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カテゴリ:放射能汚染
このブログでは、健康的な食生活をテーマの一つにしているのだが、今の状況ではそんな事も言っていられなくなってしまった。
私の住んでいる神奈川県のモニタリングポストの放射線値を見ると、15、16日のあたりで一度跳ね上がったあと、またぐっと減り、その後は段々に減って来ていた。これは多分、一度空気中に飛んで来ていた放射性物質が風で吹き飛ばされ、どこかに付着したりして環境中に残った放射性物質は殆どがヨウ素だった為に少しずつ崩壊していった事を表しているのだと思う。 その後、21日くらいには雨の影響で再びぐっと増えた。そしてその後は16日頃の減り方みたいに劇的には減らず、ゆるゆるとしか減っていない。これは、雨で土壌などに放射性物質が浸み込んだのであろう事を示唆しているのだろう。 神奈川の野菜なども、基準には達しなくても、少々の汚染は進んでいるのだろうと思う。水道水にも、わずかではあるけれど、ヨウ素が検出されている。 放射性のヨウ素131は、バセドウ病の治療に服用する事もあるくらいだし、半減期は8日とかなり短い事もあり、微量だったら気にしなくても良い、というのは本当だろう。 放射性セシウムの方は半減期30年で、こちらはもう少し心配だけど、ウィキペディアによると、200日くらい経てば体外に排出されてしまうそうなので、それを知って私はちょっと安心してしまった。体内ではカリウムに置きかわり、全身に分布してしまう点では、甲状腺に集まってしまうヨウ素と比べると、一部の臓器がやられてしまうというという様な事はないらしい。 東京電力の発表によると、福島第一原発のモニタリングではあの付近の放射線量は少しずつ減って来ているので、現時点では、このまま状態が落ち着いて収束に向かえば、まして何百キロも離れた首都圏に住んでいる人達にとっては、被害は本当に大した事なく済みそうだとは思う。 問題は、この状態が長引き、環境にいつまでも放射性物質が放出され続けると、「直ちに健康に影響のないレベル」の放射能汚染が少しずつ体内に蓄積する事によって、「健康に直ちに影響のあるレベル」になってしまう事だ。 今は一刻も早い事態の収拾を願うのみだ。 水については、我が家では地震の直後に断水に備えて、家中の水を溜められる容器に出来るだけ水道水を溜めておいた。 その後、断水にはならなかったので、この水が残っている。水道水の汚染が少し気になるので、ご飯を炊いたりお味噌汁を作ったりという料理に使う水は、この溜めた水をいつものブリタで濾して使っている。その他にも、鹿児島のミネラルウォーターをずっと定期購入していて、いつもの通り、直接飲むのはそちらにしている。 それによると、ブリタでは、濾せるとしているのは、残留塩素、トリハロメタン、溶解性鉛、カビの臭い物質、一部の農薬だけで、放射能は対象にはなっていないとの事。 もしも放射性のヨウ素やセシウムが、水道水の中に大きな分子の一部になって溶け込んでいるのだとすれば、浄水器も少しは役に立つ筈だと思うのだけれど、どうなのだろう?と聞いてみると、それは分からないので水道局に聞いて下さい、と言われた。 大分昔に購入を検討して、あまりに高額なのとメンテナンスが大変そうなので諦めた事のあったシーガルフォーという浄水器がある。一部のブログなどによると、こちらは「放射性降下物」を除去する力はあるのだそうだ。こちらの方のカスタマーセンターは、きょうはいくら電話をしてもいつもお話し中でつながらない。 確かな事は、ブリタは基本的に水道水を濾過する事を目的にしているのに対し、シーガルフォーではどんな泥水でも飲めるレベルに濾過してくれるらしい。被災地などで、きれいな水が手に入らない場合には相当役に立つはずだと思う。今回の災害で、1000個の携帯用のシーガルフォーの浄水器が日本に寄付されたのだそうだ。↓ 家庭の水道に設置するシーガルフォー↓ 高い! 私は、長期戦に備えて、今の内にミネラルウォーターを買い占めるのではなく、水道水を出来る限り汲み置いておく事にした。ミネラルウォーターの方は、日本の未来を背負う赤ちゃんたちに出来るだけ取っておいてあげたい。 今なら神奈川の水道水に溶け込んでいる可能性のある放射性物質は微量なヨウ素だけなので、もし微量に混ざっていたとしても、8日という短い半減期ならば、すぐに無くなってしまう筈だ。 水道水には塩素が入っているので、少しくらいの汲み置きは大丈夫だと思うし、それこそ沸かして飲むのなら問題ないと思う。 チェルノブイリの時には、放射能に汚染された水は沸かして飲む様に、という間違ったソビエト政府からの指示が、現地の人たちにされた様に記憶している。 放射能物質は沸かしてもなくなりませんので、念のため。むしろ水が蒸発して濃度が濃くなってしまう可能性すらある。 こんなささやかなブログだし、誤解が広まらない様に書いているつもりだけれど、少しでも風評というものが広がってしまい、農家の方たちがせっかく作った野菜が少しでも売れなくなってしまうとすれば、本当に申し訳なく思う。 私が一連の地震のニュース映像の中で一番ショックだったのは、上空からヘリコプターで津波の最前線を追って撮影したのであろう映像だった。 手入れの行き届いた、美しく整った耕作地を、一瞬の内に飲み込んでしまう、瓦礫を巻き込んだ津波……。 ああ、この広い畑で、毎日色々な思いを抱いたりしながら、野菜を作ったり生活したりしていた人が居たのだろうな、その畑がこんな風につぶされてしまう、そしてこれを手入れしていた人達はどうなってしまったのだろう? 健全な農地がなければ健全な食生活なんて有り得ない。 夫が言うには、チェルノブイリの時には、耕作地にはビニールシートをかけて汚染を防いだのだそうだ。茨城などの、今被害の出ているところも、そういう手だてが考えられないのだろうか? 各地の放射線のモニタリングの数値を見比べてみると、今は冬の季節風が吹いていて、最も被害のひどかった宮城県の数値は出ていないんだけれど、岩手や青森の数値を見ると、多分あのあたりの放射能汚染のレベルはひどくはなっていないんじゃないかと希望的観測を抱いている。 被災者の方達は、北風で寒くて本当に大変だと思うのだけれど、放射能汚染の点から言うと、まだ冬で良かったのかも知れないとも思う。 一刻も早く原発問題が収束し、みんなが安心して復興支援に本腰を入れられます様に。 私もささやかな物資を提供させて頂きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.03.25 17:44:10
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