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2010/10/04
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カテゴリ:映画感想

『十三人の刺客』

監督 :   三池崇史
キャスト: 役所広司 (島田新左衛門(御目付七百五十石))
      山田孝之 (島田新六郎(新左衛門の甥))
      伊勢谷友介 (木賀小弥太(山の民))
       沢村一樹 (三橋軍次郎(御小人目付組頭))
      古田新太 (佐原平蔵(浪人))
      高岡蒼甫 (日置八十吉(御徒目付))
      六角精児 (大竹茂助(御徒目付))
      波岡一喜 (石塚利平(足軽))
      石垣佑磨 (樋口源内(御小人目付))
      近藤公園 (堀井弥八(御小人目付))
      窪田正孝 (小倉庄次郎(平山の門弟))
      伊原剛志 (平山九十郎(浪人))
      松方弘樹 (倉永左平太(御徒目付組頭))
      吹石一恵 (お艶(芸妓)/ウパシ(山の女))
      谷村美月 (牧野千世(采女の嫁))
      斎藤工 (牧野采女(靭負の息子))
      阿部進之介 (出口源四郎(明石藩近習))
      内野聖陽 (間宮図書(明石藩江戸家老))
      光石研 (浅川十太夫(明石藩近習頭))
      岸部一徳 (三州屋徳兵衛(落合宿庄屋))
      平幹二朗 (土井大炊頭利位(江戸幕府・老中))
      松本幸四郎[9代目] (牧野靭負(尾張家木曽上松陣屋詰))
      稲垣吾郎 (松平左兵衛督斉韶(明石藩主))
      市村正親 (鬼頭半兵衛(明石藩御用人千石))

あらすじ: 幕府の権力をわが物にするため、罪なき民衆に不条理な殺りくを繰り返す暴君・
      松平斉韶(稲垣吾郎)を暗殺するため、島田新左衛門(役所広司)の下に13人の
      刺客が集結する。斉韶のもとには新左衛門のかつての同門・鬼頭半兵衛(市村正親)
      ら総勢300人超の武士が鉄壁の布陣を敷いていたが、新左衛門には秘策があった。


先週の土曜日(10/2)。娘と一緒に鑑賞して来ました。
「海猿3」とどっち見ようかな~と随分迷ったのですけど、時代劇を選択。
中1の女子に時代劇ってどうかな~と思ったけど、「ゴローちゃんの悪ぶりが見たい」っつーのでね(笑)

以下、ネタバレも含んでいますので、これから見る方はスルーして下さいね。



『斬って、斬って、斬りまくれー!』役所広司さんの気合の入ったセリフがよくテレビで流れてましたけど、ホントにラスト50分は息もつかせぬ斬りまくりシーンで凄かった!
300人対13人。斬っても斬っても一向に減らない相手に13人でどこまで立ち向かえるのか、どんな秘策を使うのかスクリーンから目が離せませんでした。
いや~しかし。キャストにはそうそうたるメンバーが名を連ねていて、内野さんなんて冒頭の切腹シーンだけなんだけど、凄くインパクトのある役どころでした。
あんだけ見事な切腹はなかなかお目にかかれませんわ。首元に浮かび上がる血管までもが見事でございましたよ。

密命を受けて殿様の命を奪う。こういうストーリーだとどうしても殿様の首を討つラストシーンに目が行きがちですが、私がいいな~と思ったシーンは、老中(平幹次郎)から暗殺指令を受けた島田新左衛門(役所広司)が武者震いで震えが止まらない所から、気持ちをスーっと落ち着けて丹田に静かに収めていくあの間でした。
その間、島田のそばで膝をついて返答を待っていた老中は画面に背を向けたままジッと動かず、表情は見えないけれど苦渋の依頼をしているというのが背中の演技に現れていて、さすがは平幹次郎!凄いぞ、役所広司!と絶賛したのでした。

あと、松本幸四郎さん演じる牧野靭負(まきのゆきえ)。暴君に息子とその嫁をなぶり殺され、深い哀しみ、どん底の暗闇を持つ人物ですが、体中から蒼い焔(ほむら)がユラユラと立っているようなそんな凄さがありましたね。
最後の切腹もお見事でした。

十三人の刺客。それぞれが素晴らしい殺陣を披露してますが、その中でも最も刀捌きや立ち回りで目を惹くのは、松方弘樹さんですね。
もう、時代劇の大御所の域に達してらっしゃいますよね。スピードといい、体の使い方といい、斬れ味といい、もっと見てみたい~って思いました。
井原さんの居合い抜き!も素敵だし、古田新太さんの槍捌きも堂に入ってました。
山田孝之さんは弓矢を使っているところがカッコよかったなぁ。刀扱いも良かったけど、弓矢を繰り出す姿がイケメンでした~。
侍であって侍でない。(ベンベンとちゃちゃ入れましたか~?)小弥太役の伊勢谷友介さん。
今、「龍馬伝」で高杉晋作さんを演じていますが、そのイメージとは全然違う山猿くん。
っつーか、不死身すぎるやろ~~~!と最後は娘と目が点に!
おまけに絶倫だし(爆)。女だけじゃ物足らないし。。
(岸部一徳さん、ナイス演技!でも、こういうシーンを思春期の娘と見るのはツライもんがあるなぁ。)

役所広司さんに至っては、何もいう事なし。全てにおいて完璧。この人が主役で良かった!
相対する、市村正親さん(明石藩御用人:鬼頭半兵衛)との一騎打ちは見応え十二分だわ。
市村さんも要所要所をギュっと締めていて、脇役なのに主役みたいな存在感はさすがです。

そして、そして必見なのが、暴君役の稲垣吾郎さん。
「あのゴローちゃんがこんなにも冷徹な役を淡々とこなすの!?」と、ビックリしました。
メディアでも絶賛されていたし、少しそういうシーンもテレビで見ていましたけど、スクリーンでみるとホントに鳥肌が立つくらい非道な君主でした。
ありえんわ。なにもかもが。
多分、自分のやる事を誰も止めない。それが普通だけど、どこか人生に物足らなさを感じて生きていたんでしょうね。
自分の命を狙われているというのに、わざわざ渦中の中に飛び込んでいく。
刺激を求めてやまなかったんでしょうね。
散々、人に痛みを与えてきた人間が、いざ自分が痛みを受ける立場になると、みじめに泥の中を這いずり回って「痛い。。」を繰り返す。
初めて痛みを感じた時が、人生の終焉。 首が転がった先はハエが飛び交う厠。
なんとも言えない死に様でしたヮ。

お馬さんがドドドーッと駆けて来るド迫力! 村を買収しての要塞作り。
火薬使って派手なぶっ壊し。息もつかせぬ殺陣シーンの連続。
飛び交う血潮。泥の中も川の中も血だらけ。
スクリーンで見なきゃ損!な映画です。1963年の映画も見たくなっちゃったな~。

釣りのシーンは琵琶湖岸で撮影されていたようです。
琵琶湖に浮かぶ竹生島が印象的です。ちょっとだけのシーンなのにあの手の込んだ絵面。素敵ですよん♪






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最終更新日  2010/10/04 10:24:17 PM
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