女だもの（●＾з＾●）ゴマあざらしの奮闘記

実家ではだいたい父とスーパーに買い物に行ったり、月ちゃんの洋服を
買いに行ったりして過ごすことが多かったのですが、父に仕事が入れば
母と二人で過ごしました。

といっても、母はカーテンを閉めリビングのソファに横になるか、
お腹がすいたらレンジでパンをチンして食べ、決まった時間に
犬に餌をやりにいく位しかしません。

あと、母は買い物が大好きで、これがちょっと問題です
母の唯一の楽しみなんですが、ムダ使いも多くお金の出し間違いで
お店とトラブルになった事もあるんで…

父が仕事でいない日、前日も買い物をしていたのにまた行こうとしていて、
「お母さん、昨日も買い物に行ったでしょ？」って言うと、
「ほんなら一緒に行こ」とついて行くことに。

スーパーでは大好きな菓子パンを10個位カゴに入れ、
「お父さんのアテ」といってコロッケをたくさん買おうとしてました。
父はコロッケは食べないので、「お父さんコロッケ嫌いやろ？」
とコロッケを戻そうとすると、もの凄い怒るのでパンもコロッケも買うことに。。。

買いたい物を買って帰る時は満足そうだったんですが、
たまにとんでもないものを買ってくると父が嘆いてました。
一時、餃子のタレにはまっていた事があるそうで迷惑したそうです。

基本的に母と会話をすることは出来ません。
母が話せないというより、こちらの言いたいことが母には伝わらず、
また母も言いたいことがあるようなんですが、単語が出てこないようです。

なので、母の喋ることは、「あのハンシンみたいなんやったから、
あれ……、ハンシンして、うん、そうやんね。」といった感じです。
“ハンシン”と言う単語がやたら出てくるのですが、それ自体に意味はなく
分からない単語が全てハンシンになってしまっている様です。

母の言った中から意味の分かる単語と母の日常習慣なんかから
母の言いたいことを予測しますが分からないことのほうが多いです。

こんな感じの母なんで母との意思疎通なんてもう出来ないと思っていたんです。
そしたら、二人でいる時にふと
「ゴマ、ずっと子供できへんかったけど、この子がやっと出来た子？」
と聞いてきて、あまりにも“普通の文章”だったんで驚いて、
「うん」と頷くことしかできませんでした。
「じゃぁ、旦那さんも可愛がってくれてんの？」
「うん」と答えると、何も言わずに満足げに頷いてました。

父が電話で「たまにまともな時があるから治るんじゃないか」ってよく言っていて、
ヘルパーさんも言っていた分かる部分ってコレのことかって実感しました。

私のことを叔母の名前でばかり呼ぶので、娘ってことも分からなくなってる
とのだと思っていました。
私はもう母が元気だったころの母に戻ることは無いと思っています。
でも、一瞬だけでしたが元気だった頃のお母さんがかえってきたような
気がして嬉しかったです。

















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