【びわ湖ホール開館15周年記念コンサート】
2013年10月12日(土) 13:00開演 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール 大ホール
指揮・ピアノ独奏:沼尻竜典(びわ湖ホール芸術監督)
舞 : 野村萬斎
管弦楽: 日本センチュリー交響楽団
コンサートマスター:後藤龍伸
プログラム
◆MANSAIボレロ(作曲:ラヴェル 振付:野村萬斎)
◆モーツァルト:ピアノと管弦楽のためのロンド ニ長調 K.382
◆ストラヴィンスキー:バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)
1.序曲 2.火の鳥の踊り 3.火の鳥のヴァリアシオン
4.王女たちのロンド(ホロヴォード) 5.ガスチェイ王の魔の踊り
6.子守歌 7.終曲
お久しぶりでございます。
みなさん、お元気でいらっしゃいましたか?
今日は萬友のあんず.さんと びわ湖ホールの15周年記念コンサートに行って来ました♪
待ちに待った「MANNSAIボレロ」です!
私は今日というこの日を決して忘れる事はないと思います。
本当に素晴らしいボレロでした。
前に群舞のボレロがTV放送されて、あれを見た時も凄く感動したけれど、今日は本当にハンパなく感動~~の波にのまれてしまって途中で泣きそうになりました。
いや実際、私は今にもこぼれ出しそうなウルウル涙目でしたけれども。
萬斎さんの気合というか、意気込みがそれはもう「魂を削っているんではないか」と思うくらいにビシバシ伝わって来ますし、生オケと指揮の沼尻さんのボルテージも萬斎さんと拮抗するようにドンドン上がるし、競い合っているんだか調和しているんだか、もう訳ワカメな状態に惹きこまれて心臓のドキドキが止まりませんでした。
舞台セットが想像していたのとは違っていて、オーケストラは最前列の客席よりは高い位置で、萬斎さんが舞われる舞台はそれよりももっと高い位置にしつらえてありました。
客席より下にオケピがあると思っていたので、結構、前の席のチケット取ったので、萬斎さんが舞台の後ろの方で舞われていると足元が良く見えないという難点が・・・
でも、萬斎さんの長めの髪がバサバサと顔に降りかかる所とか、陰陽師のエンディングの舞の出だしと同じ所作の時、顔の前に扇をかざしてるんだけど(映画は呪ポーズだけど)、目だけが垣間見えていて、それがも何とも言えず色っぽいというか何というか。。
ちょっと長めの髪がもたらしている相乗効果もあり~ので、反則でしょ~~。ってクラクラしたり(笑)
ラストに吠えるような大きな口をワーーッ!と開けるのが良く見えて、それはそれですこぶる良席でした♪
終わった時は瘴気にあてられたように完全脱力というか、魂抜かれてしまいましたヮ。
萬斎さんに当たる照明の色や量が微妙に変わっていく。それと同時に萬斎さんの気の量も変わる。
それと共に私の気の量も変わる。
オレンジ色の照明になった時、カーーーッ!と私の体内の熱が上昇して、この数か月、凄く大変だった日々が走馬灯のように頭の中を駆け巡り、それに対する辛い涙なのか萬斎さんの舞に対する感動の涙なのか自分でも判断つかない熱いものがこみ上げ、次に青い照明に変化した時、私の心は静まり、まるで萬斎さんのボレロの舞が浄化してくれたような感覚になりました。
終わって欲しくない、もっと見ていたい、もっと感じていたい。
ずっと、ずっと、続けばいいのに。
終わった瞬間、それはもう会場中、割れんばかりの大拍手~~。
私もこんなに長時間、一生懸命に手を叩いたのは、今までにないかもしれない。
どうしてもスタンディングがしたくて、途中であんず.さんと立ち上がって拍手を送りました。
こんな素晴らしい舞台を魅せて下さって、ありがと~~。
沼尻さんも凄かった! 日本センチュリー楽団のみなさんも凄かった!
三番叟で囃子方と競い合ってるような感じと似ているし、それでいて三者がピッタリとマッチしていた珠玉の舞台だった。
何度も言いますけど、萬斎さんのマジ気合が凄かった。
それをびわ湖ホールで見せて下さって、ありがとう。15周年に相応しいボレロの舞でした。
その後、びわ湖ホールの芸術監督でもある沼尻さんが舞台下に登場され、ご挨拶。舞台上は次の曲の為にセッティング変更中。
その間を利用して、ボレロを舞い終わったばかりの萬斎さんが沼尻さんのそばにボレロの衣装のままご登場~~♪
わ~~~。あっちの席の人、いいな~。私達は真逆側の席だぞなもし。
彼の方はスポットライトを浴びて益々イケメン度は上昇しておりました。
MANNSAIボレロは「奉祝の舞」だと萬斎さんは仰ってました。ラストは落ちるのではなく、飛翔するのだと。
元々、お父様の万作さんがやってみたいと言っていたと。きっかけは、東日本大震災だとも。
大津は空が広いとも仰っていたな~。12月15日の狂言会の宣伝もちゃっかりとしていた萬斎さんでございました。
お衣裳がかさばるもんだから、客席をカニ歩きされるのが可笑しくもあり可愛らしい萬斎さんでした♪
2曲目の「モーツァルト:ピアノと管弦楽のためのロンド」は、小ぶりのピアノを沼尻さんが独奏しながらオーケストラを指揮するという難業をこともなげにやってのけ、そして途中で「琵琶湖周航の歌」のメロディー演奏(ピアノ)を組み込むというアドリブ入りで、びわ湖ホールならではの楽しいものでした。
3曲目の「火の鳥」
正直、MANSAIボレロで精根尽き果てた私は途中、寝落ちそうになりながら、MANSAIボレロを脳内再生し反芻という暴挙に出ておりました。スマソ。。
でも、左前最後尾で演奏されていた、一見、勝也氏に激似のヴァイオリン奏者の方の体全体を使った演奏が凄まじく、しばし目が釘付けになっておりました。
びわ湖ホールは一時、存続の危機にさらされてましたが、何とか脱して軌道に乗っています。
が、今は日本センチュリー交響楽団が危機に面しているとか。
このような素晴らしい演奏が聴けなくなるのは哀しい事です。 びわ湖ホールと同様、危機を乗り越えて欲しいです。
コンサートが終了した後、沼尻さんが再び舞台下に登場され、2階席を手で示されたので見てみると、なんとそこにはグレーのスーツ姿の萬斎さんが!
わーー!いつの間に!
スポットライトを浴びた輝かしい萬斎さんが拝見出来て嬉しかったです。
15周年を記念する素晴らしい舞台。
今日観た、MANSAIボレロは私の心に深く刻まれました。