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2011/07/19
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カテゴリ:映画感想

『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』

  これが最後。史上最強のファンタジーついに完結。すべての答えがここにある。

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<スタッフ・キャスト>
  監督:デヴィッド・イェーツ  原作:J・K・ローリング  音楽:アレクサンドル・デプラ
  脚本:スティーヴ・クローヴス

  ダニエル・ラドクリフ(ハリー・ポッター)  ルパート・グリント(ロン・ウィーズリー)
 エマ・ワトソン(ハーマイオニー・グレンジャー) ヘレナ・ボナム=カーター(べラトリックス・レストレンジ)
 ロビー・コルトレーン(ルビウス・ハグリッド)  レイフ・ファインズ(ヴォルデモート)
 マイケル・ガンボン(アルバス・ダンブルドア) ワーウィック・デイヴィス(グリップフック(小鬼))
 ジェイソン・アイザックス(ルシウス・マルフォイ) ジョン・ハート(オリバンダー老人)
 アラン・リックマン(セブルス・スネイプ)  マギー・スミス(ミネルバ・マクゴナガル)
 ジュリー・ウォルターズ(ウィーズリー夫人) マーク・ウィリアムズ(アーサー・ウィーズリー)
 トム・フェルトン(ドラコ・マルフォイ)  ボニー・ライト(ジニー・ウィーズリー)
 ジェームズ・フェルプス(フレッド・ウィーズリー) オリヴァー・フェルプス(ジョージ・ウィーズリー)
 イヴァナ・リンチ(ルーナ・ラブグッド) エマ・トンプソン(シビル・トレローニー)
 デヴィッド・シューリス(リーマス・ルーピン) ゲイリー・オールドマン(シリウス・ブラック)
 ジム・ブロードベント(スラグホーン)


<あらすじ>
  ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)たちとヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)の間で
  繰り広げられる最後の戦い。
  この壮大なクライマックスで魔法界における善と悪の戦いは、本格的な交戦へとエスカレートする。
  この戦いは今までで最も危険なものであり、もはや誰一人としてその身が安全な者はなかった。
  しかも、ヴォルデモート卿との最終決戦で最後の犠牲を払うことになるのはハリー。
  そしてすべての謎が明らかになり、物語はフィナーレを迎える。(goo映画より抜粋)



「ハリー・ポッター」シリーズも、とうとう最後の映画となりました。
1O年もの長きに渡って綴られた、ハリーとロン、ハーマイオニーの友情物語は、愛に溢れた最終章で締めくくられました。
そう、これは愛情物語、友情物語だと私は思っています。
たとえ、ヴォルデ・モートとハリーの死闘が前面に出ていても、根底にあるのは「愛」であり「友情」なんだと。

「賢者の石」の頃は、まだまだあどけない子ども達で可愛いらしい印象しかなかったキャストの面々。
それが、もうすっかり背丈も伸びて体も大人になり、心も大人になった。
主要キャストが変更にならずにシリーズを終えるからこそ、感慨もひとしおです。
シリーズが進むごとにダークさが増していって、毎回誰かが命を落とすし、いつの間にか人間が出てこなくなって、「死の秘宝PART1」ではホグワーツ魔法学校すら舞台から消えていた。
もちろん、楽しかったクィディッチの試合風景も見れなくなった。
「死の秘宝PART2」ではヴォルデモートとの最終決戦がホグワーツで繰り広げられるけど、楽しい学校生活は過去のものとなってました。

けれど、最後に相応しい内容でした。
困難な状況であっても、分霊箱を探して壊してゆく3人。仲間を信じ、愛しているからこそ強くなれる。
ネビル・ロングボトムくんがすっかり頼りがいのある男に成長しているのが嬉しかった。
不思議ちゃんルーナは相変わらず自分の世界をもっているけど、それがハリーの助けになったりする。
ハリーのファースト・キス相手のチョウ・チャンも大人になっていたなぁ。
マクゴガナル先生の凛とした強さとユーモアな面がとっても素敵♪
ドラコ・マルフォイは、悪になりきれないところがあって良かった。

とっても、ダークなお話だけど、所々クスッと笑えるところもありました。
やっぱり、そういう役目を果たしてくれるのはロン。
久しぶりに会った妹のジニーに無視されて、怒ってた。仕方ないよ。愛しいハリーが先だよね。
そして、マクゴガナル先生もヴォルデモートが襲って来ようとしている場面であるにも関わらず、「この魔法、一度使ってみたかったの」と満足気にしていたり。

誰かが誰かを愛している。それゆえに悪しき相手に立ち向かい、強くなれる。
そこかしこに「愛」が溢れた物語。
19年後の映像で締めくくられるのも、愛と命が繋がっているのが伝わって来た。

この先はネタバレ感想になりますので、まだ映画をご覧になっていない方は読まないようにしてくださいね。
(読む方は文字反転して下さい)









「アルバス・セブルス・ポッター」
二人の偉大な校長先生の名前を受け継いだ男の子。
スリザリンになったらどうしよう。。と心細気で憂いある表情が繊細さを表わしている。

この映画で一番、私の心に響いて来たのはセブルス・スネイプ先生だった。
彼のスピンオフ映画を作ってもらいたいくらい。

いつも、映画を見てから原作を読むというスタイルを取っていた「ハリー・ポッター」物語。
でも、この「死の秘宝」だけは「謎のプリンス」を映画で見て、原作を読んだ時点でどうしてもその先が知りたくなって、原作を先に読みました。
果たして、「謎のプリンス」だったセブルス・スネイプ先生はどっちの味方なのか。。
気になるのはその一点だった。
ハリーとヴォルデモートの決着も気になったけど、スネイプ先生の本意はどこにあるのか。

原作を読んで、スネイプ先生がどちら側についていたか知っていたけど。。
映像で見ると、アラン・リックマンの魂の演技に涙が流れて仕方なかった。
それほどまでにリリー(ハリーのママ)を愛していたとは。。
ヴォルデモードに命を奪われたリリーの亡骸を抱いて号泣するスネイプ。
彼があれほどまでに涙を流すなんて。
ハリーのことを毛嫌いしていたけど、リリーと同じ目を持ったハリーをいつの間にか大切に思っていたんだね。
それをハリーに直に伝えることはなかった。
「憂いの篩(ふるい)」でそれを見たハリーは、スネイプ先生の大いなる愛に衝撃を受けたと思う。
そして、自分が死ななければ、ヴォルデモードを倒せない事も知る。

ヴォルデモートには「愛」とか「信」とかいう感情や言葉は欠落している。だから負けたんだ。

たくさんの人が死んだけど、最後は平和を取り戻し、ヴォルデモートの恐怖から解き放たれた魔法界となって、ハッピーエンドになってよかったと思う。

シリーズ初の3Dという触れ込みだったけど、2Dで鑑賞しました。
結構、「これが3Dだったら迫力あるシーンだろうな~」と思うところもあったけど、2Dでも充分迫力ありました。

出来れば、もう1回くらい見に行きたいな。






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最終更新日  2011/07/19 10:39:12 PM
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