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2021.01.06
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カテゴリ:温泉知識
温泉の記事を書いていて単純硫黄泉と硫黄泉という表現があるのが気にかかります。

まず単純温泉について考察します。
単純温泉と呼ぶ場合、解釈が少し揺れています。

温泉の定義の「25度以上または規定の成分を含んでいる」に照らして、25度以上だが規定の成分を含んでいないのが単純温泉の正式な定義です。

しかし、溶存物質(ガス性のものを除く)が温泉1kgあたり1000mg未満の場合に単純温泉と言っている場合があります。(これはおそらく正式ではありません。)

厳密には上記の場合(溶存物質(ガス性のものを除く)が温泉1kgあたり1000mg未満)でもその他の特殊成分(例えば総硫黄)が規定以上あれば単純と言わなくてもいいのです。

溶存物質(ガス性のものを除く)が温泉1kgあたり1000mg未満かに関係なく規定の硫黄成分(総硫黄が2mg/kg以上)を含んでいる場合は硫黄泉と称していいです。総硫黄とは遊離硫化水素、硫化水素イオン、チオ硫酸の合計。

しかし硫黄成分を含んでいても溶存物質(ガス性のものを除く)が温泉1kgあたり1000mg未満の場合単純硫黄泉と称している場合があるようです。

主に遊離硫化水素を含むものを硫化水素型、硫化水素イオンを多く含むものを硫黄型といいます。
単純かどうかに硫化水素イオンを含むのか、遊離硫化水素を含むかは関係ありません。





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最終更新日  2021.01.06 05:39:41
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