(って、とっくに日付変更線超えてるやん!)、上手く行けば、茂山家の狂言会に行って来ます♪

明日は千三郎さんの解説だもん。見逃せないわ☆
 






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最終更新日  2008/11/16 01:34:05 AM
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