『ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1』 (ネタバレ含んでいますのでご注意願います)
観て来ました。いよいよラスト。最終章です。
が、今回はさすがに1本の映画に収まりきらず、2部に分かれてます。
Part2は来年の7月に公開されます。
重かったな~。のっけから暗くて重くて気持ちが沈んでしまうほどだった。
闇の帝王の完全復活。ダンブルドア始め、次々と命を落としていく魔法使いの面々。
いつも物語りの舞台になっていた魔法学校ホグワーツは、ほとんど出てこない。
それは、ハリーたちが学校に行かず、分霊箱を探す旅に出るから。
『ハリー・ポッター』シリーズは「映画を見てから原作を読む」というスタイルをとっていたのですが、前作の「謎のプリンス」の映画と原作を読んでから、どうしても話の続きがが知りたくて、「死の秘宝」は先に原作を読んでしまいました。
だって、本当にダンブルドア校長は死んだのか、スネイプ先生は本当にデス・イーターの仲間なのか気になって仕方なかったから。
それに、ハリーに近い誰かが命を落とす。。と、原作発売前に言われてましたから、それも誰が命を落とすのか知りたかったし。
原作を先に読んでいたから、バックヤードがわかって理解が深まったかも。
ロンの3番目のお兄さんパーシーは、長らく家族と意見の対立があって音信不通状態だったけど、最終章で和解にいたって家族の元に帰ってくるんだけど、映画ではその部分が端折られてた。
結構、あの場面は読んでいて心がホッコリしたので残念です。
まぁ、とにかく危ない場面の連続で息つく間もないというか、分霊箱なんて全部集めるの不可能なんじゃないかと見ていて思った。
どこへ行っても、ヴォルデモートの手が伸びて危機一髪なことばかり。
いくつ命があっても足らないわ。
ホグワーツではスネイプ先生が校長に就任するわ、魔法省もデス・イーターのメンバーが魔法大臣に就任するわで、ヴォルデモートの支配下に着々と置かれていってました。
ハリーとロンとハーマイオニー。
3人はいつも一緒だけど、息の詰まる生活と分霊箱の影響で、関係にヒビが入るのも仕方ない。
ロンが二人の元に戻ってくる所は、映画じゃ唐突過ぎたかな。
え?誰、誰?まさかデス・イーター!?と思わせるような撮り方は良かったけど。
フィルム時間に限りがあるからしょうがないけど、原作に書かれていたロンの複雑かつ熱い友情をもうちょっと見せて欲しかった。
しもべ妖精ドビーは健気で泣けます。今回の映画で一番泣けるシーン。
ハーマイオニーが両親の記憶からハーマイオニーの存在を消す所も泣けたけど。。
ハリーの周りでどれだけの死が積み重ねられただろう。
「ハリー・ポッター」ってこんなにダークな試練に満ち満ちた作品になるとは最初思ってなかったなぁ。
でも、全編こんな暗い場面ばかりじゃなく、ハリーたちがポリジュースで姿を変えて魔法省に紛れ込むところなんかは、別人がハリーたちを演じてるんだけど、表情やら動作やらがハリーやロンらしくって笑えました。
あの役者さん達に助演賞をあげたいくらい(笑)
ハリーとロンのやり取りでも状況は深刻なんだけど、ちょっと間抜けたことを仕出かして慌ててるとか。。
彼等らしいな~と、クスっと笑えるのが救いかな。
「Part1」じゃ、まだまだ死の秘宝まで辿り着けません。やっとこ、とっかかりを見つけたという感じです。
2時間半近くあったと思うけど全くダレることなく、あっという間に時間が過ぎて、「え?これで終り?」って思ってしまった。
また、良いところで終るんだわ。 来年の7月まで待てないよ、こりゃ。
Part2はもっともっとダークで悲惨なシーンも多いと思う。
心して見に行かないと~。