新作「夜叉ヶ池」は日本昔話風で
鑑賞日:2013年6月29日(土)14:00開演入場料:¥2,835 D席2階【主催】新国立劇場新国立劇場2012/2013シーズン公演[新制作/創作委嘱作品・世界初演] 香月修作曲歌劇「夜叉ヶ池」 (全2幕、日本語上演/字幕付)会場:新国立劇場中劇場指 揮:十束 尚宏演 出:岩田 達宗美 術:二村 周作衣 裳:半田 悦子照 明:沢田 祐二合 唱:新国立劇場合唱団管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団出 演:白 雪:腰越 満美百 合:砂川 涼子晃 :西村 悟学 円:宮本 益光鉱 蔵:妻屋 秀和鯉 七:羽山 晃生弥太兵衛/蟹五郎:大久保 光哉感 想: 尾高芸術監督として唯一の新作委託作品の上演とのことで、梅雨の中休みの中、初台まで出掛けた。 泉鏡花の戯曲「夜叉ヶ池」が原作であり、オペラ化するに当たりストーリーの単純化、前後が行われ、原作に無い村の子供達も登場する。 演劇の舞台を意識した演出と言うことでCGや効果音は使わず、場面毎に舞台装置を作り、人間界と魔界は紗幕で隔てられるが最後の洪水の場面では同一になることで解りやすい。(新国立HPに写真あり) 魔界の登場人物は衣装や動きがユニークで面白い。蟹五郎は歌舞伎的。 音楽は現代的音楽でなく童歌に通じるような解りやすい旋律を用いて、聴きやすいが、余り心に残らない。 歌手は総じて解りやすい日本語で歌えており、字幕を見ないでも解る。白雪役の腰越満美、百合役の砂川涼子のアリアは高音まで良く響き、流石でした。 現在オペラにかかわらず、分かりやすい音楽、演出であり、再演があればまた聞いてみたい。End