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2006.10.10
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カテゴリ:食材
 秋茄子は嫁に食わすな、なんていう諺がある。

 一説に、秋茄子は体を冷やすので、嫁に食わすと体を冷やす。子宝に恵まれなくなるといけないので食わすなという意味だとする。

 他説には、単なる姑の嫁に対する意地悪だという。


 この諺の発祥は、鎌倉時代の夫木和歌抄という和歌集にまでさかのぼる事が出来るらしい。

元の歌は、

 『秋なすび、わささの粕につけまぜて、嫁にはくれじ、たなにおくとも』

っていうんだって。

 嫁というのは、夜目、つまりネズミの隠語だという説がある
 わささっていうのは、新酒の事。
 新酒の粕につけたなすを、おいしくなるまで棚においておいても、ネズミには食べさせまい、という事になるらしい。

 ちょっと疑問。そんな歌をなんでわざわざ和歌集に載せるかね? 

 茄子が体を冷やすから、とか、嫁いびり、どの解釈の仕方をしても、和歌集にまで載った意味が分からんのですけど。
 当時の和歌集って、そんなどうでも良い歌を載せたりしたものだったのかな。
 

 昔の和歌って、掛けことばを一杯使ったりして、一つの言葉にいろんな意味をもたせていたりするから、一見まったく関係のない風景を歌った歌が実は恋の歌だったりする。

 思うに、この秋茄子の歌も、実は現代では解釈が難しくなって忘れ去られてしまった意味が元はあったのかも知れない気がする。

 でも、訳の分からんこの諺の言い回しだけが、現代に伝わって有名になっているのは、不思議だな。

 茄子のが秋だ、という生活訓としてだけ残っている。


 
 ところで、主婦になりたての頃、十一月の終わり頃に、何を食べようかな~、と、お店で茄子を買って来た。
 だって、九月から十一月は秋だって小学校で習ったもーん。
 十一月の茄子は、のハズだ!!

 あれ、でも、待てよ。茄子って、夏野菜じゃん。
 それに十一月に売ってる茄子は、路地ものじゃない。

 この諺は鎌倉時代の和歌が起源?

 ってーことは、この葉葉って、旧暦の事じゃない?
 旧暦の秋は、現代の八月から十月荒波サーフィンうお座の事。
 この時期になら、体を冷やすものを食べても問題ないんじゃない??びっくり
 むしろ、食べるべき、かも。大笑い
 
 旧暦の立冬過ぎた現代の十一月に茄子を食べるのは、さすがに自然の摂理には反しているだろう。

 本当の茄子の旬は、地方によっても違うでしょうけれど、七月から十月ごろなんだそうですウィンク
 
 
 一年中、お店にどんな野菜でも置いてあるからこそ起きる勘違い。 

 この種の勘違いって、他にもありそうですねぽっ

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Last updated  2006.10.11 01:25:09
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