映画「のだめカンタービレ」はクラシック音楽がふんだん
鑑賞日:2009年12月30日(水)11:50~会 場:ヨコハマワールドポーターズ入場料:¥1,800映画:「のだめカンタービレ 最終楽章・前編」原作:二ノ宮知子 監督:武内英樹 脚本:衛藤凛出演:野田 恵 :上野樹里 千秋 真一 :玉木宏 峰 龍太郎 :瑛太 三木 清良 :水川あさみ 奥山 真澄 :小出恵介 フランク・ラントワーヌ:ウエンツ瑛士 タチヤーナ・ヴィシニョーワ:ベッキー 並木 ゆうこ:山口紗弥加 孫 Rui:山田優 松田 幸久 :谷原章介 テオ :なだぎ武ポール・デュボワ:チャド・マレーン 黒木 泰則 :福士誠治 エリーゼ :吉瀬美智子 峰 龍見 :伊武雅刀 フランツ・フォン・シュトレーゼマン:竹中直人 年末年始は第九、オペラ合唱本番もあり昨年にも増して慌ただしく過ぎてしまい、ブログへのアップが遅れてしまった。漫画単行本の最終刊が発行された「のだめカンタービレ」の映画化。TV局制作の映画は駄作が多く敬遠したい所だが、TVドラマの続きと割り切り、余り期待せずに師走の慌ただしい中、横浜みなとみらいの映画館へ出かけた。 冒頭はニューイヤーコンサートで有名なウィーン・楽友協会ホールでのベト7番、千秋指揮風景からスタート。このシーンだけでもお金が掛かっている。パンフレットによれば、たまたま1日空きがあったとのこと。 ストーリーは大方原作漫画通りで、千秋のマルレ・オケの常任指揮者就任からシーズン初回演奏会の場面までが描かれている。TVドラマと同じ役者、演技もTVそのままの印象で、違和感なく観られたのは良かった(TVドラマを映画化すると制作側力入り過ぎで空回りの作品がありがち)。 予想に反して良かったのは音楽演奏シーンやBGMでのクラシック音楽部分が長かったこと。7割以上ではないか。特にマルレ・オケのチャイコ「1812年」の練習風景に多くのシーンがさかれ(原作ではロッシーニ「ウィリアム・テル」序曲)、本番演奏へつなげる所は盛り上がった。 のだめの進級試験課題曲モーツァルト「トルコ行進曲」は正しく飛び跳ねた様な演奏でランランが実際に弾いているとのこと。このシーンだけピアノがYAMAHAだったが、横浜山手のフェリスホールが使われていた。 またオケのオーディション各楽器の演奏シーンでも原作通りの個性ある演奏がされ、その他BGMでは第九やマラ5番もあって各シーンにピッタリ。曲目はこちらを参照。 TVドラマではこんなに多くのクラシック音楽を入れることは困難、映画化した特権でしょう。やっぱり本当の音楽が入るのは何者にも勝る。音源は全て録音し直したとのことで既に後編含んだサントラ盤も発売されている。 制作者側の音楽部分を大切にして力を入れている所に共感を持った。 と言うことでこれから観に行かれる方は、ぜひ音響設備の良い最新の映画館での鑑賞をお勧め。4月の後編も今から楽しみ! End