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木曜、造花アレンジの請け負いの打ち合わせに、元勤務先に足を運んだ。
元上司からの依頼であり、その元上司には、花のことや「どうしてる?」と今までにも何度も会話をしている。 小さい会社だったので、そんなに緊張せずに、適当に辞めてからも何人かと連絡を取っていた。 その中に1人、3つ年下のどうしようもない、だらしのない、バカなヤツがいた。 完全歩合の会社なので、出勤も適当なのだが、下手すると、ヤツなどは1週間位会社に来ないこともあり、しょっちゅう怒られていたが、それでも懲りずにそんなことを続けているヤツだった。 だが、男性人の中でも一番年下で愛嬌だけはあるので、皆に迷惑をかけつつもお世話になっているというようなヤツだった。 女の子は事務の1人だけで、そこに業界での経験がある私が、期間限定で約2年バイトとして紹介で入った。それからの仲である。 私のことだからすぐに仲良くなり、くだらぬ話もし、私が辞めてからもしょっちゅう酔っ払って真夜中に電話をしてきて、私に、「もっとちゃんとしろ!!」だの、「シッカリしろ!!」だの怒られつつ、ゲラゲラ笑うほどの適当なくだらぬ話を、明け方まで話していた。 水商売などの女の子とは適当に話したり出かけたりしていたようだが、それ以外の女というと、たぶん私くらいしか話す人がいなかったと思う。 実家にも帰れなそうな、複雑な背景が見えていた。 その証拠に、「毎日酒を飲まないと寂しくてやってられない。」とよく言っていた。 だから、家にいるときも、相当の量を毎日飲んでいたと思う。それも私はよく、「いい加減にしろ!!だから起きれないから会社に来ないで怒られてるんだろ!!」と言っていた。 だから私のことは『姉貴のようだ』と言っていた。 だから私には、だらしない、どうしようもないが・・・可愛いヤツだった。 が、ここ2年弱連絡がなかった。 こちらからかけても番号が変わったようで通じなかった。 だから元上司に、「アイツどうしてます?」と聞いたら、「辞めた。で、連絡取ってない」と変にそっけなく言っていたので、『あまりにもだらしないから辞めさせられたか、喧嘩して辞めたんだな。どうしようもないヤツだな~。まあ、そのうち連絡が来るだろう。』と思っていた。 で、今回その会社を久々訪ねたついでに、事務の女の子に、「アイツどうしてる??」と聞いた。 すると・・・ 死んでいた。 1年半ほど前の9月のことだったらしい。 いつものように会社に来なくて、電話にも出なくて、でもそういうことのよくあるヤツだったから、1週間ほど過ぎたころ、事務の女の子もさすがに気になり、「誰か見に行った方がいいのでは・・」となり、発見された。 隣の部屋から異臭の苦情も入っていたらしい。 自殺でも事件でもないが、はっきりした原因は不明らしい。 驚いた。 元上司は、きっと、私が病気なのを理解しているので、過剰なショックを受けるのを気にして教えなかったのだと思う。 だから私もしばらくまだ知っていないことにしておこうと思う。 ただ、他の人には1年半も経っているが、私は木曜に知ったことだ。 教えてくれた彼女も悲しみを通り越した時期にいるわけで、涙を見せるわけにも行かず、これまたなかなか実感もなく、帰ってから一人で実感し泣いた。 他のメンバーは知らないが、私はこういうヤツなので、ヤツの男友達と3人で出かけ、夜遅くなり、ヤツの家に泊まったこともある。 「言い訳みたいだけど、一人だとたまに、このまま死んだら・・と怖くなり、会社に行きたくなくなることもある」などという、ちょっぴりしんみりした話も聞いたことがある。 たぶん、そんなのは私しか聞いていないと思う。 『一人で死んだら・・・』と言っていた、そして聞いてしまったことが、本当になってしまったんだ。 それが可愛そうで、悔しくてならない。 どうしようもないヤツだったけど、何も30歳の若さで死ななきゃならないほどの罪はなかった。 だから私は「アイツはどこかで生きている」ということで納得することにした。 でも、死んだんだ・・・ 昔、元バイト先の先輩が1人自殺している。 それは自分で選んだことだったから、どうしようもなかった。 それからは実はこのブログを始めてから2人目の友人の死である。 1人目は書きたくなかったから書かなかったのだが、肝臓ガンで、自分の余命もわかっていて、53歳のタクシーの運転手さんだった。 私が少しだけバイトしたスナックで知り合った。 お客さんだったが、入院先に見舞いにも行ったり、私の勤務先に遊びに来てくれたり、皆で海に行ったり旅行にも行ったりもした。 いろんな話題の豊富な人で、頭の良い人だった。 その後私の彼とも仲良くなり、『君達との思い出を残したいから』と言われ、死の1年ほど前に、たった3人で温泉に1泊した。 ただ、その人とは互いに別れの覚悟が出来ていた。 今回は違った。 そして、思い出してみると、今回死んだ「ヤツ」は私の元バイト先のスナックに一緒に遊びに行き、帰りに一緒に、亡くなったタクシーの運転手さんのタクシーを呼んで、新宿まで乗せてもらったことがある。勿論彼らに面識はなかった。 その「タクシー」という同じ空間にいた3人で、今この世に残っているのは私だけなのだ。 不思議に感じる。53歳、30歳・・・そして私。 普通はそんなこと予想できない年齢だ。 新宿に向かったはずのタクシー・・・ なのに、どこに向かっていたんだろう。 ただ、一人で泣いて、最後に思った。 「あのタクシーの中で残っているのは私だけ。。。私だけ生かされている」と。 私は生かされている。 そして彼らも一緒に生きている。私のここに。 だから今日もずっとどこかでまだ「ヤツ」に話しかけている。 「アンタねー、何やってんだよ!!バッカだな~!!なーーーにやってんだよ!!」と。 元同僚で、でも友達で・・・何となく、一人っ子の私には、「出来の悪い弟」みたいだった。だから、もう泣いてヤラナイんだ。 死んだって、甘やかしてやらないもんね。バーーーーーーカ!! でも、これでやっとヤツを頼れる。 私がこの先の人生、もしも死にたくなるようなことがあったら・・・ 「アンタが止めてくれ」と。 そのかわり、私の五感で感じたことは、たまに報告してやるからさ。 私は薄情だから墓参りもきっと行かない。 でも、誰よりもいっぱい話しかけるよ。 アンタのせいで、下痢だっつーーーーの!!!バーーーーーカ!! ★★★ どうか皆さん、心と体の健康に気をつけて下さい。 そして・・・ 周りの人とはどうか良い思い出をたくさん作って下さい。 どうか、マメに「ありがとう」を、伝えて下さい。 そんなわけでお返事が遅れてましてスミマセン。 でも、結構私は元気です。 お陰で「まだまだ、やるべきことがある」という気がするからです☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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