スウェーデン放送合唱団は世界一流の合唱団だった
鑑賞日:2012年6月22日(金)18:45開演入場料:¥4,500 A席(2階16列)主催:中部日本放送・名古屋市第35回名古屋国際音楽祭スウェーデン放送合唱団演奏会会場:愛知県芸術劇場コンサートホール音楽監督/指揮:ペーター・ダイクストラ曲目:<第1部>ヤーッコ・マントゥヤルヴィ:「天体の組曲」から“太陽”、“北極星”武満徹:「うた」より“さくら”、“島へ”クロード・ドビュッシー:シャルル・ドルレアンの3つの歌ヒューゴ・アルヴェーン:「夕べ」「乙女は輪になって踊る」 ~休憩20分~<第2部>セルゲイ・ラフマニノフ:「晩祷」作品37より第1曲~第9曲<アンコール>ヤン・サンドストレム:「ヘラジカの歌」武満徹:「うた」より“さくら”ヒューゴ・アルヴェーン:「乙女は輪になって踊る」 感想: 合唱の神様エリック・エリクソンが指揮し、カラヤン指揮ベルリン・フィルとの録音も多く残っているスウェーデン放送合唱団の来日公演が名古屋であるとのことで発売前からチケットを予約。仕事を定時に切り上げ、栄の愛知県芸術劇場へ出かけた。 客席は3階席に空きが多く見られるものの、1、2階はぼ埋まり8割り程度の入りで名古屋地位域のクラシックコンサートとしては多い方。 舞台上には2段に山台が組まれ、椅子が置かれている。今回全てアカペラ演奏のため、ピアノも置かれていない。会場が暗くなり、ステージ上が明るくなって、合唱団登場。 前列が女性(上手アルト8人、下手ソプラノ8人)、後列が男性(上手テノール8人、下手バス8人)。指揮者登場で、音出しは女性が声で出しているよう。 1曲目のマントゥヤルヴィの「天体の組曲」は5拍子で面白い曲。微妙な和音も完璧で素晴らしい。 次の武満「さくら」は冒頭のA~、U~、M~の部分だけでその美しさ、バランス、ダイナミックに圧倒される。 第2部は下手からソプラノ、アルト、テノール、バスのオーソドックスな並び。バスが1人増えている。曲目は先月LFJのカペラ・サンクトペテルブルクでも聞いたラフマニノフの「晩祷」。サンクトペテルブルク程の迫力はないものの、バランスは素晴らしく、各パートの音色も揃っている。ソロも上手く(特にアルト)、どんな曲でも歌える一流合唱団であることがよく分かる。 アンコールの1曲目は、鳥の鳴き声から始まり楽しませる。「乙女は輪になって踊る」は、更に楽しく表現された。また今日が日本公演の最終日のため、今回で退団する団員2名への花束贈呈もあり。 ぜひ次回は管弦楽付きのコンサートも聞いてみたい。End