1358679 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2010/10/08
XML
カテゴリ:映画感想

『THE LAST MESSAGE 海猿』(3D)

 監督  羽住英一郎

 キャスト
      伊藤英明 (仙崎大輔)
      加藤あい (仙崎環菜)
      佐藤隆太 (吉岡哲也)
      加藤雅也 (桜木浩一郎)
      吹石一恵 (西沢 夏)
      三浦翔平 (服部拓也)
      濱田 岳 (木嶋久米夫)
      時任三郎 (下川いわお)
      香里奈  (松原エリカ)
      勝村政信 (遠藤翔太)
      鶴見辰吾 (吉森久貴)
      石黒 賢 (北尾 勇)  ほか

<あらすじ>
 2010年9月、福岡沖は極限の緊張状態に包まれていた。大型台風が接近している中、巨大天然ガス
 プラント施設『レガリア』で事故が発生し、火災が起こっていたのだ。
 『レガリア』は日韓共同の施設で、ロシアからも技術提供を受け、1500億円もの予算がつぎ
 込まれた国家規模の重要プロジェクト。
 仙崎大輔(伊藤英明)はバディの吉岡(佐藤隆太)、そして『レガリア』設計主任である桜木
 (加藤雅也)と共に同施設へ向かっていた。
 要救助者の救出が行われる中、突然思いもよらない爆発が『レガリア』を襲う。
 これによって、大輔、桜木、医師の西沢(吹石一恵)と作業員の木嶋(濱田岳)が『レガリア』内に
 残され、逃げ場を失ってしまう。その窮地を、第七管区機動救難隊の服部(三浦翔平)が救った。
 しかし、すでにヘリも船も同施設に近づけず、安全な場所は無くなっていた。
 そんな時、自分を落ち着かせ、奮い立たせるべく大輔が見つめるのは、妻となった環菜(加藤あい)
 と、生後10カ月の長男・大洋の写真だった。
 大輔は知り合ったばかりの服部とバディを組み、全員で無事帰還する道を探るのだが……。



ネタバレたっぷりなので、これから鑑賞される方はスルー願います~。


前作の「LIMITTE OF LOVE 海猿」から4年。本当ならそれが海猿のファイナル作品でした。
でも、「まだ続けて欲しい~」という世論の要望が沸き起こり、今回の「THE LAST MESSAGE 海猿」が本当のラスト海猿。
前作から一段とガタイがデカクなった博雅くん(伊藤英明さん)がそこにいました。
いやもう「博雅」なんて代名詞は通用しませんね。仙崎大輔という立派な潜水士のイメージが定着しましたものね。

環菜と結婚して、カワイイお子ちゃままでもうけた大輔くん。
結婚3周年のお祝いメッセージを吹き込もうと、バディの吉岡くん(佐藤隆太さん)とあれやこれやとTRYしてはしゃいでいる明るいシーンで始まりました。
「これがラストメッセージってヤツか。。?」
明るくておバカな二人を見ているとこれから起こりうるであろう非情な事態を想像して、気分がドヨ~ンとしてしまった。
「まさか、大輔くん。死なないよね。。?」

日韓共同プロジェクトの天然ガスプラント「レガリア」。
ロシアからも資金提供を受けていて総額1500億円もの銭がつぎ込まれているらしい。
いや~。想像つきませんね。1500億。
って、イキナリ金の話かいっ!って庶民は突っ込んでしまうのですよ(笑)

台風が近づく中、レガリアに取り残された人を救助にいくヘリにレ、ガリア設計者の桜木さん(加藤雅也)も乗り込みます。
その護衛は大輔くんと吉岡のバディ。
まぁ、この桜木さんの表情が。。のっけから、「この人なんかやらかすな。。」と思えるふてぶてしい感じでね。
やっぱり、やってくれましたともっ!
大事なレガリアを守ろうと必死なんでしょうけどね。
でも、一般人からみればとっても自己中~な桜木が、時を追うと人間らしさを垣間見せ、最後までその冷静さを失わずいた所は見どころですよ。
加藤雅也さん。久しぶりに拝見しましたが、やっぱり良い男ですね~。

他にレガリアに取り残されたのは、お医者さんの西沢女医(吹石一恵さん)と作業員の木嶋(濱田岳さん)。
何故に女性がこんな施設でお医者さんをしているのか。。やっぱり、理由はあったんですね。
彼氏からフラれた現実から逃げたと。。
心情吐露するシーンは面白かったです。
「わ~。そんな女いるよな~。男の前で弱弱しいフリするヤツ~。そんなヤツに負けたのか~。そらどっか逃げたくなるな~。」って。

木嶋くんを演じている濱田岳さんって、若い頃の火野正平さんに顔もキャラも似てるなぁ。
スットコどっこいなお調子者でおめでたいヤツで。憎めないんだよね。
空気読めてないし、それがまたギスギスした雰囲気を和ますのだけど。

そして今回、大輔くんと共にレガリアに取り残されたのはバディの吉岡くんではなく、他所の管区の潜水士の服部くん(三浦翔平くん)。
あわやっ!という大輔くんの最初の窮地を救ったのは服部くんだった。
潜水士になってまだ2年の経験しかない服部くん。
「こんなはずじゃなかった。。死ぬなんて聞いてない。潜水士になりたくてなったんじゃない。公務員だから親も納得するだろう。ただ、それだけの理由だった。」
不安が全身に溢れかえっている。
「こんな子。。大輔くんのバディが勤まるの?」と思ったら、やっぱり大輔くん一人で奮闘~~なシーンの連続だった。
けど、大輔くんのどんな困難な状況にあっても、たとえ自分の命が尽きようとも人命救助を遂行する真摯な姿を見て、自分の本当の道を見つけて潜水士としてバディとして目覚める。

全体的なストーリーは読めてしまうけれど、それがわかっていても、「そうなってくれよ~。がんばってね~。」と手に汗握り応援してしまうのが「海猿」の良いところ。
なんってったって、役者さんが自分のありったけをぶつけて演じてるんだもん。
体も心も張ってますわ。

海猿シリーズは初作からそうですが、もう怒涛の困難続きで、一難さってまた一難!で息つく間がなく、一つの事項が解決してもそれじゃ終らない。
また輪をかけたような災難が大輔くん達に降りかかるのが息苦しいんですよね。
それでも、目の前にあるやるべき事を臆することなくやろうとする大輔くんには「神」を感じましたね。

「オレも怖いよ。」怖がる服部くんに思わず、吐露した心のうち。
ヘルメットの裏に貼り付けた環菜と大洋(子ども)の写真を見つめる目の哀愁。
バディの吉岡と無線で交わす冗談交じりの明るい声音に潜む、「今回はダメかもしれない。」という不安。
バディの吉岡もそれを感じつつ、明るく受け答えしているのを見ているだけで、勝手に涙が流れてました。

それでも、大輔くんは前に進むのです。服部くんが使い物にならなくても、ひとりで頑張る。
やっぱ、「神」でしょう~。
最後は足の骨が折れて動けなくなる。もうすぐレガリアは海に沈んぢまうというのに。
なんで、大輔くんが~。はい。それが「海猿」っちゅーやつですわ。
でもね。大輔くんは一人じゃないんです。仲間が一杯いるんです!
彼を助けようとみんなが必死なんです。はい。ガッツリと握られる「手」は海猿の絆の証し。
ガツンと合わさる拳は揺ぎ無い信頼の証し。

環菜もママになり、大いなる不安にかられながらも大輔くんを信じて待つ姿は心を打ちました。
いい夫婦だよね~。
っていうか、結婚記念日にあんなにたくさんのプレゼントやサプライズを計画するダンナさまっているんだろうか~?
世の中、大輔くんみたいなダンナさまばっかりだったら、離婚なんて0%やろな~って思った。
結構、生死の境目を常に生きてる人だから、あんなに一生懸命に妻や子どもを大切にするんだろうね。
きょうび、中高生男子でも好きな子にクス玉なんて作らないよね。いいな~。大輔くん。

現場にいない、高みの見物をしているお偉いさん方には、レガリアを海に沈めるなんて絶対ありえない事ですから、人命を軽んじる発言のオンパレードで、見ている私も頭がハゲそうなくらい沸騰しましたね。
「大事の中の小事なし」っていう、やな感じがね~。
その最たる人物が内閣参事官の鶴見辰吾さん。「あそこに残ってる5人は助ける価値のある人間なんですか?」
言えますか?そんな事。今、現場がどんな状況になっているか、大輔くんたちがどんな働きをしているのか、知らないからそんなことが言えるんだ。
「私にはその質問の意味が全くわかりません。」
間をおいて、怒りを鎮めて救難課長の下川さん(時任三郎さん)が発する答えに「私もそうです。」とまた涙。。
1500億が海の藻屑と消える。実際なら絶対ありえない~とこの連続ですが、そこは映画ですから。
エンターテイメントですので、つっこみはしません。

「海猿」とはなんぞや! これで、どやっ!
っていうのが、最初から最期までたっぷり詰まった映画でした。
究極の家族愛、仲間愛、隣人愛。生きる力。
なにより、潜水士の卵だった仙崎大輔がこんなにも逞しく大きく、「神」的存在にまで成長した完結編は海猿の集大成に相応しい作品でした。
EXILEの歌も良かったよ~。エンドロールは初作からの映像も流れ、今回の撮影風景も入って最後まで楽しめます。


ただ、3Dは目が回るから私はダメです。スクリーンの色が暗くなるし。タダでさえ、台風が近づいているシーンは暗いのにさ。
3Dの上映時間しか合わなかったので見たんですが、通常版も機会があれば見てみたいな~と思います。
また、冒頭から涙流しっぱなしだと思うけど(笑)






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2010/10/09 11:25:40 PM
コメント(4) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X