ポルタメント小牧は無料でも楽しめる
5月末の地元合唱団「第九」演奏会は無事に終わり、東日本大震災のへの義援金支援も多くの皆様に募金頂いた。また被災されたお客様から直接「第九の演奏で復興に向けて勇気づけられた」との言葉も頂き、数々の問題を乗り越え開催して良かったと思うことが出来た。もう一つ個人的に印象的だったのは、今回の演奏会が地元合唱団への最後の本番出演となったこと。6月仕事の関係で愛知県小牧市へ単心赴任となり引っ越し、引き継ぎで忙しくしていると、ブログの書き込みも出来ずあっと言う間に6月も末に。ぴあ等で検索しても中部地区のクラシック音楽の演奏会は、極端に少ない。今週末は荷物の引き取り等があったため、小牧で過ごすことになり、近くの公民館に行くと丁度クラシックコンサートのチラシがあり、プッチーニのアリアもあるとのことで出かけた。鑑賞日:2011年6月26日(日)14:00開演入場料:無料(整理券不要)【主 催】小牧市教育委員会ポルタメント小牧第87回サンデーコンサートクラシックコンサート会場:東部市民センター講堂第1部 オーボエとホルンの魅力<オーボエ:山中裕美 ピアノ:山中レイ子>セレナーデ/シューベルト風笛/大島みちるオーボエ協奏曲第1番/モーツァルト 他<ホルン:加藤恵三、ピアノ:新屋千夏>夢路より/フォスターオー・ソレ・ミオ/カプア荒城の月/滝廉太郎 他第2部 プッチーニのヒロインたち<ソプラノ:谷定直美 ピアノ:向井佳美>「ラ・ボエーム」より”私の名はミミ”「蝶々婦人」より”ある晴れた日に”他<ソプラノ:野村桂子 ピアノ:河口文子>「ジャンニ・スキッキ」より”お父様お願い”「ラ・ボエーム」より”私が町を歩くとき””告別の歌”「トスカ」より”歌に生き、恋に生き”他 第1部はオーボエとホルンの演奏でお馴染みの曲がほとんどで演奏も耳に心地よく楽しむことが出来た。途中で楽器の紹介が入りリートだけで演奏したり、ホースを使ったりと子供達にも判るようになっている。「のだめ」で有名になったモーツァルトのオーボエ協奏曲はやっぱり楽しく、改めて曲の素晴らしさを認識できた。 第2部はベテランと若手のソプラノでプッチーニのアリア。プッチーニはメロディーが美しいためそれなりに聞けるのだが、ベテランの方はビブラートと音程が気になってしまった。若手の方は弱音の発声が美しく、ミミの”告別の歌”が素晴らしい。プッチーニよりモーツァルトの方が合うような気がした。 観客の方は、600人の客席に150人程度と少々寂しい。Tシャツ・サンダル・首にタオル掛けの人や小さな子供が途中でぐずり出したり、演奏途中に老人ホームの車椅子の方が入って来たりと首都圏ではあまりお目にかかれない状況だが、無料・整理券不要では致し方ないか。 この「ポルタメント小牧」は小牧市教育委員会が中心となって運営しているようであり行政も積極的。 なんと言っても人口15万の都市にプロのオーケストラ「中部フィルハーモニー交響楽団」があるのだ。 これからも機会を見つけて地元のクラシック音楽を楽しんで行きたい。End