セントラル愛知は弦が美しく
6、7月と仕事、居住が変わったため落ち着かず2ヶ月間生のオーケストラの音を聴けてなく、そろそろ禁断症状が出てきたため、本日はセントラル愛知交響楽団を聞きに、名古屋中心にあるしらかわホールまで出かけた。 名古屋地区にはプロのオーケストラが、名古屋フィル、セントラル愛知、中部フィル(準会員)の3つある。 セントラル愛知は83年にナゴヤシティ管弦楽団として2番目に発足、97年にセントラル愛知交響楽団と名称変更し、本日のしらかわホールをホームグラウンドにしている。鑑賞日:2011年8月6日(土)14:00開演入場料:自由席2,000円(2F正面最前列)【主 催】セントラル愛知交響楽団まるごとしらかわの日~セントラルの夏~会場:三井住友海上しらかわホール【第2部ピアノとの出会いvol.3】 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第1番 Pf.朝井大 ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」 Pf.戸谷誠子 ショパン:ピアノ協奏曲第1番 Pf.朝井大指揮:古谷誠一管弦楽:セントラル愛知交響楽団 本日は「まるごとしらかわの日~セントラルの夏~」と称して、第1部は「こどものためのコンサート」ピンクパンサーや動物たちの謝肉祭等、どうぶつにちなんだプログラム、第2部は「ピアノとの出会い」としてピアノコンチェルト3曲の特色あるプログラムになっており、その第2部を聞きに行った。 しらかわホールは定員約700席、2階席までの典型的なボックス形式。指定席は1階中央付近だったので2階前列を狙って当日券の自由席を購入、30分並んで開場、無事2階席中央最前列を確保。700席とは首都圏プロオケ使用のホールと比べ1/2~1/3の規模で地域の公会堂レベル。ここを中心だと運営は大変だろうと思ってしまう。 オケ登場のあとピアノコンチェルトなのでピアノからチューニング。年齢は全体的に若そうで、女性が6~7割。指揮者とピアニスト登場。指揮棒が振り下ろされると、美しくふくよかな弦の音が耳に飛び込んでくる。ホール天井が高く、そこから跳ね返った音が2階席に伝わってくるので座席選びは正解か。 1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」なので、管弦楽がしばらく続いたあと、ピアノが入ってくるが、流れるような演奏で耳に心地よい。第三楽章はリズミカルなロンドで、飛び跳ねている印象が表現され、中々楽しい。 曲の解説が5分ほど入ったあと、ピアニストが変わり協奏曲第5番「皇帝」。戸谷誠子は少々ゴツゴツしているが大変力強い演奏。同じベートーヴェンのコンチェルトでも演奏者によって大きく違って聞こえるのは、ピアノの表現力であり、難しい所なのでしょう。 15分の休憩の後、朝井大が再登場し、ショパンの第1番。先程の演奏と同じく流れるような演奏で経歴を見てもショパンがお得意のようで、最後まで心地よく聞くことが出来た。難解な部分をさりげなく弾けてしまう所が素晴らしいのでしょう。 休憩を入れて2時間半。コンパクトなホールであったことも影響し、ピアノコンチェルトを満喫することが出来た。ただ、お客の入りが6~7割弱程度だったのが残念。トヨタ他自動車関連メーカが木金休みで土日出勤の影響もあるのか。中部地区でのクラシック公演はなかなか大変そうである。End