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2010/02/13
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カテゴリ:ジョニーの事

   『Dr.パルナサスの鏡』

    drp1

[監督] テリー・ギリアム

[キャスト]
   トニー:ヒース・レジャー
   パルナサス博士:クリストファー・プラマー
   Mr.ニック:トム・ウェイツ
   ヴァレンティナ(パルナサスの娘):リリー・コール
   アントン:アンドリュー・ガーフィールド
   鏡の向こうのトニー#1:ジョニー・デップ
   鏡の向こうのトニー#2:ジュード・ロウ
   鏡の向こうのトニー#3:コリン・ファレル
   パーシー:ヴァーン・J・トロイヤー


[あらすじ]
2007年、ロンドン。旅芸人の一座が今にも壊れそうな馬車で現れる。
座長は年齢1000歳以上といわれるパルナサス博士(クリストファー・プラマー)。
出し物は、人の心の中の欲望を具現化する“イマジナリウム”と呼ばれる鏡。
博士に導かれて鏡を通り抜けた観客は、自分の願望を反映した幻想世界を体験できるのだ。
だが、怪しげな出し物に興味を持つ客はなく、博士は何かに怯えていた。
実は、かつて偉大な僧侶だった博士。悪魔のMr.ニック(トム・ウェイツ)にそそのかされて、1人の女性に恋をしたことからすべてが始まった。
不死と若さを手に入れる代わりに、生まれた娘が16歳になった時、彼に差し出す約束をしてしまったのだ。
そうとは知らない博士の娘ヴァレンティナ(リリー・コール)。
ある日彼女は、殺されそうになっていた青年トニー(ヒース・レジャー)を助ける。
記憶喪失の彼は一座に加わると、巧みな話術で女性客を惹きつけ、ヴァレンティナも彼に心奪われる。
そして期限の3日前。Mr.ニックが現れ、賭けに勝てば娘を渡さなくてもいいと博士に告げる。
その賭けとは、鏡の世界に入り込んだ客に、悪魔の欲望の道と節度ある博士の道を選択させて、先に5人を獲得した方が勝ちというものだった。
事情を知ったトニーは、次々と女性客を鏡の中へ誘導。そして、記憶を取り戻し、自分を殺そうとした男たちの姿に気付いたトニーも鏡の中へ逃げ込む。
鏡の中で客の願望を形にしたトニー(ジョニー・デップ)は、次々と客を博士の選択へ導く。
しかし残り1人になったとき、トニー自身の願望を反映したトニー(ジュード・ロウ)が誘導に失敗。
追っ手と悪魔に迫られ、一緒に鏡の中へと逃げ込むトニーとヴァレンティナ。
すると、ヴァレンティナの願望を反映したトニー(コリン・ファレル)が彼の真の姿を現す…。期限まであとわずか、博士とヴァレンティナの運命は……?
(ムービー・ウォーカーより抜粋)


今週の月曜日(8日)に観て来ました。
公開日は1月23日でした。前売り券を買っていたので、早く観たかったのですが、今頃になっちゃった。

ヒース・レジャーの遺作となったこの作品。現実の世界の部分を撮り終えて、一旦、休暇に入った時、ヒースが急死。
鏡の世界の部分は未完であったのを、ヒースと親交のあった、ジョニー・デップとジュード・ロウ、そしてコリン・ファレルが代役をつとめて完成した作品です。
「鏡の中に入ったら顔が別人になる」という設定に変える策に出たテリー・ギリアム監督。
それが、功を奏した仕上がりでした。

人の欲望を映し出す鏡の世界。
幸せ度満点!の世界が広がっているけれど、最後に「善か悪か」。はたまた「苦か楽か」という選択を迫られます。
悪魔の囁きのような誘惑に負けるのか、勝つのか。
その人自身の資質を問われる世界。

そもそも、1000歳という年齢の、かつては高僧だったパルナサス博士自身が自らの欲望に負けて、悪魔ととんでもない契約をしてしまってんだから、欲望に勝て!といっても説得力がない。
でも、気高い僧だった人が、今は哀れな変人老人扱いされているところが人間臭くて良い感じです。

悪魔が約束を果たそうと、ヒタヒタと近づいて来る感じがうっとうしくて、これまたいい感じ。
悪魔っていうけれど、ハットを被った黒スーツの紳士風で、常にゲームを楽しんでいる風で、キュートだった。

ヒースが演じるトニーという人は、本質は嘘つきの詐欺師でヤクザなヤツ。
でも、博士の娘を助けようと、鏡の世界に自ら飛び込むあの気持ちと勇気は本物だった。
人の表裏。善と悪。それは表裏一体、善悪不二なんだな、と思わせる映画でした。

ヒース・レジャー。
惜しい人が亡くなったものです。
トニーのごまかし善人面も、思わず出てしまった素の悪面も一瞬にして表情が一変するから凄い。
これからもっともっと才能が開花したであろうに。。と思うと泣けますね。

ジョニーが演じた「鏡のむこうのトニーその1」
巨漢マダムとダンス・ダンス・ダンス♪

   drp2

マダムを上手に善へと導けるのか? 待ち受ける悪魔の囁きとは!?
ネオンキラキラのラブ○♪  それとも、死者を運ぶ小船への乗船?(ダイアナさんやジェームス・ディーンが乗っていた~)
ジョニーとだったら、ネオンチカチカに行っちゃうわ~私(地獄行き~~↓)
何とかマダムを小船に乗せようと、上手く口説くジョニーが素敵であり、物凄く焦っていて笑えました。


「鏡のむこうのトニー2」で登場するのはジュード・ロウ。
ロシアのマフィアに見つかって~~。
思わず、鏡の中へ突入~したけど、彼奴らもついてきちゃった!

  drp3

このあたりから、トニーの本当の姿がチラチラと見えてくる感じです。
普段はニヒルで落ち着いてそうなジュード・ロウが、とってもハジケてるのが面白いシーンでした。
結果、強面のマフィアもママンの甘い呼びかけには負けるのですね。母は強し!です。

パルナサス博士の娘、ヴァレンティナの過酷な運命を変えようと自らの危険も帰りみず、鏡の中に入る「鏡のむこうのトニー3」は。。
3番目の代役、コリン・ファレル。

  
drp4

優しげな甘いマスクで、ヴァレンティナと鏡の世界で結ばれる、コリン演じるトニー。
でもでも~。鏡の中は欲望だらけ!
トニーの本来の欲望が次第に色濃く渦巻いて。。富・名声を得る為なら、弱い者をも踏み台にする。
そして、最後の最後まで、他人を欺こうとするけど、最後は欺かれ。
きっとヒースは、このラストのハンギング・シーンは自分で演じたかったんじゃないだろうか。。と思いました。
「ヒースだったら、どんな感じに仕上がっただろう。。」って、思いました。


映画の中では、常に二者択一を突きつけられて。。。自分だったらどうするんだろう。
それも、片や天国行きで、もう一方は地獄行きなんてね。
鏡の向こうの世界・・・自分の欲望・願望が渦巻く世界を覗いてみたいけれど、最後の選択で間違えそうで怖い。

本当に地球のどこかにパルナサス博士がいて、鏡の向こうに誘っていそうな気がする映画でした。
ジョニーが出ていたので観た映画でしたけど、とっても面白かったです。

ちなみに、ジョニー、ジュード、コリンの3人は、出演料をヒースの遺児に寄贈しました。
実質、ノーギャラで出演した3人の親友たちなのでした☆
素敵な話だね♪






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最終更新日  2010/02/13 09:38:40 PM
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