テーマ:今日の出来事(292943)
カテゴリ:その他
冬ももう少しで終わり。 我が髪の毛も冬で体を覆うとしているように 伸び放題だったので、いつもの床屋に行こうとした。
いつも近くの店で済ませているが、時よりカットしているときにハサミの先端が皮膚に当たったり、髭剃りを夕方行くと刃のメンテナンスが悪くて、血が出たりと散々の時があったので そこからだんだん 遠くの店に行くようになってきた。 そんな中、半年位前に行った 目立たないところにひっそりと営業している店があり たまに行くようにしていた。 ここは、座席が2つしかなく、お母さんが店を切り盛りしている所で、顔剃りする際には、蒸気を当てながら行ってくれるのでとても髭を剃った際に痛くなく好きである。 今回はその店に行こうと行ったら、初老の男性がいた。 1名お客さんが居るんだ。私はその後か。と思って店に入ったら、その店のマスターであった。 今まで、もう一店を持っていたらしく、夫婦で2店を切り盛りしていたらしい。 そのマスタが今回カットすることになった。 申し訳ないが最初の印象からすると、この人に任せて大丈夫かな?と思って椅子に座った。 座った瞬間、「これは違う」 と気を感じた。 何とも言えない感じが背中に感じる。 前にエプロンをつける時もとても丁寧で、職人を感じる。 そして、髪を蒸らした後、カットに入る。 「シャキッ シャキッ」っと とても手入れの良いハサミの切れる音が耳に入ってくる。 お店に入ったのは 17:00過ぎ 夕方なのにこの音が出るとは。 その切れ味は抜群。 片刃で刺身も出来るのではないかという切れ味である。 更に、その髪の扱いの丁寧さは 今までの行った床屋の中でも1番。ありえないくらいに抜群な手さばきである。 1つ1つに無駄が無く、お客様と、本当に1本1本の髪の毛を労わった扱いをする。 髪の毛を洗う際にも、とても無駄が無く丁寧で、洗髪後に顔に付いた水を拭く際にもあたかもマスターの自分の顔を拭く様に私の顔を吹いてくれる。 ただ抑えたり、左右に動かすのでなく、タオルに水分を吸収させるように じっくりと拭くのである。 この手馴れた動きも 職人という感じで 私自体が唸ってしまう。 体を起こす際には、「お疲れ様でした」と 何気ない一言。 髪の毛を洗った後、通常 顔剃りする際には、簡単に水を拭いたら 仰向けにされてしまうが、一旦 乾かす。 そして、ゆっくりと椅子を倒して仰向けに。 次は、顔剃りだ。 髭は軽く剃ってもらうことにしたが、剃刀が肌に付いて、顔をスライドしていくが、刃の感覚が殆ど無く 表皮を滑っていく。 何しろ、1日髭を剃っていなかったので、ジャリジャリしているのに、剃刀がその上を通っても痛くも何も感じない。まあ、軽く剃ってほしいの言ったのでそれ程 根元まで剃っている訳では無いが 完璧だ。 剃刀をきちんと研いでいるのがわかる。 要所要所で、お客さんに これはどうしますか?と聞いてくれるのだが、その質問のタイミングも絶妙。ここはこうして・・・と言う寸前に聞いてくる。 これ以外にも 耳掃除やマッサージ等 さまざまな所でその気の使い方はすばらしい。 最後の整髪もきちんと仕上げてくれた。 「完璧」! これがプロ。良い仕事を見せて頂いた。 マスターからの「お疲れ様でした。ありがとうございます」の挨拶に、心から「ありがとうございます。」と言って帰宅したのであった。 「褒めすぎ」と言われてもしょうがない。 今までの人生の散髪で一番だったのだから。 次回は、あまりにも期待してしまって怖いが お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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