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2012/01/14
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カテゴリ:陰陽師大好き♪

生田斗真くん主演の映画「源氏物語」が公開中ですね。
観たいと思っているのですが、なかなか時間がなくて観られません。
評価は賛否両論のようですけど、雅な世界を大きなスクリーンで体感できるだけでも観る価値があるように私は思うので、近い内に観に行きたいと思っています。

さてさて、その「源氏物語」公開に関連して、角川文庫から夢枕獏さん著の「翁-OKINA- 秘帖 源氏物語」が2011年12月に発売されました。
[源氏物語][翁]という魅力的なキーワードを見逃す訳にはいきません。
発売と同時に購入したんですけど、読み始めたのは3日ほど前です。

夢枕先生がどんな光源氏を描くのか興味津々で読み始めました。
話は六条御息所の生霊が夕顔の生命を奪うところから始まり、賀茂祭りでの葵の上との車争いで、またもや御息所の生霊が光の君を苦しめるという話をメインに書かれています。

陰陽師好きとして嬉しいのは、この生霊退治に蘆屋道満が登場すること。
晴明さんでないのは残念な気がするけど、光源氏と晴明さんじゃキャラが被るからシチュエーション的にはダメですわね。
だって、夢枕先生が描く光る源氏さんは ・白い狩衣をまとっている ・白い肌の色 ・血の色の如く紅い唇  ・視鬼  ・絶えず微笑している まるで晴明さんそのものでしょ?
おまけに龍笛を吹けば音色が色として見えるだの足元から泡が浮き立って天に昇ってゆくなどと、楽の名手・博雅くん顔負けの腕を持っているのだから、今回の小説には博雅くんもお呼びでないのが良くわかる。

まだ全部読み切っていないので、どんな結末になるのかわからないんですけど、この小説を書くのにあたって夢枕先生は本当にたくさんの資料を読まれていたんだろうな・・と感服しまくりな私なのです。
幸いにも京の都は身近であり、出てくる名称に馴染み深くて地理的にも頭にスッと浮かんでくるので脳内上映がしやすいのもありますが、蘆屋道満と光源氏が葵の上に取りついた真の物の怪を探る為に、並んで都大路をあちこちと歩いている様など想像するだけでゾクゾクします。

紫式部が描いた光源氏は女好きでモテモテで、殿上人として優れ、生まれも類い稀な宿命を背負った人物ですが、この小説に登場する光源氏はまた違った意味で稀人です。

何故にタイトルが「翁」なのか、源氏の君が神の化身かあるいは神の加護を受けた人物なのか、それとも禍を成す人であるのか。
どんな風に物語が決するのか楽しみでなりません。

夢枕先生が描く蘆屋道満は晴明さんに負けず劣らず飄々としていて、陰陽師としての能力も桁外れですね。
オール読物で連載されている「陰陽師」は晴明さんと博雅くんがメインなので、蘆屋道満が出てきてもちょっと絡むだけで終わってしまうけれど(長編物はたくさん絡むものもありますが。。)、この「翁」に至っては晴明さんに成り代わり、道満どのが大活躍ですから本当に面白いですよ。

オール読物といえば。。
2012年1月号の「陰陽師」は『新山月記』というサブタイトルがついています。
萬斎さんファンならピン!と来ますね。
そう、内容は中島敦の「山月記」を題材にされています。
晴明さんと博雅くんは乞われて虎に変身した人物に会いに行きますが、成すすべなく物語が終わるという珍しい締めくくりとなっていました。

最近の夢枕先生の陰陽師世界は「異国(とつくに)」が結構、流行りかも。。と思いました。

また「翁」の話に戻りますが、やっぱり光源氏と安倍晴明のツーショットも見てみたいよな~と、さっきから頭の中で白い狩衣姿の二人を思い浮かべて萌ェ萌ェしている私です。
映画でいえば、安倍晴明=野村萬斎  光源氏=生田斗真
おやま!「あぐり」のエイスケさんと淳のうちゃん 親子関係ですやん。
そんな風に結びつけてあれこれ考えるのも、また楽し♪
それにしても。。男前になったね斗真くん☆彡
 


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最終更新日  2012/01/14 11:12:14 PM
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