N響「ヴェルレク」は合唱が素晴らしい
鑑賞日:2013年4月20日(土)15:00開演入場料:¥3,500 D席3階C7列【主催】NHK/NHK交響楽団NHK交響楽団 第1752回 定期公演 Cプログラム~ヴェルディ生誕200年~ヴェルディ作曲「レクイエム」 会場:NHKホール指揮:セミョーン・ビシュコフソプラノ:マリナ・ポプラフスカヤメゾ・ソプラノ:アニタ・ラチヴェリシュヴィリテノール:ディミトリ・ピタスバス:ユーリ・ヴォロビエフ合唱:新国立劇場合唱団管弦楽:NHK交響楽団コンサートマスター:堀正文感 想: 今日本で注目の新国立合唱団がN響定演でヴェルレクを歌うとのことで、雨模様の中、山の神と渋谷のNHKホールへ出掛けた。 舞台前には張り出しが出され、舞台奥には合唱用の山台が設置。 今回はヴェルレク1曲のみの演奏のため、5分押しで合唱から舞台へ。合唱は下手からS-A-T-Bで200名弱、男女比は約4:6。 オケ、ソリストに続いて指揮者入場。 冒頭合唱団は座ったままで「歌うはずでは」と心配したが、音楽が始まると座ったままで歌い始める。この後もP部分は座ったままでの歌唱。P指定時たまに見られる演奏方法で、アマチュアでやると途端にピッチがずれるのだが、流石オペラで慣れているプロの合唱団はズレ等は全くなし。 立ち上がってのディエス・イレは迫力満点だが、個々人の力技でなく全体の声の厚みで押してくる安定した演奏で素晴らしい。 オーケストラも全体的に安定した演奏で良かった。バンダのトランペットは2階席左右から吹かれた模様(3階席からは見えず)で、ホール中に音が回っている状況で立体感のある演奏。 ソリストは皆さん良く声が出ており、特にメゾのアニタ・ラチヴェリシュヴィリは低音部分はまるでテノールが歌っているように聞こえる明確な歌声でこれは希少。 残念だったのはNHKホールのため、客席にその迫力が今一伝わってこない所。出来ればこのメンバーでサントリーホール等の音楽専用ホールで聞きたかった。End