神奈川フィル「みんなのオーケストラ」は色々お得
鑑賞日:2009年8月25日(日)15:30開演入場料:¥2,000 1階(C-6列)主催:神奈川フィルハーモニー管弦楽団横浜開港150周年記念演奏会みんなのオーケストラ2009会場:横浜みなとみらいホール出演指 揮:金聖響 「みんなのオーケストラ」指揮者コース2人管弦楽:神奈川フィルハーモニー管弦楽団 「みんなのオーケストラ」楽器経験者コース63人司 会:岩崎里衣曲目グリンカ/歌劇「ルスランとリュドミラ」序曲メンデルスゾーン/序曲「フィンガルの洞窟」ストラヴィンスキー/組曲「火の鳥」(1919年版)J.シュトラウスII/ピチカート・ポルカ、雷鳴と稲妻ビゼー/「カルメン」組曲より「トレアドール」ブラームス/ハンガリー舞曲第5番ワーグナー/楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲<アンコール>ヨハンシュトラウス/ラデツキー行進曲感想 自身の合唱団演奏会が間近で、その他の合唱練習もあり、しばらくはオペラ、コンサート鑑賞が出来ていなかったのだが、神奈川フィル恒例の「みんなのオーケストラ」に娘が出演するため、午後休みを取って山の神とMMホールまで出かけた。ホール内には砂浜の波のBGMが流れ、正面パイプオルガンの両サイドには、音符や楽譜のスライド表示がされ夏休みらしい楽しさを演出。ドラの音とともに開演、神奈川フィルが登場するが、1stヴァイオリンと2ndヴァイオリンが向き合う対向配置。チェロの山本裕康始め各楽器の首席団員の顔が見られる。コンマス石田"オレ様"のチューニングの後、金聖響がさっそうと登場。最初2曲は神奈川フィルだけで演奏。3曲目「火の鳥」でオーケストラ体感コースの子供達がオケの中に入って聞くため入場。ここで金聖響と神奈川フィル代表として何と石田"オレ様"のMCが入る。子供たちと直接ふれ合う貴重な時間とのことでほぼ毎回出演しているとのこと。「火の鳥」の演奏はダイナミックレンジが大きく、指揮通りのハッキリとした演奏でこれだけでもチケット代の相応の価値有り。シュトラウスのポルカ2曲の後「カルメン」と「ハンガリー舞曲」は指揮者コースの子供2人が指揮。金聖響ばりのメリハリのある指揮で「題名のない音楽会」でやっている素人の指揮より遥に上手い。金聖響はかなり熱心に教えたようで、MCでも自身がオーケストラを振ったのは25、6歳で、今回の子供は貴重な経験になるとだろうと。神奈川フィルの面々も指揮に合わせるよう集中しているのが判る。いよいよ楽器ワークショップで3日間神奈川フィルと練習した子供たち63人が登場。コンマス席の女子中学生がチューニング。石田"オレ様"の横に座り、山の神は羨ましいそう。金聖響指揮で「ニュルンベルクのマイスタージンガー」前奏曲が始まる。楽器指導の楽団員の横に子供たちが一人ずつ付く配置で、楽器毎に楽団員がリードしている様子がよく判る。娘もどうにか演奏しているよう。神奈川フィル+子供たち合計120人以上の音量は大きく迫力満点。中間部木管で若干崩れがあったが、全体的には聞ける演奏になって一安心。子供たちから感想を聞いた後は、「ラデツキー行進曲」でお開きに。指揮は指揮者コースの高校生で金聖響は手拍子の指導。「みんなのオーケストラ」は神奈川フィルの出演メンバーを見てもかなり力を入れていることが判る。何より子供たちの元気が詰まったコンサートだった。娘の方は、プロの演奏家の指導を直接受けることが出来、また年齢に関係なく上手な子供たちが沢山いること知ることが出来て、本人に取って貴重な経験、刺激になったようで。End