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2011/01/13
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11日に狂言師・野村万之介さんの訃報が発表されました。お亡くなりになったのは、昨年のクリスマスだという。

私がこの訃報を知ったのは、ちょうど11日のブログを書き終えた後、WEBニュースを巡っていた時だった。
俄かには信じがたい事でした。
年が明けてからの公演で、万之介さんがお休みされていると言う話をチラホラと目にしていましたが、前にもそういう事があったし、「寒くなって来たし体調が優れないのかな~」程度の認識で特に差し迫った印象は持たなかったので、本当にビックリしたし、信じられなかったです。

12月上旬までは舞台に立たれてたようなのに、本当に急に逝ってしまわれましたね。
それにしても71歳って、若すぎますよ。まだ最低でも10年は人生を送れそうなのに。
死因は肺炎ということですが、確かにお年寄りの「肺炎」は危険です。
父が入院した時に実感しました。
万之介さんが入院治療されていたかは存じませんが、「他の病気だったけど、肺炎を併発した」って事じゃないでしょうか。
父が入院していた時、ドクターに言われました。「お年寄りは1週間の入院で、1年分の筋力や抵抗力が落ちる。」と。
ですから、肺炎に罹ると命取りになるんですよね。

万之介さんのトボケタ感じの印象が好きでした。舞台に出てこられただけで、何でかクスっと笑えて、心がホンワカとしたものです。
今まで万之介さんの狂言を鑑賞した中で印象に残っているのが、4年前に見た「鈍太郎」のシテ。
妻と愛人の二人に手車で担がれて、ご機嫌な様子だったのが忘れられません。
一人で演じる「見物左衛門」も良かったなぁ。舞台上に一人で立って演じるのは、とっても難しいと思うけれど、情景が目に浮かぶようで素晴らしかった。

万作さんとも萬斎さんとも、誰とも違う雰囲気を持ってらした万之介さん。
万作の会には欠かせない方だったので、もう拝見出来ないかと思うと残念でなりません。
万作さんも寂しいことでしょう。弟が先に逝ってしまうなんて、思いもよらなかったでしょうね。
それでも、狂言のお仕事はやり通さなきゃいけない。ホントに厳しい世界です。

万之介さん。今まで楽しい狂言を見せていただいて、本当にありがとうございました。
もう、万之介さんのひょうきんな舞台が見れないのは寂しいけれど、今まで拝見した舞台はいつでも脳内上映出来ます。
どうぞ、安らかにお眠り下さい。
また、アチラで山本則直さんや茂山千之丞さんと楽しく狂言をして下さいね。
うちの父に、見物に行くように言っておきますから。






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最終更新日  2011/01/14 12:11:35 AM
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