2005年1月に日本で公開された映画「オペラ座の怪人」
劇団四季の舞台も見たことがなく、ストーリーも全然知らないまま映画館に観にいって。。
感動~~の涙にむせび、観終わってから暫く放心状態となり、座席から立てなかった記憶が今でも鮮明に残ってる。
結果、12回くらい映画館に足を運び、ファントムLOVEな日々を過ごした。
ガストン・ルルーの原作を読み、ファントムの生い立ちから終焉まで書いた小説「エリック上・下」を読みふけり、オペラ座の怪人のその後を書いた「マンハッタンの怪人」も読み漁り。。
数ヶ月間、ファントム一色で過ごした2005年。
あれから5年も経ったんですね。全米公開は2004年でしたから、もうすぐ6年になります。
ここ10日くらい前から、また私の中でファントムの存在が大きくなりつつあります。
先月、父を亡くし、それでも容赦なく過ぎてゆく毎日の忙しさに少々心が疲れて来たのかもしれない。
夜、お風呂に入っている時とか。。周りの音を遮断して、こうしてパソの前に座っている時とか。。
何かに縋りたくて周りを見渡しても何も無くて。。本当に傍にいて欲しい人は、ここにはいなくて。
そんな時、フッとファントムに逢いたくなった。
いつの間にか、DVD収納BOXの奥に追いやられていた「オペラ座の怪人」のDVDを引っ張り出して観てみた。
やっぱり、ファントムはいい。
破滅に向かうとわかっていても、哀しいくらいの情熱と愛でクリスティーヌを手に入れようともがく、あの歪んだ一途さが私の心を捉えて放さない。
グイグイと押してくる押し付けがましい程の強引さの歌声とは裏腹に、自信なさ気な震えるような、懇願するような目の動きのギャップがいい。
真実の愛。
いくら頭の中で否定しても、拒否しても、畏怖しても。。。
心は・・魂はファントムを欲している。
そんなクリスティーヌの気持ちが私には良くわかる。それでも、ラウルを選んでしまうクリスティーヌの気持ちも。
魂が繋がっている人とは一緒になれない。そうなんだろうと思います。
けれど、離れていても、一生逢う事がなくても、違う相手と一緒になって幸せになったとしても、真実の愛を分かち合った者同士の魂は決して切れることない。
ファントムが最後の勝負に出た、オペラ「勝利のドンファン」で歌う「ポイント・オブ・ノー・リターン」は、何度見ても聴いても飽きず、彼の孤独な魂に触れてみたくて毎日見ています。
あの場面は、ファントムとクリスティーヌとラウルの心模様がハッキリとわかるシーンでもあるし、シャンデリアが落ちる究極のシーンでもあるから。
そんなこんなで、久しぶりに「オペラ座の怪人」で検索してみたら、こんなニュースがありました。
金曜ロードショーで「オペラ座の怪人」吹き替え版(演劇ニュース)
なんと!2005年の映画を劇団四季のキャストが吹替えして放送するのだとか!
う~~ん。これって、私的にはどうだろう。。
やっぱり、ファントムはジェリー(ジェラルド・バトラー)の声じゃなくっちゃ!
って、なるか。。。
さすが!劇団四季~~~♪
って、なるか。。。
放送は12月17日の金曜ロードショーです。
とりあえず、今夜もこれからファントムの世界に浸って来ます。
落ちた心が少しでも高みに上れるように。。
でも、ファントムの暗闇の世界に惹き込まれたら這い上がれないかな。