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テーマ:食べ物あれこれ(50366)
カテゴリ:食材
このあいだアボガドとマグロのサラダの事を書いた時に、ロンドンで作っていらしたというのをQuintetさんがコメントして下さったのがきっかけで、ワサビの事が気になってちょっと調べて見ました。
このところ欧米ではワサビブームで、進歩的な料理人は競ってワサビを取り入れたとか。そう言えば、Wasabiっていう広末の出たフランス映画(2001年)なんかもありましたっけ。 欧米にも、元々西洋ワサビ、別名ホースラディッシュという、ワサビという名のついた物はあったんだけど、それは日本のワサビとは全然別物じゃないのって思ってました。あの、ローストビーフに時々付いて来る白っぽくて水っぽいヤツ。どう考えたって、ワサビってよか、ダイコンかカブに近い気がする。 ところが。調べて見ると、思いも寄らなかったのですが、日本のワサビも西洋ワサビも、カブやダイコンと同じアブラナ科に属する植物だっていう事を発見しました。知らなかった! ちなみに、アブラナ科の植物ってとても身近なものが多い。 ブロッコリーにカリフラワー。菜の花やからし菜はもちろん、ダイコンやカブや白菜にコマツナ、キャベツとその親戚のケールや葉ボタン。これらは春、薹がたって咲く花の形が菜の花の形をしているので、何となくそうだろうなとは思っていたのですが、私なんかお漬物しか見た事のない高菜や野沢菜、それからハーブとして知っていたルッコラやクレソンまでアブラナ科だったとは!つくづく、人間に昔から寄り添って来た植物なんだな、と思うと、あの四つの花びらの花の形が、とても可愛らしく、かつ偉大に思えて来る。 ついでに、レタスはキャベツと同じ形で売っているので、アブラナ科かと思いきや、キク科なんだそうです。 あ、それから、最近良く見るミズ菜や、時々見かける様になったワサビ菜も、アブラナ科です。ワサビ菜は、味はちょっとピリッとワサビの様な味ですが、ワサビにあらず。からし菜の変種だそうです。 アブラナ科の植物には「イソチオシアネート類」とかっていう辛味成分があって、すりおろしたりして細胞壁を破壊すると酵素の働きで初めて出来るものだそうなんですが、これがエライ!! 発がん抑制効果や殺菌効果、ワサビの場合には、魚に付く寄生虫の動きを抑制する働きまであるそうですよ。 一時テレビで紹介されてブームになった、ブロッコリーの芽の辛味成分、スルフォラファンも、イソチオシアネートの一種。化学の用語は詳しくは分かりませんが、どうも、イソチオシアネートにも色々な種類があるらしい。 昔の人が考えたワサビをお刺身に添える知恵って、すごく理にかなってるんですね。美味しくなるだけじゃないんだ。イソチオシアネートなんて知るワケもないのに、なんでそんな事が分かったのか。不思議。 市販の練りワサビには、なんと西洋ワサビの乾燥粉末が使われているんだって。辛味成分は同じものなので、味は変わらない、と、メーカーさんは言っている様です。 ん~、でも、微妙に違う味だと思うんだけどなー。 イソチアシアネートとやらの種類が違ってたりしないのかなぁ。 最近では本ワサビ使用として、日本のワサビが半分以上入っているものも多くなった。 西洋ワサビの学名は、アブラナ科Brassicaceaeセイヨウワサビ属Armoraciaセイヨウワサビrusticana、日本のワサビは、アブラナ科Brassicaceaeワサビ属Eutremaワサビjaponicum。 「属」が違うって事は、やっぱり同じアブラナ科でもちょっと離れた植物だって事の様です。 ワサビは、W.japonicaとも言う。ジャポニカっていう名前で、日本原産。 本ワサビをすりおろすには鮫皮ですりおろすと、細胞壁が効率的に壊れて酵素が働き、よりツーンと辛いおろしワサビが出来るのだそうです。 本当はお刺身にはジャポニカの方を使えると幸せ。でも、安く簡単にパック入りのおろしワサビが使えるっていう事も有り難いことではある。 わさびで若返り?!スルフィニルが激安!TVで話題沸騰!!フリーズドライ純わさび末テレビで話題!... ↑↑なんか、偶然見つけたんですが、 例によって例のごとく、ダイエット効果があるとかなんとか、 テレビで話題なんだそうです。どうなんでしょ。分かりません。 100パーセント本ワサビ、無添加・無着色は嬉しい。でも、高い ただ、こちらのページには市販のワサビと本ワサビの違いが くっきり書かれているので、ご参考になるかも知れません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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