山下達郎コンサートは何と6年振り!
鑑賞日:2009年4月20日(月)18:30開演入場料:¥8,000 1階(5列21番)主催:TOKYO FMPerformance 2008-2009山下達郎会場:神奈川県民ホール 演奏ボーカル、ギター、ハーモニカ:山下達郎ギター:佐橋佳幸ベース:伊藤広規キーボード:難波弘之、柴田俊文サックス:土岐英史ドラム:小笠原拓海コーラス:国分友里恵、佐々木久美、三谷泰弘 感想J-POPでライブを聴きに行く価値があると思っているミュージシャンは2組あり、本日はその内の1人である山下達郎の実に6年振りの全国ツアーコンサート。もう1組はドリカムなのだがファン層が特殊なので最近は敬遠。6年振りとはオリンピックやサッカーWCよりも稀少。新譜アルバムも4年前に出たきりで常にマイペースで続けて来ている所も稀少な存在。今回のツアー選曲は「初めてのお客様にも楽しんでいただけるように」との趣旨で、シュガーベイブ時代から最新アルバムまで幅広く、その中からヒット曲を中心に演奏された。当方「RIDE ON TIME」がヒットした1980年からライブを聴いているが、その時からお客を音楽で楽しませる姿勢は全く変わりない。開演18:30で終演21:50と相変わらず休憩無しの3時間越え。今回ツアーメンバーが2人変更でドラム小笠原拓海、キーボード柴田俊文が新たに参加しているが、厳選しただけにさすがに上手い。何と言ってもその歌声は56歳になるにもかかわらず、素晴らしい。昔みたいな無茶な歌声は控えているが、一人アカペラやマイク無しロングトーンなど完璧でした。アンコールも観客のリクエストで急きょ1曲追加された模様。これ以上はネタバレなので省略(本人の依頼もあり)。今回ツアーを再開する切っ掛けは、大阪フェスティバルホールの取り壊しのためホール側から演奏依頼があったとのこと。自身のラジオ番組の中でも取り壊し反対をアピールしていた。他の多くのミュージシャンの様にアリーナや野球場など大人数収容場所はけして使わず、それなりに音響の良いホールを選んで今回も全国50回の演奏となっている。本日の神奈川県民ホールも取り壊されないかと気にしていたが、県立音楽堂と同様に耐震工事の一時的な閉鎖はあるがその後も使用できる予定。その一時閉鎖期間の代替えとして直ぐ横に「神奈川芸術劇場」の建設も既にスタートしており(施工主のゼファーが倒産でストップとの話もあるが)、神奈川県は赤字財政の割には芸術環境に力を入れている。回り舞台、オケピットもありオペラ、バレエ、ミュージカルも演奏出来る貴重なホールが近くに存続することは幸いなことである。「コンサートツアーは毎年続けて行く、新譜アルバムも直ぐに出す」と言っていたが、ファンの方はいつもの台詞と苦笑しながら、次回のコンサートを気長に待つことに・・・。End